早稲田大学前で中国宣伝機関「孔子学院」撤去要求運動
2013/06/08/Sat
CCTV(中国中央テレビ)とともに「中国のソフトパワー拡大の“車の両輪”となっている」と産経新聞(四月二日、「新帝国時代」第3部プロパガンダ戦争)にも報じられたのが孔子学院だ。それによると、「中国語や中国文化を世界に浸透させるため、中国政府が各国の大学などと連携して設立する非営利の教育組織。104の国と地域に孔子学院が353、より小規模の孔子教室が473設立された(2011年8月時点)」という。
「中国語や中国文化」を各国に伝え、中国の国際社会における勢力拡大に対して支持、翼賛をするシンパを獲得、増殖させ、それぞれの国に影響力を及ぼそうと狙っているわけだ。二〇〇九年四月には、当時の中共中央政治局委員で思想、報道統制の最高責任者だった李長春が、孔子学院を「中国対外宣伝構造の重要部分」だと評価している。
あまり知られていないが、「日本には12校設置されている」ともいう。つまり十二の大学に置かれているということだ。それより増加し十七校あるとの情報もあるが、どの大学で開設されたのかは、調べてもよくわからない。
日本の大学が孔子学院の開設に応じるということは、中国に取込まれたということだが、それは同時に中国の影響を強く受けているということも意味しよう。
たとえば大阪産業大学は資金難から、〇七年以来置いてきた孔子学院の移転を決めると、中国側が難色を示したため、理事長が廃止を決めた。そうした中の一〇年四月、事務局長が「孔子学院は中国政府のハードな侵略ではないが、ソフト的な拡張主義」「漢弁(中国教育部傘下で孔子学院を司る機関)は文化スパイ機関と認識しており、提携することは適当ではない」と発言したところ、学内の中国人留学生が抗議の声を上げた。これを受け理事長は事務局長の職を解いて謝罪文を公表し、併せて廃止も移転も取りやめているから、留学生を動員した中国側の圧力は相当大がかりなものだったと推測される。なお謝罪文については中共機関紙人民日報が即刻、写真入りで速報している。
つまり同大は中国の「乗っ取り」を受けたに等しい。
一方、早稲田大学も〇七年に孔子学院を開設している。北京大学との共同運営で、理事長には鎌田薫早大総長が、副理事長には北京大学の公務委員会副主任が就任している。
早大孔子学院のHPによると、「若手研究者育成事業」「著名学者招聘事業」「日中学術共同研究事業」「早稲田大学孔子学院講義録出版事業」を事業内容とするが、「学問の自由」「言論の自由」より「政治」を優先させる中国側との共同事業となれば、早大も中国のため、「政治」を優先させられかねない。
早大はすでに中国の「国家権力の介入」を一受けてもおかしくない状況だ。学生数は四万五千人で、そのうち中国人留学生が四千二百人を占めるという一点を見ても、そのように推測される。
そして孔子学院はそうした状況の象徴のように見えてならない。
早大が「乗っ取り」を受ければ、社会、国家に対する影響も少なくないだろう。そこで「頑張れ日本!全国行動委員会」の上薗益男氏は先頃、孔子学院設置の経緯、現状などに関する公開質問状を早大へ送った。
しかしこれに対する同大からの回答は一切ない。電話でのやり取りにも「逃げ」の姿勢だ。それはおそらく早大自身が孔子学院の設置問題を、学術問題とは次元を異にする、「政治」的な問題であることを知っているからだろう。
そこで「頑張れ日本」の有志らは六月五日、早大の正門前及び二十二号館(孔子学院の事務局を務める国際部が入る)前において「孔子学院の撤去」を訴える抗議行動を実施した。



これは早大に対してだけでなく、早大の学生、そして孔子学院を開設する全国の大学に対する警鐘である。
[過去の関連記事]
日本の大学の「孔子学院」は安全かー開設相次ぐ中国の対外宣伝工作機関 09/10/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-912.html
大学に「浸透」する中国の力―大阪産大「孔子学院」事件に思う 10/07/02
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1215.html
監視するべき各大学の「孔子学院」 11/06/01
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1524.html
孔子学院「中国語無料講座」は日本国民に掛ける中共の罠か(附:関連報道動画) 11/09/01
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1626.html
早大総長に公開質問状―学生を脅かす中国「孔子学院」問題で 13/04/08
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2089.html
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓

モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
「中国語や中国文化」を各国に伝え、中国の国際社会における勢力拡大に対して支持、翼賛をするシンパを獲得、増殖させ、それぞれの国に影響力を及ぼそうと狙っているわけだ。二〇〇九年四月には、当時の中共中央政治局委員で思想、報道統制の最高責任者だった李長春が、孔子学院を「中国対外宣伝構造の重要部分」だと評価している。
あまり知られていないが、「日本には12校設置されている」ともいう。つまり十二の大学に置かれているということだ。それより増加し十七校あるとの情報もあるが、どの大学で開設されたのかは、調べてもよくわからない。
日本の大学が孔子学院の開設に応じるということは、中国に取込まれたということだが、それは同時に中国の影響を強く受けているということも意味しよう。
たとえば大阪産業大学は資金難から、〇七年以来置いてきた孔子学院の移転を決めると、中国側が難色を示したため、理事長が廃止を決めた。そうした中の一〇年四月、事務局長が「孔子学院は中国政府のハードな侵略ではないが、ソフト的な拡張主義」「漢弁(中国教育部傘下で孔子学院を司る機関)は文化スパイ機関と認識しており、提携することは適当ではない」と発言したところ、学内の中国人留学生が抗議の声を上げた。これを受け理事長は事務局長の職を解いて謝罪文を公表し、併せて廃止も移転も取りやめているから、留学生を動員した中国側の圧力は相当大がかりなものだったと推測される。なお謝罪文については中共機関紙人民日報が即刻、写真入りで速報している。
つまり同大は中国の「乗っ取り」を受けたに等しい。
一方、早稲田大学も〇七年に孔子学院を開設している。北京大学との共同運営で、理事長には鎌田薫早大総長が、副理事長には北京大学の公務委員会副主任が就任している。
早大孔子学院のHPによると、「若手研究者育成事業」「著名学者招聘事業」「日中学術共同研究事業」「早稲田大学孔子学院講義録出版事業」を事業内容とするが、「学問の自由」「言論の自由」より「政治」を優先させる中国側との共同事業となれば、早大も中国のため、「政治」を優先させられかねない。
早大はすでに中国の「国家権力の介入」を一受けてもおかしくない状況だ。学生数は四万五千人で、そのうち中国人留学生が四千二百人を占めるという一点を見ても、そのように推測される。
そして孔子学院はそうした状況の象徴のように見えてならない。
早大が「乗っ取り」を受ければ、社会、国家に対する影響も少なくないだろう。そこで「頑張れ日本!全国行動委員会」の上薗益男氏は先頃、孔子学院設置の経緯、現状などに関する公開質問状を早大へ送った。
しかしこれに対する同大からの回答は一切ない。電話でのやり取りにも「逃げ」の姿勢だ。それはおそらく早大自身が孔子学院の設置問題を、学術問題とは次元を異にする、「政治」的な問題であることを知っているからだろう。
そこで「頑張れ日本」の有志らは六月五日、早大の正門前及び二十二号館(孔子学院の事務局を務める国際部が入る)前において「孔子学院の撤去」を訴える抗議行動を実施した。






これは早大に対してだけでなく、早大の学生、そして孔子学院を開設する全国の大学に対する警鐘である。
[過去の関連記事]
日本の大学の「孔子学院」は安全かー開設相次ぐ中国の対外宣伝工作機関 09/10/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-912.html
大学に「浸透」する中国の力―大阪産大「孔子学院」事件に思う 10/07/02
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1215.html
監視するべき各大学の「孔子学院」 11/06/01
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1524.html
孔子学院「中国語無料講座」は日本国民に掛ける中共の罠か(附:関連報道動画) 11/09/01
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1626.html
早大総長に公開質問状―学生を脅かす中国「孔子学院」問題で 13/04/08
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2089.html
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓

モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
スポンサーサイト