東京五輪「チャイニーズタイペイ」(中華台北)呼称問題―中国の宣伝は日本人が打ち破れ!(附:台湾チャンネル関連報道動画)
2014/11/19/Wed
五輪など国際競技会で台湾代表が「台湾」や「中華民国」ではなく「チャイニーズタイペイ」を名乗るのはなぜかといえば、それは台湾併呑を正当化するために「一つの中国」の看板を掲げる中華人民共和国が国際五輪委員会(IOC)に圧力をかけた結果だ。
「チャイニーズタイペイ」は中国語で「中華台北」と書く。台湾ではやはり「一つの中国」なる虚構の上に立つ国民党政権が「中華台北」を受け入れた。「中華」とは「中華民国」を指すとして妥協したわけだが、国際社会はそうは受け取らない。
なぜなら「チャイナ」と聞けば、それは「中華人民共和国」を指すからだ。中国はだからこそ、この呼称を許すのである。
そこで我々は日本国内において「チャイニーズタイペイ」なる呼び名を否定し、危険視する世論を盛り上げる運動を提唱し、実行に移している。二〇二〇年に開催される東京五輪では「台湾」代表を歓迎し、台湾への友情を示すとともに、世界各国の前で「一つの中国」という虚構宣伝を打ち破りたいとの思いからだが、こうしたまだまだ小さな運動の存在が最近、台湾でも知られるようになった。
この運動のため、「日本は『台湾』を支持する」などと書かれた「8陣デザイン」作製のプラカードがネット上で話題を呼び、マスメディアにまで取り上げられるに至ったためだ。


台湾で大きな感動を呼んだ「8陣デザイン」製のプラカード。「台湾不是中國的一部份」(台湾中国の一部
ではない)、「日本人支持『台湾』參加東京奥會」(日本人は『台湾』の東京五輪参加を支持する)等と書
かれている
たとえば自由時報は十一月五日、「東京五輪で中華台北と決別か?日本人が『台湾』の出場を呼び掛け」と題する記事で次のように報じている。
「(プラカードが紹介されると)ネットユーザーたちは爆発的な勢いで拡散し、『台湾の名を支持する。二度と低能きわまりない中華台北と呼ぶな』『中華台北など地名でもないし国名でもない。全くのゴミのような呼称だ』との書き込みが見られた。そしてさらに多くの人々は感動しながら「台日友好!」と書いていた」
以上の経緯は七日の本ブログ記事「日台提携で東京五輪「チャイニーズタイペイ」呼称追放運動を!ー台湾に届いた日本からの訴え」でも詳報したが、自由時報は六日にも、再度この件について報道を行っている。
「東京五輪 日本が台湾の正名を支持」との記事がそれだ(「正名」とは名を正すという意味)。あの国ではこの記事も大きな評判を呼んだと聞く。
以下に翻訳しよう。

自由時報で掲載された記事。見出しは「日本が台湾の正名を支持」
――― 一九八一年、IOCとの間で調印した「五輪委方式」を受け入れ、台湾は国際競技界で(国旗、国歌、国号の代わりに)「チャイニーズタイペイ五輪委会旗」と国旗歌、そして「チャイニーズタイペイ」(中華台北)の名しか許されなくなり、それが国民を悔しがらせて来た。
―――最近、ネットでは一枚のプラカードが拡散されている。そこには漢字で「日本人は台湾を支持する。台湾は中国の一部ではない」と書かれ、併せて英語で「チャイニーズタイペイ?日本は台湾チームの2020年東京五輪への参加を歓迎する」とある。
―――台湾に友好的な日本の台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏は昨年九月、本紙への投書で我が国が「台湾代表」の名で東京五輪に参加することに支持を表明。当時、彼のブログにこのプラカードが掲げられた。
―――最近になりこのプラカードは再びネットで広まり、多くの人々を呼応させている。
―――実際に台湾が国際競技界で正名を行うのは不可能なことではない。
―――しかしその難度は国連加盟に勝るとも劣らない。
