台湾の馬英九総統は二重国籍かーホワイトハウスに真相求める請願署名運動が始まる
2014/04/16/Wed
■拍手喝采を浴びた「ひまわり学生運動」
国会占拠や五十万人デモを敢行する台湾の「ひまわり学生運動」が世界の注目を集めているが、事の発端は中国とのサービス貿易協定だ。両国の更なる市場開放を規定するものだが、実際にはこれは、中国にとっては自国の更なる影響力を台湾へ及ぼし、一発の銃弾を放つこともなく「統一」を成し遂げるための道具に他ならない。
ところがこうした危険な物を、何が何でも成立させようとしたのが馬英九総統である。国民の目の届かない密室でこれに調印した上で、国民党の議員団を操縦し、国会で強行採決に持ち込もうと図った。
まさに在台中国人の総統ならではの傲慢、欺瞞に満ちた民主主義への蹂躙である。かくして三月十八日、これに危機感を募らせた学生らが国会に雪崩れ込んだ。
そしてこうした民主主義勢力の圧力を受け、国会は民主的な手続きを踏んだ協定の再審査が行われることとなり、学生らは四月十日、二十四日にわたる国会占領を解除し、名誉の撤退を行い、全国国民の拍手喝采を浴びたのだった。

国会から退去する学生らを建物の外で出迎える群衆。その数は実に三万人
■馬英九と習近平から台湾を守る
馬英九がここまで台湾を中国に売り飛ばすような姿勢を見せるのは、何といってもこの人物は台湾人ではなく香港生まれの在台中国人だからだろう。
台湾人のためになぜ祖国中国と対立しなければならないのかとの思いがあり、二〇〇八年の就任以来、対中国傾斜(投降)の姿勢を強める一方だ。そして今回、協定の成立を急いだのは、二〇一六年までの任期内に中国の習近平主席と会談(「統一」に向けた政治協議)を行い、中華民族史に名を残そうとしたからだというのが、台湾での一般的な見方である。
しかし今回の騒動で、念願の習近平との会談実現の可能性は遠のいたと見られている。馬英九に人民を束ねる(抑え込む)能力がないことが判明した以上、中国としてはこれを交渉相手にするわけにはいかないはずだ。
「ひまわり学生運動」はこのように、馬英九と習近平の魔の手から、辛うじて台湾を守ったということができる。
■「中国統一」後は米国へ逃亡か
さて、ここまで中国の「統一」に手を貸す馬英九だが、これに対して中国は、それが達成された暁には馬英九の粛清、抹殺に乗り出す可能性が高い。
なぜなら中国共産党の統一戦線工作(統戦)とはそういうものだからだ。敵内部の主要なる敵(「統一」を望まない台湾人)を打倒するために二番目の敵(馬英九ら国民党の在台中国人勢力)と提携し、主要敵を滅ぼした後に二番目の敵を倒すというのが常套手段であることくらい、かつてそれで中国から駆逐された国民党が知らないはずがない。
それでも馬英九らが敢えて統戦に応じるのかと言えば、それは彼らには米国などと言った逃亡先があるからだろう。
ことに馬英九の場合、長女が米国籍を取得しているばかりでなく、自分自身もグリーンカード(米国の永住者カード)を所持していると見られる。
その疑いが大きく浮上したのは、二〇〇八年の総統選挙中だ。一九七七年に取得していたことが民進党陣営によって暴露されたのだ。
■馬英九の秘密隠蔽で哀願か
そうした人物が総統になることは違法か否かの議論もあるが、少なくとも断じてあってはならないことであるのは間違いない。
たとえば外国に忠誠心を持つ可能性が払拭されない人物に、軍隊の最高指揮権を委ねることなどできないのである。
かくして馬英九及び国民党は狼狽した。馬英九は記者会見を開き、グリーンカードの所持を否定したのだが、その後になり「一度は取得したもののすでに失効している」との釈明に切り替えたとの経緯がある。
この問題はそれで沙汰やみとなり、馬英九は当選を果たしたが、しかし二〇一一年になり、内部告発サイト「ウィキリークス」が新たに公表したAIT(米国の対台湾窓口機関・アメリカ在台協会)の文書により、馬英九やその陣営が選挙期間中、米側に「グリーンカードは失効したと公表を」と必死に哀願していたことが明らかになった。
■馬英九は二重国籍の総統か
しかしこの問題で米国政府はノーコメントを貫いた。なぜなら米国は馬英九の当選が確実視されていた当時、その新政権と良好な関係を作りたかったためであり、またそもそも中国をとの緊張を高める民進党政権よりも馬英九政権の発足を望んでいたためだ。
もし馬英九のグリーンカードが実際に失効しているのなら、米国はそう説明したはずである。ところが敢えてそれをしなかったのは、いまだに有効だということだろう。

