安倍首相は日中首脳会談を止めるべきー福田元首相の蠢きに思う
2014/11/04/Tue
■福田康夫は習近平に何を話した
今月十、十一日に北京で開催されるAPEC首脳会議での日中首脳会談は実現するのだろうか。中国側は尖閣諸島の領有権問題の存在を認め、首相の靖国神社不参拝を約束することを首脳会談の前提条件として突き付けるが、これに対して日本側は前提条件抜きの会談を呼び掛けている。
そうしたなか、福田康夫元首相が十月二十九日、北京で習近平主席と会談した。

福田氏は七月にも安倍氏の特使として習近平氏と秘密会談を行い、首脳会談の実現の必要性を訴えたことから、今回もそれに関する意見交換が行われると見られたが、会談後に福田氏は「日中の話はしていない。もう少し大局的な見地からの話をした」と語っている。
「大局」と言えば、七月の会談でも福田氏はそう言っていた。
朝日新聞の十一月四日の配信記事「日中、首脳会談へ続く模索/福田氏橋渡し『大局的判断を』」によれば、
―――会談を知る関係者によると、福田氏は首脳会談の重要性を率直に訴えた。「世界第2、第3の経済大国があるこの地域が、世界の紛争地と言われているのは恥ずかしいこと。首脳同士が大局的な判断をしなければならない」。習主席はうなずいた。
習近平氏が「うなずいた」のはもっともだ。そもそも「大局」という言葉は中国側が日中関係を語るに際して好んで用いるものだ。「中国の強国化は歴史の必然なのだから、日本はそれに抵抗して細かいクレームをつけることなく、中国の言いなりになっていれば、それで地域は安定するのだ」という意味合いでだ。
たとえば九月、東京北京フォーラムで挨拶に立った程永華駐日大使も、「両国関係の政治上の障害を克服すべき。歴史問題は中日関係の全体的な基礎と発展の方向に関わり、釣魚島問題は中国の領土主権に関わるなど、この二つは極めて重大かつ敏感な問題だ」とした上で、「日本側には中日友好の維持、地域の安定と発展の維持という大局から出発し、歴史と釣魚島の問題を正しく処理してほしい」と訴えている。
福田氏も「中日友好の維持」のため、程永華氏と同じ意味合いの話をしてしまったのだろうか。
■元首相にはあるまじき媚中妄言
朝日の記事は次のようにも報じる。
―――橋渡し役を買って出た福田氏の真意は9月28日、日中有識者らを前にした講演での発言に表れている。「外交に勝ち負けがあってはならない。双方が少しずつ譲り合うこと」
―――だが、この外交観は首相とは微妙に異なる。首相はかつて著書の中で、日中関係について「違いは違いとして尊重することも必要ではないか」と述べた。現在も「首脳会談は実現させたい」としつつ、中国側が首脳会談の条件としている靖国神社の不参拝などについて、「会談に前提条件はつけない」と譲歩しない。首相の真意について、政府高官は「会談しない可能性も見据えた本気の発言だ」と解説する。
―――10月29日、APEC開幕を控え中国外務省が開いたシンポジウムで、日中首脳会談の実現可能性を問われた王毅外相は「我々はあらゆる客人をもてなす習慣がある」と答える一方、「問題と障害があるのは事実であり、避けて通るわけにはいかない」と述べ、正式な会談は困難だとの認識を示した。
その他、新華社も十一月三日の論説で、「安倍晋三首相は習近平主席との会談実現に向けて全力を傾けているが、それが達成されるとは限らない。安倍には誠意を見せて実際の行動で適切な条件を作り出すことが求められている」と指摘する。
以上を読めば、安倍氏を中国側のペースに乗せようと躍起となる福田氏の姿が思い浮かぶようだ。
福田氏は「双方が少しずつ譲り合うこと」と訴えたが、中国にとって今回のAPEC首脳会議は国威発揚のための重要なイベントであり、中国側が前提条件を取り下げて日中首脳会談に応じるといった「譲り」を見せるとは考えにくい。要するに福田氏が訴えたのは、日本側の一方的な譲歩なのだ。