―――我が国の国際五輪委員である呉経国氏は、「五輪委員会方式」には時代的な背景がある。それぞれの協議事項には決まりというものがあり、どのような改変も容易ではない」と話す。
―――呉経国氏は「IOCの一九九六年以降の規定により、加盟資格を失って再度加盟を申請できるのは国連加盟国に限られる。台湾がもしIOCに正名を働きかけるなら、国内でのコンセンサスだけでなく、国際社会での絶対的な支持を得ない限り不可能だ」と指摘している。
記事はこのような内容である。「チャイニーズタイペイ」の正名の難しさは「国連加盟に勝るとも劣らない」というのは事実である。台湾が国連加盟を果たせないのは中国の妨害があるからだが、それと同様に「二つの中国」の状況を世界に伝える「中華民国」の国名や、「一つの中国・一つの台湾」という現状を各国の前で明らかにする「台湾」という地域名などを、中国が許容するわけがなく、「国際社会での絶対的な支持」など得られようがないためだ。
しかしそれだからこそ、東京五輪の開催国となる日本では、「日本人だけでも」との気概を持って、国民もメディアも「チャイニーズタイペイ」などと言った政治的な名称ではなく、正しく「台湾」と呼んで台湾の選手たちを歓迎し、応援するべきではないだろうか。
なぜなら我々民間は、五輪委方式に従う義務などない。中国のプロパガンダに配慮すべき筋合いはさらにない。
まずはメディアが東京五輪の開催以前におけるスポーツ中継において「チャイニーズタイペイ」と呼称するなら、みなで「台湾と呼んで」と訴え続けていけばいい。国際社会で孤立を余儀なくされる隣国の人々の心に思いを致しながらだ。
そうした良識、勇気に基づく行動が、世界を欺く邪悪なる侵略国家の宣伝を打ち破って行くことに繋がるのではないか。
【過去の関連記事】
日台提携で東京五輪「チャイニーズタイペイ」呼称追放運動を!ー台湾に届いた日本からの訴え(付:動画―台湾チャンネル第54回) 14/11/07
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2454.html
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「台湾チャンネル」関連報道
【台湾チャンネル】第56回、東京五輪では「チャイニーズタイペイ」ではなく「台湾」の応援を!・台北市長選で柯文哲氏が優勢[桜H26/11/15]
http://youtu.be/NcZUaCQtlPQ?list=UU_39VhpzPZyOVrXUeWv04Zg
日本と台湾の交流情報を、日本語と台湾の言語で同時にお送りする情報番組。
今回は①自社商品で台湾を中国領土と表記する地図大手の昭文社の問題。同社に誤りを指摘した番組視聴者からのレポートを紹介。②「一つの中国」との政治宣伝に基づく「チャイニーズタイペイ」との呼称を止め、2020年の東京五輪では「台湾」の名で台湾代表を迎えようと呼び掛ける日本の民間有志の訴えが、台湾で大歓迎を受けているというニュース。③台湾派で無所属の柯文哲氏と国民党の連勝文氏の一騎打ちとなる11月末の台北市長選挙の話題。許世楷元駐日代表(大使)による解説や、柯氏に大きな期待を寄せる在日台湾人たちの声をVTRで。そして中国政府指揮下の台湾企業による国民党支援の「買収」工作の続報も。
キャスター:永山英樹・謝恵芝
【日台交流頻道】第56集、東京奧運應將「中華台北」正名為「台灣」・台北市長柯文哲佔優勢
本節目使用日語和台灣的語言, 傳播日本與台灣之間的交流情報。
本集報導 ①觀眾對將台灣納入中國版圖的地圖出版大宗「昭文社」抗議報告。②日本民間有志之士呼籲2020年東京奧運應將「中華台北」正名為「台灣」的行動,在台灣受到廣大的呼應。③柯與連的選戰進入終盤,透過畫面介紹前駐日代表許世楷對日本朋友強調此戰的重要性,及在日台灣人對柯的期待與心聲,以及中國指使台商支援國民黨的買票奧步。
