日本人も感動する台湾人の親切さは「中華文化」に非ず!/馬英九総統の政治宣伝に反論する
2014/07/14/Mon
■日本人女性からの手紙を紹介した馬英九総統
台湾の馬英九総統の下へ、一通の日本人の手紙が届いた。
神戸在住の女性からのもので、そこには台湾を旅行中、言葉がわからず道に迷った時、見知らぬ大勢の人々が次々と助けに来てくれたのに感動し、「台湾人の親切さ、情の深さ」を身にしみて理解したしたということ、そして東日本大震災当時、やはりこのように日本を支援してくれたことへの感謝の気持ちなどが綴られていたそうだ。
「全ての台湾人にお礼を言いたい」とも書いてあったという。そこで馬英九氏はフェイスブックで、この手紙を写真入りで紹介した。昨年の一月二十八日のことである。

馬英九総統は台湾人に感謝する日本人の手紙をFBで紹介。二万人以上
が「いいね」を押しているが…
■日本人の感謝の気持ちを紹介したまでは良かったが…
馬英九氏がこのように、日本人の心のこもった手紙を台湾国民に紹介したまでは良かった。
私も含め、多くの日本人がこの女性のように台湾で親切にされ、感動し、感謝の念を抱いている。そしてそうした日本人の思いを、馬英九氏はよくぞ台湾国民に伝えてくれたという気持ちだ。
だがその後がいただけなかった。馬英九氏はその後さらに、先ずは次のようなエピソードも書き加えている。
「昨年、大陸(※中国のこと)の著名作家、韓寒氏は台湾訪問記を発表。そこにはタクシーの拾得物を盗まない運転手や、親切に人助けするメガネ屋の主人に驚き、感動したと書いている」「花蓮の運転手、曽世誠さんは日本人乗客が車内で落とした財布を持って追いかけたが、船はすでに離岸し始めていてため、最後は吊るされた籠に放り込んで持ち主に返したのだ」と。
そしてその上で、以下の如く総括するのだ。
「こうした感動的な善行は、どれもが中華文化の中の『善良』と『誠信』という核心的価値が、すでに台湾の日常生活の中に融け込んでいることを言い表している」
「今回の手紙を紹介することで、外国の友人が視点から台湾の愛すべき点を考えたい。これからもさらに努力を続け、親切で情の深い国民外交を進め、世界に台湾の特長を見せて行きたいと思う」
■台湾人の「善良さ」は国民党がもたらしたか
要するに台湾人の「感動的な善行」を、「中華文化の中の『善良』と『誠信』という核心的価値」の表れとし、そうしたものが国民党によって台湾に普及し、「日常生活の中に融け込んでいる」などと強調しているのだ。
それは結局のところ、国民への洗脳を狙った「中華文化」の宣伝(あるいは国民党の戦後統治の正当化宣伝)ではないかと思えてくる。
さらに「努力」を続けようなどと教育指導までやっているが、しかし台湾人の「善良」「誠信」さは、はたして国民党が中国から持ち込んだものかと言えば、「それは違う」と言わざるを得ない。
■「善良」「誠信」とは無縁の「中華文化」
たしかに国民党は台湾において「中華民族の伝統文化を発揚し、固有道徳を継承する」などと叫んでいたが、同党の支配が始まって以来、社会の「道徳」は逆に廃れ、利己心が蔓延したことは、戦前、戦後を知る台湾人の老世代には常識であり、切歯扼腕するところでもある。
そもそも「善良」「誠信」とは、台湾人が元来備えてきた性格なのである。
しばしばそれは日本時代の教育の影響と指摘されるが、それ以前に、もともと非漢民族である台湾人のDNAの表れと見ることもできるだろう。そしてだからこそ台湾人は終戦直後、国民党を信じ、歓迎し、それが仇となって恫喝、弾圧を受け、殺害された。そしてその後も良いように騙され、洗脳され、そのまま今日に至っているのではないだろうか。
「中華文化」が「善良」「誠信」を重んじる文化だとはとうてい思えない。有史以来、つねに戦乱、自然災害に見舞われ、熾烈な生存競争が行われてきた中国社会において、「善良」「誠信」な性格はむしろ命取りになりかねず、かくて詐と欺に満ちた民族性が確立されたわけだろう。
だからこそ韓寒氏は台湾で、人々の「善良」「誠信」に「驚き、感動した」のである。
■台湾人に「同化」した在台中国人の二、三世
しかし馬英九氏はきっと、これについてはこう言うだろう。「中国の固有道徳を継承するのは国民党であり、韓寒氏が生きる中共支配下の中国では、すでにそれは破壊されているのだ」と。