「外交に勝ち負けがあってはならない」というのは国際社会では通用しない妄言であって、とても首相経験者の言葉とは思えない。おそらく中国に迎合するばかりに理性、良識を失っているのだろう。
■暴力団追放運動から見た日中関係
そもそも尖閣諸島問題、靖国神社における中国の振る舞いは暴力団のようなもので、そうした無法者との「譲り合い」など断じてあってはならないものなのである。
暴力団追放運動推進都民センターは次のように警告している。これを読めば、中国に譲歩することの危険性がよく理解できるはずだ。
「暴力団は、相手が弱い、甘いと見ると、トコトン食らい付き離れません」。
「暴力団は、一度味を占めると、何回も金を要求し続けて搾り取るのです」
次のようにもある。
「暴力団は怖いものではありません。皆で相談し合い、団結して対応しましょう」
暴力団から見れば、相手の「団結」こそが脅威なのだ。そこで分断工作を行い、自らの手下を増殖させてきたわけだが、その内の有力な一人が福田氏という親中派であるわけだ。こうした存在が、日本国内の団結を乱すのである。
「暴力団と関係すること自体が不当要求のきっかけになることがあります」ということでもあるらしい。このことを日本の政府、国民は今まで以上に肝に銘じるべきだろう。
そしてまずは、今回は首脳会談が実現するか否かで騒がないことだ。
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【2014年11月8日】東トルキスタン独立記念講演会のお知らせ
日時:11月8日(土)午後2時開場 2時半開会
講師:オルホノド・ダイチン(南モンゴル自由民主運動基金 モンゴル自由連盟党 http://lupm.org)
場所:TKP神田ビジネスセンター ANNEX カンファレンスルーム3A
(東京都千代田区内神田1-14-10 内神田ビル)
http://kanda-kc.net/annex/
参加費:1000円
主催:特定非営利活動法人 日本ウイグル協会
HP:http://uyghur-j.org
MAIL:info@uyghur-j.org
今月十、十一日に北京で開催されるAPEC首脳会議での日中首脳会談は実現するのだろうか。中国側は尖閣諸島の領有権問題の存在を認め、首相の靖国神社不参拝を約束することを首脳会談の前提条件として突き付けるが、これに対して日本側は前提条件抜きの会談を呼び掛けている。
そうしたなか、福田康夫元首相が十月二十九日、北京で習近平主席と会談した。

福田氏は七月にも安倍氏の特使として習近平氏と秘密会談を行い、首脳会談の実現の必要性を訴えたことから、今回もそれに関する意見交換が行われると見られたが、会談後に福田氏は「日中の話はしていない。もう少し大局的な見地からの話をした」と語っている。
「大局」と言えば、七月の会談でも福田氏はそう言っていた。
朝日新聞の十一月四日の配信記事「日中、首脳会談へ続く模索/福田氏橋渡し『大局的判断を』」によれば、
―――会談を知る関係者によると、福田氏は首脳会談の重要性を率直に訴えた。「世界第2、第3の経済大国があるこの地域が、世界の紛争地と言われているのは恥ずかしいこと。首脳同士が大局的な判断をしなければならない」。習主席はうなずいた。
習近平氏が「うなずいた」のはもっともだ。そもそも「大局」という言葉は中国側が日中関係を語るに際して好んで用いるものだ。「中国の強国化は歴史の必然なのだから、日本はそれに抵抗して細かいクレームをつけることなく、中国の言いなりになっていれば、それで地域は安定するのだ」という意味合いでだ。
たとえば九月、東京北京フォーラムで挨拶に立った程永華駐日大使も、「両国関係の政治上の障害を克服すべき。歴史問題は中日関係の全体的な基礎と発展の方向に関わり、釣魚島問題は中国の領土主権に関わるなど、この二つは極めて重大かつ敏感な問題だ」とした上で、「日本側には中日友好の維持、地域の安定と発展の維持という大局から出発し、歴史と釣魚島の問題を正しく処理してほしい」と訴えている。
