福田康夫―中国から見た日本の親中派
2007/09/25/Tue
■軍事戦略の観点から「友好」を考える中国
自民党総裁に就任した福田氏について話題の一つは、同氏が「親中派」であることだ。
もちろん台湾での関心もそこに向いている。「これで日台関係は大丈夫か」と。これについて対日交流窓口機関である亜東親善協会の羅福全会長はテレビ局の取材に応え、「福田氏は慎重な人物なので、親中でも反台にはならないだろう。関係に劇的な変化はない」との見方を示している。だが麻生氏が総裁として有望視されていた時期のような楽観的見方は、この国では消え失せている。
ところで、台湾が期待する良好な日台関係とは何かと言うと、もちろんそれは中国の軍事的脅威にさらされる中で、台湾を中国には属さない存在として、日本が支持することである。単に経済交流、観光交流が盛んになればいい、と言うだけの話ではなく、もっと自国の安全に関わる問題である。
それに比べて中国が求める良好な対日関係とはどのようなものかと言えば、日本が中国に付き従うような関係である。
この国にとって、日本との経済交流は軍備拡張の基盤である経済成長を支えるためには必要不可欠だ。両国関係の「政治的基礎」とされる歴史問題で日本に妥協を求めるのは、明らかに日本の国内分断のためであり、精神的な弱体化のためである。同じく台湾問題での妥協要求は、台湾併合を妨害させないためのもの。これは中国の覇権主義にとっては重大な問題で、できれば日本には日米同盟解消まで向かわせたいところだ。
中国もまた、軍事戦略の観点から、日中関係を捉え、対日外交を進めているのだ。
■中国が育成した日本の親中派
このような中国の対日要求をどうして呑むことができよう!と言いたい所だが、それを実際に呑んできたのが、小泉、安倍氏以外の日本の多くの議員たち、つまり親中派議員である。彼らが口癖のように言う「日中関係が大事だ」とは、「中国に従属せよ」と言う意味に他ならない。それは中国が満足しなければ「日中友好」とはならない現状を見ればわかることである。
中国は米国のような軍事大国は別としても、その伝統文化(中華思想、中華秩序観)から、基本的には他の国々とは対等な付き合いをすることができない。だから対外交流では、必ず相手国の妥協が前提となるのだ。そこで各国に対して進める「友好」工作が、親中派(媚中派)の育成である。その手段としては籠絡、恫喝とさまざまだが、江戸時代以来の中国コンプレックスを捨てがたい日本人は、中国にとっては非常にやりやすい工作対象になっている。
台湾では、福田氏が台湾との交流を進める三百人規模の「日華議員懇談会」のメンバーであることに期待する向きもあるが、同会メンバーの多くは日中議員交流に参加している。中国の軍拡、人権弾圧を真っ向から批判できる議員が数えられるくらいしかいないのは、日本の政界が、それほど中国の影響下にあると言うことだ。
分断工作が大好きな中国は、小泉、安倍、麻生氏と言った対中強硬派を「タカ派」と呼び、中国に友好的な「ハト派」議員とはっきり区別しているが、「ハト派」である福田氏の総裁就任には大きな期待を寄せている。
日本専門家の中国御用学者、劉江永・清華大教授はメディアを通じ、「安倍首相よりも中国重視派と言えるかも知れない。ハト派と断定できないが、調和派、実務派と言えるだろう」などと言っているらしい。一見、クールな分析に見えるが、客観的姿勢を装っているだけだろう(実際には暴言、妄言が好きな人物だ)。この学者が福田氏を評価していると言うことは、中国政府も評価していると言うことだ。
■中国の影響増大は避けられない
では中国が福田氏の何に期待を寄せているかと言えば、やはり歴史問題と台湾問題での譲歩、屈服だ。歴史問題では靖国神社参拝さえしなければ、中国としては取りあえずは満足だ。では台湾問題ではどうか。この国はこの問題の解決に向け、最近はピッチを急激に上げつつある。そのようななかで福田氏が本当に「反台湾」に走らないかどうかはわからない。もっとも羅福全会長に言わせれば、一番の懸念は福田氏のために自民党が政権を失うことだと言う。
小泉、安倍政権は、中国の圧力に振り回される一方だった日本の形成建て直しを図った。安倍政権の価値観外交などはまさにそれである。ではそのアンチテーゼともなっているアジア重視外交とは何かと言えば、それがアンチテーゼである以上、もちろん中国の影響下に自ら進んで入って行こうとする外交だ。
中国は日本を影響下に置こうとしているのだ。日本にはそこから距離を置く外交路線以外いないはずなのだが、それをすることができないよう仕立て上げられているのが親中派と言うものである。
福田内閣の誕生で、日本は安倍政権が築いてきた多くのものを失いそうだ。