主播:永山英樹・謝惠芝
「チャイニーズタイペイ」は中国語で「中華台北」と書く。台湾ではやはり「一つの中国」なる虚構の上に立つ国民党政権が「中華台北」を受け入れた。「中華」とは「中華民国」を指すとして妥協したわけだが、国際社会はそうは受け取らない。
なぜなら「チャイナ」と聞けば、それは「中華人民共和国」を指すからだ。中国はだからこそ、この呼称を許すのである。
そこで我々は日本国内において「チャイニーズタイペイ」なる呼び名を否定し、危険視する世論を盛り上げる運動を提唱し、実行に移している。二〇二〇年に開催される東京五輪では「台湾」代表を歓迎し、台湾への友情を示すとともに、世界各国の前で「一つの中国」という虚構宣伝を打ち破りたいとの思いからだが、こうしたまだまだ小さな運動の存在が最近、台湾でも知られるようになった。
この運動のため、「日本は『台湾』を支持する」などと書かれた「8陣デザイン」作製のプラカードがネット上で話題を呼び、マスメディアにまで取り上げられるに至ったためだ。




台湾で大きな感動を呼んだ「8陣デザイン」製のプラカード。「台湾不是中國的一部份」(台湾中国の一部
ではない)、「日本人支持『台湾』參加東京奥會」(日本人は『台湾』の東京五輪参加を支持する)等と書
かれている
たとえば自由時報は十一月五日、「東京五輪で中華台北と決別か?日本人が『台湾』の出場を呼び掛け」と題する記事で次のように報じている。
「(プラカードが紹介されると)ネットユーザーたちは爆発的な勢いで拡散し、『台湾の名を支持する。二度と低能きわまりない中華台北と呼ぶな』『中華台北など地名でもないし国名でもない。全くのゴミのような呼称だ』との書き込みが見られた。そしてさらに多くの人々は感動しながら「台日友好!」と書いていた」
以上の経緯は七日の本ブログ記事「日台提携で東京五輪「チャイニーズタイペイ」呼称追放運動を!ー台湾に届いた日本からの訴え」でも詳報したが、自由時報は六日にも、再度この件について報道を行っている。
「東京五輪 日本が台湾の正名を支持」との記事がそれだ(「正名」とは名を正すという意味)。あの国ではこの記事も大きな評判を呼んだと聞く。
以下に翻訳しよう。

自由時報で掲載された記事。見出しは「日本が台湾の正名を支持」
――― 一九八一年、IOCとの間で調印した「五輪委方式」を受け入れ、台湾は国際競技界で(国旗、国歌、国号の代わりに)「チャイニーズタイペイ五輪委会旗」と国旗歌、そして「チャイニーズタイペイ」(中華台北)の名しか許されなくなり、それが国民を悔しがらせて来た。
―――最近、ネットでは一枚のプラカードが拡散されている。そこには漢字で「日本人は台湾を支持する。台湾は中国の一部ではない」と書かれ、併せて英語で「チャイニーズタイペイ?日本は台湾チームの2020年東京五輪への参加を歓迎する」とある。
―――台湾に友好的な日本の台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏は昨年九月、本紙への投書で我が国が「台湾代表」の名で東京五輪に参加することに支持を表明。当時、彼のブログにこのプラカードが掲げられた。
―――最近になりこのプラカードは再びネットで広まり、多くの人々を呼応させている。
―――実際に台湾が国際競技界で正名を行うのは不可能なことではない。
―――しかしその難度は国連加盟に勝るとも劣らない。
―――我が国の国際五輪委員である呉経国氏は、「五輪委員会方式」には時代的な背景がある。それぞれの協議事項には決まりというものがあり、どのような改変も容易ではない」と話す。
