日本は気概を!拙著『日本の命運は台湾にあり』を書いた目的について
2007/12/14/Fri

■「台湾問題」とは日本を脅かす「中国軍拡問題」だ
目下日本を脅かしているのが中国の軍拡である。ところが日本人は、北朝鮮の核開発問題には関心を示しても、中国のこの動きに対しては、なぜか危機感が希薄すぎる。
中国の軍拡問題は、またの名を「台湾問題」と言う。つまり「平和統一」であれ「武力統一」であれ、軍備を背景に台湾を併呑するとの中国の国家目標の問題だ。この問題が日本と大いに関係していることは中国自身、つねに日本に対し、「日中関係の政治的基礎は歴史問題と台湾問題である」との妥協要求を突きつけていることからも明らかなのだが、その深刻さに気づかず、いまだに「日中友好」を金科玉条としている政治家、マスコミ、識者はあまりにも多い。
東アジアの要衝である台湾が中国に占領されれば、日本の海上輸送路はおろか、国土自体が中国の影響下に置かれかねなくなる。だがそれでも日本人の多くは、それに気づかない。気づいていても、何の対策も講じようとしない。「歴史問題」ではそれなりの姿勢は見せても、「台湾問題」では無為無策だ。しかし中国は今年に入り、「歴史」よりも「台湾」で圧力をかけ始めているのである。これは軍備拡張が一定レベルに達し、いよいよ併呑に着手するとのメッセージなのだが、それでもなお危機感を持ち得ないわけである。
■無為無策・思考停止の日本に警鐘を鳴らしたい
その原因は、もちろん日本人にある。その平和ボケ、中国を恐れる事大主義心理、中国の狡猾な政治宣伝に乗せられる単純な民族性がそれであろう。そしてそれらと相俟って、台湾を中国の一部とする抜きがたい誤解がある。そして台湾と中国は本来同じ国なのだから、自分たちでうまくやってくれと言うような、傍観者的な、変な安心感もあるように見える。部外者であれば、累は及ばないとでも思っているかのような。
だが戦後の歴史的経緯を見ればわかるように、台湾は断じて中国領土などではない。台湾は台湾であって、中国の台湾併呑など完全なる対外侵略行為なのだと言うことを、日本人はしっかりと認識しなければならない。そしてさらには台湾併呑が、日本をも勢力範囲に組み込み、東アジア、西太平洋に覇権を確立するための戦略であることも肝に銘じなければならないのである。
中国の台湾併合の最大の障害が日米安保条約である。だから中国の軍拡は日米に対抗するためのものとなっている。しかし今や米国は、その中国との共存の道を模索し、対中妥協路線を強化しつつある。他方日本に至っては、既述の通り無為にして思考停止。台湾が提携を求めてきているのに、このベストパートナーたるべき国を無視するばかりか、むしろ中国の台湾弾圧に加担している有様なのだ。これでは自ら生命線である台湾を、自ら中国に差し出しているようなものではないか。
そこで私は、このような危機的状況に警鐘を鳴らすため、そして多くの日本人の覚醒、気概回復を求めるため、このたび「まどか出版」から『日本の命運は台湾にありー軍拡中国がある東アジアで』なる一書を刊行することとなった。これが国民の国防意識の喚起に幾ばくかでも役立つことがでれば幸甚である。
※内容は以下の通り。
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■永山英樹著 『日本の命運は台湾にありー軍拡中国がある東アジアで』
まどか出版・刊 四六判 並製 320ページ 定価:1680円(税込み)
第一章 軍拡中国――目標は台湾、そして日本の制覇
1、中華振興は新世界秩序形成の動き
2、中国が思い描く「大東亜共栄圏」構想
3、海洋を制覇して世界君臨を目指す中国
第二章 「台湾は中国の一部」か?――ウソの暴露に怯える中国覇権主義
1、中国覇権主義が最重要視する「カイロ宣言」
2、謀略宣伝「10・25台湾返還」の虚構を破れ
3、中国の基本文書『台湾白書』を徹底論破する
4、「台湾は古来中国の神聖不可分の領土」は歴史捏造宣伝
5、中国の宣伝工作に翻弄される日本と米国
第三章 迫りくる台湾有事――世界の惨事に備えるべき日本
1、悪夢の台中戦争はどのように展開するのか
2、アジア、そして世界へ――中国覇権主義が目指すもの
3、生命線「台湾」に注目せよ――目覚めがなければ日本は負ける
第四章 台湾を放棄?――中国に迎合する日本政府の事大主義
1、もう一つの教科書問題――台湾を中国領土とする地図教科書
2、中国の走狗――日本は台湾に内政干渉をしていた
3、台湾国民を「中国国民」と称する法務省入国管理局
4、戦後日本人は事大主義に陥っている
第五章 中国の傀儡――国民党の台湾攻撃
1、台湾の内部瓦解を目指す中国と李登輝の反撃
2、露骨な侵略の野心――日本も慌てた反国家分裂法
3、「聯共」――共産党の支配下に入った国民党
4、ここまで進む中国の台湾統一攻勢
5、抗日勝利・台湾光復六十周年で団結する「中華民族」
6、光復六十周年で浮上する日本の台独支援陰謀説
7、台湾ナショナリズムの国共への反撃
第六章 日台は反撃できる――中国を恐れるな
1、国連加盟申請――中国の国連支配と台湾の反撃
2、日本がカギを握る「一つの中国」宣伝の打破
3、東アジアを揺るがす李登輝効果
4、日本に残された戦略――中国には台湾と組んで当たれ
5、台湾問題――歴史問題の向こう側にあるものを直視せよ
特別対談 いま問われる日台の命運 永山英樹 VS 黄文雄
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