報告―尖閣「漁業活動」で中国の宣伝を打ち破る!(附:チャンネル桜の報道動画)
2013/05/29/Wed
「頑張れ日本!全国行動委員会」による「第十四回尖閣諸島集団漁業活動」が五月二十五、二十六日に実施され、私を含むおよそ三十名が参加した。

尖閣周辺の領海で漁労を行い、実効支配の事実を闡明することが目的だが、今回注目を集めたのは、前回と同様に中国監視船(中国国家海洋局の海監船)が領海侵犯の上、我が漁船団に対して「取締り」(駆逐、あるいは体当り、拿捕などが考えられる)を行い、逆に中国が実効支配を行っているとのプロパガンダを行うかどうかだった。
今回の漁船団は第一桜丸をはじめとする四隻。二十五日十時、石垣島の新川港を出航、魚釣島、北小島、南小島周辺海域に到着したのは二十六日払暁(五時前)。現地では十隻を超える海上保安庁の巡視船や複数の複合型ゴムボートが待ち構えて、島から一マイル(一海里=千八百五十二米)以内に立ち入らせまいと構えていた。つまり上陸を阻止しようと言うわけだ。

「日本の右翼が不法にも釣魚島で“釣魚”」と報じる中国のテレビニュース


先ずは魚釣島付近で漁業活動を開始

魚釣島沖に到着した漁船団を待ち受けていたのは夥しい数の海保船だった。

その後北小島、南小島方面へ移動
こちらに上陸の意思なしを知りながらの「事なかれ」措置であり、不当な操業妨害だが、中国との摩擦だけをひたすら恐れる上からの指示なのだろう(太田国交相あたりからか)。巡視船はスピーカーや電光掲示板で「沿岸から離れろ」と警告を発し、ゴムボートが各漁船に張り付き、尾行を続けた。
そこで第一桜丸に乗る水島総幹事長が拡声器で「安倍首相は尖閣での漁業活動は当然と言った。それでも妨害するのか」と繰り返し通告。やがて海保側も「妨害」の手を緩め始めた(最初からこのようなことはしたくなかったはずである)。
海保側から第一桜丸に中国船の接近が告げられたのは十時すぎだったようだ。

「中国公船は危険なので接近せず、海保の指示に従え」と漁船に警告する巡視船
私が乗る第十一善幸丸の乗るメンバーが無線でそれを知ったのは十一時過ぎだった。
そして私が南からこちらへ真っ直ぐに向かって来る海監の船影を目視したのは十一時半ごろ。前日から接続水域内で徘徊していた海監26、44、66の三隻だった。

予測通り姿を現した海監船

海保船の四本線に対し、三本線なのが海監船の特徴だ
かくて、それまで漁船を監視していた海保巡視船は、海監に対処するため一斉に動き出し、漁船団の前で海監一隻の前に三隻が立ちはだかり、それぞれの動きを止めた。漁船団から二、三キロの距離だったようだ。

海保巡視船が海監船の接近を見事に拒んだ
漁船団はその海監に向け、大音量で「尖閣の歌」を大音量で流し、そして中国語で「ここは日本の領海。直ちに出て行け」「中国の領有権の主張には根拠がない。歴史捏造と法理違反だ」「日本人は中国の圧力に屈せず、領土、領海、東支那海の平和を守る」と、全国国民を代表して通告した。

海保船に阻まれ手も足も出せず停止する海監船(右2)を前に、のんびりと「釣
り」(実行支配の事実の積み重ね)を行う第一桜丸

海監船(右)に対し、「ここは日本の領海。中國船は退去せよ!」
十二時過ぎ、手も足も出ない格好の海監は現場を離れた。そして石垣島の方向へと去って行ったが、それは明らかに漁船団を待ち伏せるためだろう。
漁船団は引き続き漁労を行ったが、言うまでもなくこれは海監の「取締り」という「実効支配」パフォーマンスを失敗へ追いやるものだった。
そして漁船団は十二時半ごろ、国歌を斉唱したのち、この海域を離れ、縦列を組んで一路石垣島へと向かった。左右には巡視船が並走したが、それは海監の襲撃に備えてのものだった。