福田氏も「中日友好の維持」のため、程永華氏と同じ意味合いの話をしてしまったのだろうか。
■元首相にはあるまじき媚中妄言
朝日の記事は次のようにも報じる。
―――橋渡し役を買って出た福田氏の真意は9月28日、日中有識者らを前にした講演での発言に表れている。「外交に勝ち負けがあってはならない。双方が少しずつ譲り合うこと」
―――だが、この外交観は首相とは微妙に異なる。首相はかつて著書の中で、日中関係について「違いは違いとして尊重することも必要ではないか」と述べた。現在も「首脳会談は実現させたい」としつつ、中国側が首脳会談の条件としている靖国神社の不参拝などについて、「会談に前提条件はつけない」と譲歩しない。首相の真意について、政府高官は「会談しない可能性も見据えた本気の発言だ」と解説する。
―――10月29日、APEC開幕を控え中国外務省が開いたシンポジウムで、日中首脳会談の実現可能性を問われた王毅外相は「我々はあらゆる客人をもてなす習慣がある」と答える一方、「問題と障害があるのは事実であり、避けて通るわけにはいかない」と述べ、正式な会談は困難だとの認識を示した。
その他、新華社も十一月三日の論説で、「安倍晋三首相は習近平主席との会談実現に向けて全力を傾けているが、それが達成されるとは限らない。安倍には誠意を見せて実際の行動で適切な条件を作り出すことが求められている」と指摘する。
以上を読めば、安倍氏を中国側のペースに乗せようと躍起となる福田氏の姿が思い浮かぶようだ。
福田氏は「双方が少しずつ譲り合うこと」と訴えたが、中国にとって今回のAPEC首脳会議は国威発揚のための重要なイベントであり、中国側が前提条件を取り下げて日中首脳会談に応じるといった「譲り」を見せるとは考えにくい。要するに福田氏が訴えたのは、日本側の一方的な譲歩なのだ。
「外交に勝ち負けがあってはならない」というのは国際社会では通用しない妄言であって、とても首相経験者の言葉とは思えない。おそらく中国に迎合するばかりに理性、良識を失っているのだろう。
■暴力団追放運動から見た日中関係
そもそも尖閣諸島問題、靖国神社における中国の振る舞いは暴力団のようなもので、そうした無法者との「譲り合い」など断じてあってはならないものなのである。
暴力団追放運動推進都民センターは次のように警告している。これを読めば、中国に譲歩することの危険性がよく理解できるはずだ。
「暴力団は、相手が弱い、甘いと見ると、トコトン食らい付き離れません」。
「暴力団は、一度味を占めると、何回も金を要求し続けて搾り取るのです」
次のようにもある。
「暴力団は怖いものではありません。皆で相談し合い、団結して対応しましょう」
暴力団から見れば、相手の「団結」こそが脅威なのだ。そこで分断工作を行い、自らの手下を増殖させてきたわけだが、その内の有力な一人が福田氏という親中派であるわけだ。こうした存在が、日本国内の団結を乱すのである。
「暴力団と関係すること自体が不当要求のきっかけになることがあります」ということでもあるらしい。このことを日本の政府、国民は今まで以上に肝に銘じるべきだろう。
そしてまずは、今回は首脳会談が実現するか否かで騒がないことだ。
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日時:11月8日(土)午後2時開場 2時半開会
講師:オルホノド・ダイチン(南モンゴル自由民主運動基金 モンゴル自由連盟党 http://lupm.org)
場所:TKP神田ビジネスセンター ANNEX カンファレンスルーム3A
(東京都千代田区内神田1-14-10 内神田ビル)
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参加費:1000円
主催:特定非営利活動法人 日本ウイグル協会
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