グリーンカードの所持がかねてから疑われる馬英九総
統。「中国統一」に加担後は米国へ亡命する気か
もしやすでに市民権まで取得しているかも知れない。そうなれば彼は中華民国そして米国と言う二つの国に帰属する二重国籍の総統と言うことになる。
そこで今回の反馬英九の学生運動が盛り上がるなか、台湾のネットユーザーも立ち上がった。米ホワイトハウスのネット請願サイトである“We The People”は日本でもよく知られているが、そこで請願署名を募りだしたのだ。
「台湾の馬英九総統は米国市民か否か、永住権は持っているかについて答えて下さい」との請願である。
以下のような請願理由も書かれている。
「馬英九は二〇〇八年、自身のグリーンカードはすでに失効していると主張したが、しかしいまだに正式な文書を提示していない。この問題は台湾総統としての彼の地位に影響を及ぼすものであり、台湾人は馬英九が米国人であるか否か、あるいは二重国籍であるか否かを知る必要がある」と。
これほどの大問題を馬英九本人がちんとした釈明をできないでいる以上、台湾国民としては米国政府に問い質すしかないだろう。
■ホワイトハウスに請願署名
台湾の最大手紙、自由時報も四月十六日、この請願運動を報じている。それによれば「ホワイトハウスの回答を得るためには、四月二十三日までに十万人以上の署名が必要。台湾時間の二十二日午後十時の段階で三万千六百五人の署名が集まっており、あと六万八千三百九十五人分が必要だ」という。
もし期間内にその数に達した場合、ホワイトハウスは回答を示すのだろうか。米国がこの問題で真実を語らないのは、中国陣営へと傾きつつある馬英九を米国陣営にとどめ置くためだなどとも言われているが。
中国人が台湾総統に就任すると、何から何までが滅茶苦茶だ。地政学的に台湾とは一蓮托生である日本にとっても、とても無関心ではいられない状況である。
※請願署名のページ
https://petitions.whitehouse.gov/petition/answer-if-taiwan-president-ma-ying-jeou-one-us-citizen-or-not-and-does-he-have-permanent-resident/G6mvpplK
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国会占拠や五十万人デモを敢行する台湾の「ひまわり学生運動」が世界の注目を集めているが、事の発端は中国とのサービス貿易協定だ。両国の更なる市場開放を規定するものだが、実際にはこれは、中国にとっては自国の更なる影響力を台湾へ及ぼし、一発の銃弾を放つこともなく「統一」を成し遂げるための道具に他ならない。
ところがこうした危険な物を、何が何でも成立させようとしたのが馬英九総統である。国民の目の届かない密室でこれに調印した上で、国民党の議員団を操縦し、国会で強行採決に持ち込もうと図った。
まさに在台中国人の総統ならではの傲慢、欺瞞に満ちた民主主義への蹂躙である。かくして三月十八日、これに危機感を募らせた学生らが国会に雪崩れ込んだ。
そしてこうした民主主義勢力の圧力を受け、国会は民主的な手続きを踏んだ協定の再審査が行われることとなり、学生らは四月十日、二十四日にわたる国会占領を解除し、名誉の撤退を行い、全国国民の拍手喝采を浴びたのだった。

国会から退去する学生らを建物の外で出迎える群衆。その数は実に三万人
■馬英九と習近平から台湾を守る
馬英九がここまで台湾を中国に売り飛ばすような姿勢を見せるのは、何といってもこの人物は台湾人ではなく香港生まれの在台中国人だからだろう。
台湾人のためになぜ祖国中国と対立しなければならないのかとの思いがあり、二〇〇八年の就任以来、対中国傾斜(投降)の姿勢を強める一方だ。そして今回、協定の成立を急いだのは、二〇一六年までの任期内に中国の習近平主席と会談(「統一」に向けた政治協議)を行い、中華民族史に名を残そうとしたからだというのが、台湾での一般的な見方である。
しかし今回の騒動で、念願の習近平との会談実現の可能性は遠のいたと見られている。馬英九に人民を束ねる(抑え込む)能力がないことが判明した以上、中国としてはこれを交渉相手にするわけにはいかないはずだ。
「ひまわり学生運動」はこのように、馬英九と習近平の魔の手から、辛うじて台湾を守ったということができる。
■「中国統一」後は米国へ逃亡か
さて、ここまで中国の「統一」に手を貸す馬英九だが、これに対して中国は、それが達成された暁には馬英九の粛清、抹殺に乗り出す可能性が高い。