―――呉経国氏は「IOCの一九九六年以降の規定により、加盟資格を失って再度加盟を申請できるのは国連加盟国に限られる。台湾がもしIOCに正名を働きかけるなら、国内でのコンセンサスだけでなく、国際社会での絶対的な支持を得ない限り不可能だ」と指摘している。
記事はこのような内容である。「チャイニーズタイペイ」の正名の難しさは「国連加盟に勝るとも劣らない」というのは事実である。台湾が国連加盟を果たせないのは中国の妨害があるからだが、それと同様に「二つの中国」の状況を世界に伝える「中華民国」の国名や、「一つの中国・一つの台湾」という現状を各国の前で明らかにする「台湾」という地域名などを、中国が許容するわけがなく、「国際社会での絶対的な支持」など得られようがないためだ。
しかしそれだからこそ、東京五輪の開催国となる日本では、「日本人だけでも」との気概を持って、国民もメディアも「チャイニーズタイペイ」などと言った政治的な名称ではなく、正しく「台湾」と呼んで台湾の選手たちを歓迎し、応援するべきではないだろうか。
なぜなら我々民間は、五輪委方式に従う義務などない。中国のプロパガンダに配慮すべき筋合いはさらにない。
まずはメディアが東京五輪の開催以前におけるスポーツ中継において「チャイニーズタイペイ」と呼称するなら、みなで「台湾と呼んで」と訴え続けていけばいい。国際社会で孤立を余儀なくされる隣国の人々の心に思いを致しながらだ。
そうした良識、勇気に基づく行動が、世界を欺く邪悪なる侵略国家の宣伝を打ち破って行くことに繋がるのではないか。
【過去の関連記事】
日台提携で東京五輪「チャイニーズタイペイ」呼称追放運動を!ー台湾に届いた日本からの訴え(付:動画―台湾チャンネル第54回) 14/11/07
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2454.html
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「台湾チャンネル」関連報道
【台湾チャンネル】第56回、東京五輪では「チャイニーズタイペイ」ではなく「台湾」の応援を!・台北市長選で柯文哲氏が優勢[桜H26/11/15]
http://youtu.be/NcZUaCQtlPQ?list=UU_39VhpzPZyOVrXUeWv04Zg
日本と台湾の交流情報を、日本語と台湾の言語で同時にお送りする情報番組。
今回は①自社商品で台湾を中国領土と表記する地図大手の昭文社の問題。同社に誤りを指摘した番組視聴者からのレポートを紹介。②「一つの中国」との政治宣伝に基づく「チャイニーズタイペイ」との呼称を止め、2020年の東京五輪では「台湾」の名で台湾代表を迎えようと呼び掛ける日本の民間有志の訴えが、台湾で大歓迎を受けているというニュース。③台湾派で無所属の柯文哲氏と国民党の連勝文氏の一騎打ちとなる11月末の台北市長選挙の話題。許世楷元駐日代表(大使)による解説や、柯氏に大きな期待を寄せる在日台湾人たちの声をVTRで。そして中国政府指揮下の台湾企業による国民党支援の「買収」工作の続報も。
キャスター:永山英樹・謝恵芝
【日台交流頻道】第56集、東京奧運應將「中華台北」正名為「台灣」・台北市長柯文哲佔優勢
本節目使用日語和台灣的語言, 傳播日本與台灣之間的交流情報。
本集報導 ①觀眾對將台灣納入中國版圖的地圖出版大宗「昭文社」抗議報告。②日本民間有志之士呼籲2020年東京奧運應將「中華台北」正名為「台灣」的行動,在台灣受到廣大的呼應。③柯與連的選戰進入終盤,透過畫面介紹前駐日代表許世楷對日本朋友強調此戰的重要性,及在日台灣人對柯的期待與心聲,以及中國指使台商支援國民黨的買票奧步。
主播:永山英樹・謝惠芝
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