台湾人を中国国民として扱う入国管理局の知られざる実態
2007/12/04/Tue
国際社会で孤立するだけ、国際貢献に殊更熱心な台湾から先月下旬、西インド諸島の島国セントルシアに、野鳥の生態調査を行う生態外交団が到着したのだが、団員の一人が入国を止められた。理由は「お前のパスポートは中国のものだ」。パスポートを差し押さえられ、入国ビザの申請手続費五十米ドルを支払わされた。
数年前から台湾のパスポートの表紙には英語で「REPUBLIC OF CHINA」(中華民国=チャイナ共和国)とあり、その下に「PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA」(チャイナ人民共和国)と間違われないよう、「TAIWAN」とある。ところがその団員の所持していたものは古いタイプで、「TAIWAN」と書かれていなかったため、「お前はチャイナの人間だ」と誤解されたのだ。
セントルシアは台湾と国交を持つわずか二十五カ国中の一国。台湾と中国のパスポートを見分けられないなど、馬鹿馬鹿しい失態を見せたもので、この一事を見るだけで、この国の外交上の信用度を疑いたくなる。
だがもっとひどい国もある。それは最近台湾のパスポートは認めないと突然言い出し、台湾代表の少年野球チームの入国を拒否したチャベス親中政権のベネズエラのことではなく、我が日本だ。
日本の入国管理局は内部の取り決めにより、外国人登録においては在日台湾人の国籍を「中国」をし、中国出身者との区別をなくしている。だから彼らが持つ外国人登録証にも「中国」国籍と書かれ、警察官がこれを見ると、みな顔色を変えるという(中国人犯罪者と疑われるのだ)。
入管は台湾と中国が別々の国であることを知らないのではない。だから次のように説明し、自らの措置を正当化し、在日台湾人による訂正要求をかたくなに拒んでいるのだ。
「台湾出身者の国籍『中国』は中華人民共和国を意味せず、台湾と大陸を含む広い意味の『中国』を指す」
「一方中国出身者の『中国』は中華人民共和国を意味する」
いったいこの世界のどこに「台湾と大陸を含む広い意味の中国」が存在するのか。日本政府が政府承認する「中国」は中華人民共和国である。
世界でも外国人登録で両者を同じ「中国」とするのは日本だけで、他の国はみなそれぞれの言語で、台湾人の国籍は「台湾」、あるいは「中華民国」だ。日本と中国だけが、台湾国民を中国国民と看做しているのだ。しかし台湾は今のところまだ中国の侵略、占領を受けていないから、それは時期尚早と言わざるを得ない。
もっとも最近では韓国も「中国(台湾)」に改めた。理由は「日本も『中国』にしているから」だそうだが、そう言えば韓国も日本と同様、中国には事大外交の国だった。
日本は過度に中国に気兼ねしている。そして気兼ねするあまり、「外国人の身分関係を明確ならしめ、もつて在留外国人の公正な管理に資すること」を外国人登録実施の目的と定める外国人登録法も、自ら破っているのであるが、国民の多くはこのことを知らされていない。
日本政府の媚中行為は数限りないが、法務省入国管理局によるこの制度的な媚中ほどひどいものもないだろう。日本に居住する台湾国民を、すべて中国国民扱いにしているのだから。
そのため地方自治体などが公表する外国人居住者の人数統計などでは、中国人、韓国人、朝鮮人の数は見られても、台湾人の人数はわからない。みな「中国人」に含まれてしまっているからだ。媚中マスコミですら、中国人と台湾人の区別はしていると言うのに。
日本に居住する台湾人にはもちろん親日家が多いが、このような入管のデタラメなやりかたで、彼らは日本に失望し、不信感を抱いていると言う現実も忘れてはならない。
今後、この問題の解決に向け、さらに活動を活発化させていきたく、各位のご理解、ご助力をお願いしたい。
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数年前から台湾のパスポートの表紙には英語で「REPUBLIC OF CHINA」(中華民国=チャイナ共和国)とあり、その下に「PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA」(チャイナ人民共和国)と間違われないよう、「TAIWAN」とある。ところがその団員の所持していたものは古いタイプで、「TAIWAN」と書かれていなかったため、「お前はチャイナの人間だ」と誤解されたのだ。
セントルシアは台湾と国交を持つわずか二十五カ国中の一国。台湾と中国のパスポートを見分けられないなど、馬鹿馬鹿しい失態を見せたもので、この一事を見るだけで、この国の外交上の信用度を疑いたくなる。
だがもっとひどい国もある。それは最近台湾のパスポートは認めないと突然言い出し、台湾代表の少年野球チームの入国を拒否したチャベス親中政権のベネズエラのことではなく、我が日本だ。
日本の入国管理局は内部の取り決めにより、外国人登録においては在日台湾人の国籍を「中国」をし、中国出身者との区別をなくしている。だから彼らが持つ外国人登録証にも「中国」国籍と書かれ、警察官がこれを見ると、みな顔色を変えるという(中国人犯罪者と疑われるのだ)。
入管は台湾と中国が別々の国であることを知らないのではない。だから次のように説明し、自らの措置を正当化し、在日台湾人による訂正要求をかたくなに拒んでいるのだ。
「台湾出身者の国籍『中国』は中華人民共和国を意味せず、台湾と大陸を含む広い意味の『中国』を指す」
「一方中国出身者の『中国』は中華人民共和国を意味する」
いったいこの世界のどこに「台湾と大陸を含む広い意味の中国」が存在するのか。日本政府が政府承認する「中国」は中華人民共和国である。
世界でも外国人登録で両者を同じ「中国」とするのは日本だけで、他の国はみなそれぞれの言語で、台湾人の国籍は「台湾」、あるいは「中華民国」だ。日本と中国だけが、台湾国民を中国国民と看做しているのだ。しかし台湾は今のところまだ中国の侵略、占領を受けていないから、それは時期尚早と言わざるを得ない。
もっとも最近では韓国も「中国(台湾)」に改めた。理由は「日本も『中国』にしているから」だそうだが、そう言えば韓国も日本と同様、中国には事大外交の国だった。
日本は過度に中国に気兼ねしている。そして気兼ねするあまり、「外国人の身分関係を明確ならしめ、もつて在留外国人の公正な管理に資すること」を外国人登録実施の目的と定める外国人登録法も、自ら破っているのであるが、国民の多くはこのことを知らされていない。
日本政府の媚中行為は数限りないが、法務省入国管理局によるこの制度的な媚中ほどひどいものもないだろう。日本に居住する台湾国民を、すべて中国国民扱いにしているのだから。
そのため地方自治体などが公表する外国人居住者の人数統計などでは、中国人、韓国人、朝鮮人の数は見られても、台湾人の人数はわからない。みな「中国人」に含まれてしまっているからだ。媚中マスコミですら、中国人と台湾人の区別はしていると言うのに。
日本に居住する台湾人にはもちろん親日家が多いが、このような入管のデタラメなやりかたで、彼らは日本に失望し、不信感を抱いていると言う現実も忘れてはならない。
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