だがそれは詭弁だ。そもそも馬英九氏自身が「善良」「誠信」に欠けている。選挙に際しては台湾人を自称し「台湾のために働く」と強調するが、当選後はそうした公約を保護にし、中共の「中華民族の偉大なる復興」なるスローガンに唱和し、台湾を中国に売り渡しかねない状況を作り出し、国民の猛反発を受けているではないか。どう見てもこの人物は、詐と欺に基づく中国伝統の政治文化に染まっている。
戦後、国民党と共に台湾へ逃れてきた中国人は「外省人」と呼ばれるが、台湾で生まれ育ったその二世、三世の多くは台湾人と同様、やはり「善良」「誠信」に見える。少なくとも中国の住む中国人とは文化、文明が異なっている。
それはよく「社会、政治体制が違うからだ」と説明されるが、その通りだ。これを言い換えれば、「台湾人が人口の圧倒的多数を占める台湾社会に同化したから」となるだろう。
■日本人は誇りある「台湾人の台湾」を応援する
言うなれば「台湾文化の中の『善良』と『誠信』という核心的価値が、すでに在台中国人の日常生活の中に融け込んでいる」ということだ。
戦後台湾の社会的実相を見ればわかる。前近代的な価値観を持つ国民党及び外省人がすでに近代的国民となっている台湾人を支配したのだ。前者が後者の文化、文明的影響に染まって行ったのは、当然のことと言える。
馬英九氏のこのフェイスブックの書き込みに、二万人を超える台湾人が「いいね」を押している。もちろんその多くは、台湾人に対する神戸の女性の感謝の思いや、韓寒氏の讃辞に向けたものだろうが、馬英九氏の身勝手な宣伝に、はたしてどれだけが気づいているのだろう。
ところで、台湾人があれほど「東日本大震災当時、日本を支援してくれた」のには、実は反日民族主義に染まった中国とは異なる「善良」「誠信」を見せてやろうとの、台湾人の誇りの表明という側面もあったようだ。しかし親中反日の馬英九氏には、そうした台湾人の心理など理解できないし、理解したくもないに違いない。
台湾人には「親切で情の深い国民外交を進め、世界に台湾の特長を見せ」、台湾は中国の一部などではなく、誇りある台湾人の国であるということを伝えて行ってほしい。
その時、台湾人に感謝するたくさんの日本人は、きっとそれを応援することだろう。
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台湾の馬英九総統の下へ、一通の日本人の手紙が届いた。
神戸在住の女性からのもので、そこには台湾を旅行中、言葉がわからず道に迷った時、見知らぬ大勢の人々が次々と助けに来てくれたのに感動し、「台湾人の親切さ、情の深さ」を身にしみて理解したしたということ、そして東日本大震災当時、やはりこのように日本を支援してくれたことへの感謝の気持ちなどが綴られていたそうだ。
「全ての台湾人にお礼を言いたい」とも書いてあったという。そこで馬英九氏はフェイスブックで、この手紙を写真入りで紹介した。昨年の一月二十八日のことである。

馬英九総統は台湾人に感謝する日本人の手紙をFBで紹介。二万人以上
が「いいね」を押しているが…
■日本人の感謝の気持ちを紹介したまでは良かったが…
馬英九氏がこのように、日本人の心のこもった手紙を台湾国民に紹介したまでは良かった。
私も含め、多くの日本人がこの女性のように台湾で親切にされ、感動し、感謝の念を抱いている。そしてそうした日本人の思いを、馬英九氏はよくぞ台湾国民に伝えてくれたという気持ちだ。
だがその後がいただけなかった。馬英九氏はその後さらに、先ずは次のようなエピソードも書き加えている。
「昨年、大陸(※中国のこと)の著名作家、韓寒氏は台湾訪問記を発表。そこにはタクシーの拾得物を盗まない運転手や、親切に人助けするメガネ屋の主人に驚き、感動したと書いている」「花蓮の運転手、曽世誠さんは日本人乗客が車内で落とした財布を持って追いかけたが、船はすでに離岸し始めていてため、最後は吊るされた籠に放り込んで持ち主に返したのだ」と。
そしてその上で、以下の如く総括するのだ。
「こうした感動的な善行は、どれもが中華文化の中の『善良』と『誠信』という核心的価値が、すでに台湾の日常生活の中に融け込んでいることを言い表している」
「今回の手紙を紹介することで、外国の友人が視点から台湾の愛すべき点を考えたい。これからもさらに努力を続け、親切で情の深い国民外交を進め、世界に台湾の特長を見せて行きたいと思う」
■台湾人の「善良さ」は国民党がもたらしたか