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自民党総裁に就任した福田氏について話題の一つは、同氏が「親中派」であることだ。
もちろん台湾での関心もそこに向いている。「これで日台関係は大丈夫か」と。これについて対日交流窓口機関である亜東親善協会の羅福全会長はテレビ局の取材に応え、「福田氏は慎重な人物なので、親中でも反台にはならないだろう。関係に劇的な変化はない」との見方を示している。だが麻生氏が総裁として有望視されていた時期のような楽観的見方は、この国では消え失せている。
ところで、台湾が期待する良好な日台関係とは何かと言うと、もちろんそれは中国の軍事的脅威にさらされる中で、台湾を中国には属さない存在として、日本が支持することである。単に経済交流、観光交流が盛んになればいい、と言うだけの話ではなく、もっと自国の安全に関わる問題である。
それに比べて中国が求める良好な対日関係とはどのようなものかと言えば、日本が中国に付き従うような関係である。
この国にとって、日本との経済交流は軍備拡張の基盤である経済成長を支えるためには必要不可欠だ。両国関係の「政治的基礎」とされる歴史問題で日本に妥協を求めるのは、明らかに日本の国内分断のためであり、精神的な弱体化のためである。同じく台湾問題での妥協要求は、台湾併合を妨害させないためのもの。これは中国の覇権主義にとっては重大な問題で、できれば日本には日米同盟解消まで向かわせたいところだ。
中国もまた、軍事戦略の観点から、日中関係を捉え、対日外交を進めているのだ。
■中国が育成した日本の親中派
このような中国の対日要求をどうして呑むことができよう!と言いたい所だが、それを実際に呑んできたのが、小泉、安倍氏以外の日本の多くの議員たち、つまり親中派議員である。彼らが口癖のように言う「日中関係が大事だ」とは、「中国に従属せよ」と言う意味に他ならない。それは中国が満足しなければ「日中友好」とはならない現状を見ればわかることである。
中国は米国のような軍事大国は別としても、その伝統文化(中華思想、中華秩序観)から、基本的には他の国々とは対等な付き合いをすることができない。だから対外交流では、必ず相手国の妥協が前提となるのだ。そこで各国に対して進める「友好」工作が、親中派(媚中派)の育成である。その手段としては籠絡、恫喝とさまざまだが、江戸時代以来の中国コンプレックスを捨てがたい日本人は、中国にとっては非常にやりやすい工作対象になっている。
台湾では、福田氏が台湾との交流を進める三百人規模の「日華議員懇談会」のメンバーであることに期待する向きもあるが、同会メンバーの多くは日中議員交流に参加している。中国の軍拡、人権弾圧を真っ向から批判できる議員が数えられるくらいしかいないのは、日本の政界が、それほど中国の影響下にあると言うことだ。
分断工作が大好きな中国は、小泉、安倍、麻生氏と言った対中強硬派を「タカ派」と呼び、中国に友好的な「ハト派」議員とはっきり区別しているが、「ハト派」である福田氏の総裁就任には大きな期待を寄せている。
日本専門家の中国御用学者、劉江永・清華大教授はメディアを通じ、「安倍首相よりも中国重視派と言えるかも知れない。ハト派と断定できないが、調和派、実務派と言えるだろう」などと言っているらしい。一見、クールな分析に見えるが、客観的姿勢を装っているだけだろう(実際には暴言、妄言が好きな人物だ)。この学者が福田氏を評価していると言うことは、中国政府も評価していると言うことだ。
■中国の影響増大は避けられない
では中国が福田氏の何に期待を寄せているかと言えば、やはり歴史問題と台湾問題での譲歩、屈服だ。歴史問題では靖国神社参拝さえしなければ、中国としては取りあえずは満足だ。では台湾問題ではどうか。この国はこの問題の解決に向け、最近はピッチを急激に上げつつある。そのようななかで福田氏が本当に「反台湾」に走らないかどうかはわからない。もっとも羅福全会長に言わせれば、一番の懸念は福田氏のために自民党が政権を失うことだと言う。
小泉、安倍政権は、中国の圧力に振り回される一方だった日本の形成建て直しを図った。安倍政権の価値観外交などはまさにそれである。ではそのアンチテーゼともなっているアジア重視外交とは何かと言えば、それがアンチテーゼである以上、もちろん中国の影響下に自ら進んで入って行こうとする外交だ。
中国は日本を影響下に置こうとしているのだ。日本にはそこから距離を置く外交路線以外いないはずなのだが、それをすることができないよう仕立て上げられているのが親中派と言うものである。
福田内閣の誕生で、日本は安倍政権が築いてきた多くのものを失いそうだ。
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