台湾に激励を!そして中国に対し、ともに立ち上がれ!
2007/12/16/Sun

二〇〇五年三月、中国は反国家分裂法を制定した。これは、もし台湾が独立(中国から分裂)したならば武力攻撃を行うことができると定めたものだが、台湾は最初から中国には隷属しない独立した存在なのだから、これは完全に対外侵略戦争合法化のためのものである。このような非道、身勝手な「法律」の制定に、もちろん台湾人は黙ってはおらず、当時台北ではそれに抗議する反中国デモが行われた。
上の写真がそれで、全人口二千二百万人のうち、実に百万人もがこれに参加し、「反併呑」を叫んだ。台湾人の強い決意が伝わってきて、何とも感動的なショットである。
だが世界各国は、この「法律」制定当時こそ中国の野蛮さに震撼したものの、今ではそのこともすっかり忘れ、中国に追従して台湾の国連加盟(および加盟に関する国民投票)に反対したり、その軍備拡張を黙認したりで、こうした台湾人の自由、独立、平和を願う心の声には見向きもしない。だからこの写真は、国際社会で孤立無援のなか、背水の陣で祖国を守れと叫ぶ台湾人の悲壮な姿と見ることもできる。
勇気と正義の心を持つ日本人であれば、この群集の中に飛び込み、中国の横暴に「NO」を叫びたいと思うはずだ。地政学的に見て、日本と台湾は、中国の軍事的脅威の前では一蓮托生の生命共同体である。だからこのような台湾人と、ぜひともに立ちあがりたいと感じるはずだ。
実は私には次のような二つの経験がある。
一つは二〇〇三年九月、台北で李登輝氏をリーダーとする台湾正名(国名を中華民国から台湾国に正す)を訴える十五万人デモが炎天下の下で行われ、我々日本李登輝友の会会員など日本人約二百名も、台湾激励のために参加した。デモ行進終了後、総統府前広場(やはり写真の辺り)で大集会が行われたのだが、私と仲間は所用のため、二人で早めにその場を去った。そしてデモのため封鎖されている大通りをトボトボ歩いていたところ、沿道には広場に入りきれなかった夥しい数の群集が、行進で疲れて座り込んでいた。そこで彼らに「日本人の共闘のエール」を送りたくなり、二人で「台湾バンザイ」と叫んだら、突然の日本語にみな驚き、顔に生気がよみがえり、拍手歓声が巻き起こり、あちこちから「アリガトウ」の声が飛んできたり、握手を求められたり、記念撮影を求められたり…。
二つ目は二〇〇四年三月、総統選挙直前に高雄で行われた陳水扁候補を応援する大集会でのことだ。中国統一派の国民党との決戦前夜とあって、集まった支持者の数は五十万人。会場である公園は大音響の演説弁士の声と、それに呼応する大歓声で、興奮の坩堝と化していた。そこへ我々日本李登輝友の会の約五十人も参加した。当初は李登輝氏と一緒にステージに上り、それを以って「日本人の台湾応援のメッセージ」とする予定だったが、会場付近の交通渋滞で間に合わなかった。そこで、この際だと言うことで、日章旗を先頭に、「台湾バンザイ」を叫びながら、勝手に群衆の中をうねり歩いたのだが、すると我々の声を耳にした群衆が演説そっちのけで、たちまち我々のまわりを取り囲み、拳を振りかざして応えたり、感極まった顔で握手してきたり、興奮した一人が日章旗を奪い取って我々の先頭役を買って出たりと、ここでもやはり大騒ぎになった。
これらのことを思い出せば、今でも感動を禁じえない。「台湾を守るぞ」「中国の侵略に反対するぞ」と言った双方のあの一体感は、もしかしたら日本人と台湾人ならではのものではないかとも思う。我々は「日本の国民は中国に媚び台湾に冷淡な政府とは違う」と言うことを伝えたかった。そしてそれに対して台湾人は、そのような日本人の声援を歓喜して受け止めてくれた。
余計なことだが、もし中国で日本人が「中国バンザイ」を叫んだなら、この国の人々はどう思うだろう。おそらく、たとえ笑顔で応えてくれても、心では「倭人は可愛い奴らだ。中華の徳を慕ってきた」と見下したり、「狡猾な小日本め、いったい何を企んで擦り寄ってくるのか」と疑ったりするのではないだろうか。あるいは「あなたは日本人だ。日本の国を愛しなさい」と冷ややかに説教してくるかも知れない。「日中友好」を唱えて中国人と交流している日本人には、こうした経験を持つ人は少なくないはずだ。
それに比べて日台両国民は、「ウマが合う」「心が通じ合う」と言うのが、私がこれまで強く感じてきたことだ。このことは、一蓮托生である両国にとっては、あまりにも幸運なことである。
来年三月は再び台湾総統選挙が行われ、謝長廷氏が立候補し、国民党から「台湾人政権」を守るために戦うので、日本人として何としてでも台湾の有権者を応援したいところだが、その謝長廷氏が本日来日した。「台湾維新」のスローガンを掲げる同氏は明十七日、京都で明治維新の志士、坂本竜馬と中岡慎太郎の銅像を拝んだのち、東京で講演に臨む。そこで我々は入京する謝長廷氏を品川駅頭において「台湾バンザイ」で出迎えるつもりだ。
政府が東アジア共同体などと言って中国の言いなりになっている以上、我々国民が日台生命共同体のために戦わなければならない。各位には何とぞともに立ち上がっていただけますよう。
■台湾維新断固支持!
17日は謝長廷氏の講演会(日本語)に参加し、台湾激励を!
【日 時】12年17日(月)午後7時~9時)
【会 場】アルカディア市ヶ谷(私学会館) 3F 富士
交通:JR・地下鉄 市ヶ谷駅 徒歩3分
【会 費】2000円 (学生1000円)
【主 催】日本長昌友之会
【共 催】在日台湾同郷会、日本台湾医師連合、日本台医人協会、在日台湾婦女会、
日本媽祖会、池袋台湾教会、在日台湾学生聯誼会、台湾問題研究会、
台湾研究フォーラム、台湾聨合国協進会東京支会、アジア太平洋交流学会、
東京台湾教会、栃木県日台親善協会
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