「浦和レッズ差別横断幕」事件に思う東京国際マラソンでの台湾人差別
2014/03/13/Thu
サッカーJ1の浦和レッズの試合で、スタジアムに「JAPANESE ONLY」と書かれた垂れ幕が掲げられた問題で、Jリーグは三月十三日、レッズに対し「無観客試合」の開催というリーグ史上最も厳しい制裁処分を下した。
その言葉には「日本人以外はお断り」という人種差別的な意味があり、それをただちに撤去しなかったとの理由である。

「差別横断幕」問題で厳しい制裁処分が下された
「人種、性、言語、宗教、政治またはその他の自由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない」としてきたJリーグ。村井満チェアマンは、「この処分が今回の問題の重大性と、各クラブ、サポーターに対しても強烈なメッセージとなると思う。各クラブにも自分たちのこととして今後対応してほしい」と話している。
浦和レッズの淵田敬三社長は、「クラブスタッフの人権意識を高めるなどの対策をとる」との考えを示しており、それはそれで結構なことなのだが、そこで思いだされるのが二月二十二日に行われた東京国際マラソンだ。
台湾紙自由時報によると、三万六千人の参加者の内、台湾からの参加者は実に千六百七十六人。国別で言えば外国では台湾が最多だそうだ。中華民国の国旗で身を纏うなど台湾をアピールする人も少なくなかったそうだ。


台湾からの参加者たち。中華民国旗で「台湾」をアピールしたが…
このように毎年大勢の台湾人も走る大会なのだが、実は主催者である東京マラソン財団はこれまで、参加申請をする台湾人にある非礼を加え続けている。
外国人は申請書を記入する際、国籍欄で自国名にチェックを入れるのだが、台湾人の場合は「チャイニ―ズタイペイ」をチェックしなければならない。そこには「中華民国」も「台湾」もないのだ。
毎年申請を行っている台湾人の友人が、つねにこれで屈辱を味わっている。
そこで前々回の申請の際、私は彼の代わりに東京マラソン財団に電話を掛け、表記の訂正を求めたのだが、これへの回答は「日本陸上競技連盟と協議し、国際陸上競技連盟の規定に従った。だから訂正はしかねる」というもので、まったく悪びれる様子もない。
要するに国際陸上競技連盟とやらは、国際五輪委員会(IOC)の方式に従っているのだ。
台湾代表が国際競技に参加する際、「中華民国」と名乗るのを許せば「二つの中国」を作り出す気かと騒ぎ、「台湾」と名乗らせれば「一つの中国・一つの台湾」「台湾独立」の陰謀だと喚き、「中国は一つだ」(台湾は中国の一部だ)と言い張ってやまない横暴な中国に配慮するIOCは、「チャイニ―ズタイペイ」という名義を台湾側に押し付けている。
IOC方式とはそういうものだが、問題はなぜ東京マラソン財団までがそんなものを踏襲しなければならないのかということだ。
そこで私はそれを問い質したのだが、「意見として承る」などといってまともに取り合おうとしないため、「これは台湾人の人権問題なのだ」というと、相手は問題の重大さにようやく気付いたようで、慌てて態度を変え、「のちほど返答する」と言って電話を切ったのだが、返事はその後なかった。要するに返事のしようがなかったのだろう。
東京マラソン財団もJリーグのように「人種、性、言語、宗教、政治またはその他の自由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない」という規定を設けるべきだ。
これ以上「政治を理由とする国家、個人に対する差別」を台湾人に加えることは許されないのである。
【過去の関連記事】
東京マラソンに参加の親日台湾人を「中国人」扱いにする主催者の非礼と堕落 11/08/19
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1608.html
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その言葉には「日本人以外はお断り」という人種差別的な意味があり、それをただちに撤去しなかったとの理由である。

「差別横断幕」問題で厳しい制裁処分が下された
「人種、性、言語、宗教、政治またはその他の自由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない」としてきたJリーグ。村井満チェアマンは、「この処分が今回の問題の重大性と、各クラブ、サポーターに対しても強烈なメッセージとなると思う。各クラブにも自分たちのこととして今後対応してほしい」と話している。
浦和レッズの淵田敬三社長は、「クラブスタッフの人権意識を高めるなどの対策をとる」との考えを示しており、それはそれで結構なことなのだが、そこで思いだされるのが二月二十二日に行われた東京国際マラソンだ。
台湾紙自由時報によると、三万六千人の参加者の内、台湾からの参加者は実に千六百七十六人。国別で言えば外国では台湾が最多だそうだ。中華民国の国旗で身を纏うなど台湾をアピールする人も少なくなかったそうだ。


台湾からの参加者たち。中華民国旗で「台湾」をアピールしたが…
このように毎年大勢の台湾人も走る大会なのだが、実は主催者である東京マラソン財団はこれまで、参加申請をする台湾人にある非礼を加え続けている。
外国人は申請書を記入する際、国籍欄で自国名にチェックを入れるのだが、台湾人の場合は「チャイニ―ズタイペイ」をチェックしなければならない。そこには「中華民国」も「台湾」もないのだ。
毎年申請を行っている台湾人の友人が、つねにこれで屈辱を味わっている。
そこで前々回の申請の際、私は彼の代わりに東京マラソン財団に電話を掛け、表記の訂正を求めたのだが、これへの回答は「日本陸上競技連盟と協議し、国際陸上競技連盟の規定に従った。だから訂正はしかねる」というもので、まったく悪びれる様子もない。
要するに国際陸上競技連盟とやらは、国際五輪委員会(IOC)の方式に従っているのだ。
台湾代表が国際競技に参加する際、「中華民国」と名乗るのを許せば「二つの中国」を作り出す気かと騒ぎ、「台湾」と名乗らせれば「一つの中国・一つの台湾」「台湾独立」の陰謀だと喚き、「中国は一つだ」(台湾は中国の一部だ)と言い張ってやまない横暴な中国に配慮するIOCは、「チャイニ―ズタイペイ」という名義を台湾側に押し付けている。
IOC方式とはそういうものだが、問題はなぜ東京マラソン財団までがそんなものを踏襲しなければならないのかということだ。
そこで私はそれを問い質したのだが、「意見として承る」などといってまともに取り合おうとしないため、「これは台湾人の人権問題なのだ」というと、相手は問題の重大さにようやく気付いたようで、慌てて態度を変え、「のちほど返答する」と言って電話を切ったのだが、返事はその後なかった。要するに返事のしようがなかったのだろう。
東京マラソン財団もJリーグのように「人種、性、言語、宗教、政治またはその他の自由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない」という規定を設けるべきだ。
これ以上「政治を理由とする国家、個人に対する差別」を台湾人に加えることは許されないのである。
【過去の関連記事】
東京マラソンに参加の親日台湾人を「中国人」扱いにする主催者の非礼と堕落 11/08/19
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