要するに台湾人の「感動的な善行」を、「中華文化の中の『善良』と『誠信』という核心的価値」の表れとし、そうしたものが国民党によって台湾に普及し、「日常生活の中に融け込んでいる」などと強調しているのだ。
それは結局のところ、国民への洗脳を狙った「中華文化」の宣伝(あるいは国民党の戦後統治の正当化宣伝)ではないかと思えてくる。
さらに「努力」を続けようなどと教育指導までやっているが、しかし台湾人の「善良」「誠信」さは、はたして国民党が中国から持ち込んだものかと言えば、「それは違う」と言わざるを得ない。
■「善良」「誠信」とは無縁の「中華文化」
たしかに国民党は台湾において「中華民族の伝統文化を発揚し、固有道徳を継承する」などと叫んでいたが、同党の支配が始まって以来、社会の「道徳」は逆に廃れ、利己心が蔓延したことは、戦前、戦後を知る台湾人の老世代には常識であり、切歯扼腕するところでもある。
そもそも「善良」「誠信」とは、台湾人が元来備えてきた性格なのである。
しばしばそれは日本時代の教育の影響と指摘されるが、それ以前に、もともと非漢民族である台湾人のDNAの表れと見ることもできるだろう。そしてだからこそ台湾人は終戦直後、国民党を信じ、歓迎し、それが仇となって恫喝、弾圧を受け、殺害された。そしてその後も良いように騙され、洗脳され、そのまま今日に至っているのではないだろうか。
「中華文化」が「善良」「誠信」を重んじる文化だとはとうてい思えない。有史以来、つねに戦乱、自然災害に見舞われ、熾烈な生存競争が行われてきた中国社会において、「善良」「誠信」な性格はむしろ命取りになりかねず、かくて詐と欺に満ちた民族性が確立されたわけだろう。
だからこそ韓寒氏は台湾で、人々の「善良」「誠信」に「驚き、感動した」のである。
■台湾人に「同化」した在台中国人の二、三世
しかし馬英九氏はきっと、これについてはこう言うだろう。「中国の固有道徳を継承するのは国民党であり、韓寒氏が生きる中共支配下の中国では、すでにそれは破壊されているのだ」と。
だがそれは詭弁だ。そもそも馬英九氏自身が「善良」「誠信」に欠けている。選挙に際しては台湾人を自称し「台湾のために働く」と強調するが、当選後はそうした公約を保護にし、中共の「中華民族の偉大なる復興」なるスローガンに唱和し、台湾を中国に売り渡しかねない状況を作り出し、国民の猛反発を受けているではないか。どう見てもこの人物は、詐と欺に基づく中国伝統の政治文化に染まっている。
戦後、国民党と共に台湾へ逃れてきた中国人は「外省人」と呼ばれるが、台湾で生まれ育ったその二世、三世の多くは台湾人と同様、やはり「善良」「誠信」に見える。少なくとも中国の住む中国人とは文化、文明が異なっている。
それはよく「社会、政治体制が違うからだ」と説明されるが、その通りだ。これを言い換えれば、「台湾人が人口の圧倒的多数を占める台湾社会に同化したから」となるだろう。
■日本人は誇りある「台湾人の台湾」を応援する
言うなれば「台湾文化の中の『善良』と『誠信』という核心的価値が、すでに在台中国人の日常生活の中に融け込んでいる」ということだ。
戦後台湾の社会的実相を見ればわかる。前近代的な価値観を持つ国民党及び外省人がすでに近代的国民となっている台湾人を支配したのだ。前者が後者の文化、文明的影響に染まって行ったのは、当然のことと言える。
馬英九氏のこのフェイスブックの書き込みに、二万人を超える台湾人が「いいね」を押している。もちろんその多くは、台湾人に対する神戸の女性の感謝の思いや、韓寒氏の讃辞に向けたものだろうが、馬英九氏の身勝手な宣伝に、はたしてどれだけが気づいているのだろう。
ところで、台湾人があれほど「東日本大震災当時、日本を支援してくれた」のには、実は反日民族主義に染まった中国とは異なる「善良」「誠信」を見せてやろうとの、台湾人の誇りの表明という側面もあったようだ。しかし親中反日の馬英九氏には、そうした台湾人の心理など理解できないし、理解したくもないに違いない。
台湾人には「親切で情の深い国民外交を進め、世界に台湾の特長を見せ」、台湾は中国の一部などではなく、誇りある台湾人の国であるということを伝えて行ってほしい。
その時、台湾人に感謝するたくさんの日本人は、きっとそれを応援することだろう。
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