なぜなら中国共産党の統一戦線工作(統戦)とはそういうものだからだ。敵内部の主要なる敵(「統一」を望まない台湾人)を打倒するために二番目の敵(馬英九ら国民党の在台中国人勢力)と提携し、主要敵を滅ぼした後に二番目の敵を倒すというのが常套手段であることくらい、かつてそれで中国から駆逐された国民党が知らないはずがない。
それでも馬英九らが敢えて統戦に応じるのかと言えば、それは彼らには米国などと言った逃亡先があるからだろう。
ことに馬英九の場合、長女が米国籍を取得しているばかりでなく、自分自身もグリーンカード(米国の永住者カード)を所持していると見られる。
その疑いが大きく浮上したのは、二〇〇八年の総統選挙中だ。一九七七年に取得していたことが民進党陣営によって暴露されたのだ。
■馬英九の秘密隠蔽で哀願か
そうした人物が総統になることは違法か否かの議論もあるが、少なくとも断じてあってはならないことであるのは間違いない。
たとえば外国に忠誠心を持つ可能性が払拭されない人物に、軍隊の最高指揮権を委ねることなどできないのである。
かくして馬英九及び国民党は狼狽した。馬英九は記者会見を開き、グリーンカードの所持を否定したのだが、その後になり「一度は取得したもののすでに失効している」との釈明に切り替えたとの経緯がある。
この問題はそれで沙汰やみとなり、馬英九は当選を果たしたが、しかし二〇一一年になり、内部告発サイト「ウィキリークス」が新たに公表したAIT(米国の対台湾窓口機関・アメリカ在台協会)の文書により、馬英九やその陣営が選挙期間中、米側に「グリーンカードは失効したと公表を」と必死に哀願していたことが明らかになった。
■馬英九は二重国籍の総統か
しかしこの問題で米国政府はノーコメントを貫いた。なぜなら米国は馬英九の当選が確実視されていた当時、その新政権と良好な関係を作りたかったためであり、またそもそも中国をとの緊張を高める民進党政権よりも馬英九政権の発足を望んでいたためだ。
もし馬英九のグリーンカードが実際に失効しているのなら、米国はそう説明したはずである。ところが敢えてそれをしなかったのは、いまだに有効だということだろう。

グリーンカードの所持がかねてから疑われる馬英九総
統。「中国統一」に加担後は米国へ亡命する気か
もしやすでに市民権まで取得しているかも知れない。そうなれば彼は中華民国そして米国と言う二つの国に帰属する二重国籍の総統と言うことになる。
そこで今回の反馬英九の学生運動が盛り上がるなか、台湾のネットユーザーも立ち上がった。米ホワイトハウスのネット請願サイトである“We The People”は日本でもよく知られているが、そこで請願署名を募りだしたのだ。
「台湾の馬英九総統は米国市民か否か、永住権は持っているかについて答えて下さい」との請願である。
以下のような請願理由も書かれている。
「馬英九は二〇〇八年、自身のグリーンカードはすでに失効していると主張したが、しかしいまだに正式な文書を提示していない。この問題は台湾総統としての彼の地位に影響を及ぼすものであり、台湾人は馬英九が米国人であるか否か、あるいは二重国籍であるか否かを知る必要がある」と。
これほどの大問題を馬英九本人がちんとした釈明をできないでいる以上、台湾国民としては米国政府に問い質すしかないだろう。
■ホワイトハウスに請願署名
台湾の最大手紙、自由時報も四月十六日、この請願運動を報じている。それによれば「ホワイトハウスの回答を得るためには、四月二十三日までに十万人以上の署名が必要。台湾時間の二十二日午後十時の段階で三万千六百五人の署名が集まっており、あと六万八千三百九十五人分が必要だ」という。
もし期間内にその数に達した場合、ホワイトハウスは回答を示すのだろうか。米国がこの問題で真実を語らないのは、中国陣営へと傾きつつある馬英九を米国陣営にとどめ置くためだなどとも言われているが。
中国人が台湾総統に就任すると、何から何までが滅茶苦茶だ。地政学的に台湾とは一蓮托生である日本にとっても、とても無関心ではいられない状況である。
※請願署名のページ
https://petitions.whitehouse.gov/petition/answer-if-taiwan-president-ma-ying-jeou-one-us-citizen-or-not-and-does-he-have-permanent-resident/G6mvpplK
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