帰途につく漁船団。海保船の護衛を受けた
十三時ごろだろうか、漁船団は前方を横切る海監の船尾付近を突っ切った。海監は方向転換で追尾の態勢に入ったが、海保巡視船に遮られ、漁船へは接近できなかった。

追尾してくる海監船(右)
一方、第十一善幸丸は海監66の追跡を受けた。この船はこれまでも二回、海監66につけ狙われており、この展開はあらかじめ予測されていたものだった。
漁船団が領海を出たのは十三時半ごろだ。海監の追跡はこれで終わった。

我々が領海を出たため、中国監視船は引き上げ、海保巡視船もそれを追って
去って行った
そして十七時半ごろ、漁船団は無事新川港に帰還したのだった。
中国ではこの日、国家海洋局が「海監66、26、46の船隊は本日も引き続き釣魚島の領海内でのパトロールを行い、領海を侵犯した日本の船舶を発見し、監視、証拠採取、そして駆逐を行った」と発表。そしてメディアがこれを誇らしげに報道した。
だがすでに上で見たように、「駆逐」は行っていない。確かに追尾はしたが、それは操業を終えて帰途につく漁船団に接近し、「駆逐」を装っただけである。
パトロールを以って実効支配を装う宣伝を内外に行う中国に対し、そのような「実効支配」はいまだ行われていないことを実証したのが今回の漁業活動の一大成果と言えるのではないか。
しかしマスメディアのほとんどは、海監船の領海侵犯を伝えるだけで、同船による漁船襲撃や、それを海保が阻止したことを報じなかった。NHKに至っては現場で空撮を行いながら、敢えて漁船の映像を省いて報道している。

漁船を狙った海監船の不法行為を報じる八重山日報。しかし他のマスメディアの
ほとんどは、その領海侵犯を報じるだけで、このことは報じなかった

中国側の発表では、海監船は漁船を
駆逐したとされたが、実際には海監船が駆逐された
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チャンネル桜の報道動画
【守るぞ尖閣】中国公船団と遭遇、切迫する尖閣領海の現状[桜H25/5/28]
先週行われた「第14回 尖閣諸島集団漁業活動」の成果と、中国公船が現れた後の海保の働きなどについて、活動に参加した水島・葛城・伊藤・永山等4氏の解説を交えながらご報告いたします。
※動画中で中国公船を「海艦」と表記しましたが正しくは「海監」の誤りです。ここにお詫びとともに訂正させていただきます。

尖閣周辺の領海で漁労を行い、実効支配の事実を闡明することが目的だが、今回注目を集めたのは、前回と同様に中国監視船(中国国家海洋局の海監船)が領海侵犯の上、我が漁船団に対して「取締り」(駆逐、あるいは体当り、拿捕などが考えられる)を行い、逆に中国が実効支配を行っているとのプロパガンダを行うかどうかだった。
今回の漁船団は第一桜丸をはじめとする四隻。二十五日十時、石垣島の新川港を出航、魚釣島、北小島、南小島周辺海域に到着したのは二十六日払暁(五時前)。現地では十隻を超える海上保安庁の巡視船や複数の複合型ゴムボートが待ち構えて、島から一マイル(一海里=千八百五十二米)以内に立ち入らせまいと構えていた。つまり上陸を阻止しようと言うわけだ。

「日本の右翼が不法にも釣魚島で“釣魚”」と報じる中国のテレビニュース


先ずは魚釣島付近で漁業活動を開始

魚釣島沖に到着した漁船団を待ち受けていたのは夥しい数の海保船だった。

その後北小島、南小島方面へ移動
こちらに上陸の意思なしを知りながらの「事なかれ」措置であり、不当な操業妨害だが、中国との摩擦だけをひたすら恐れる上からの指示なのだろう(太田国交相あたりからか)。巡視船はスピーカーや電光掲示板で「沿岸から離れろ」と警告を発し、ゴムボートが各漁船に張り付き、尾行を続けた。
そこで第一桜丸に乗る水島総幹事長が拡声器で「安倍首相は尖閣での漁業活動は当然と言った。それでも妨害するのか」と繰り返し通告。やがて海保側も「妨害」の手を緩め始めた(最初からこのようなことはしたくなかったはずである)。
海保側から第一桜丸に中国船の接近が告げられたのは十時すぎだったようだ。

「中国公船は危険なので接近せず、海保の指示に従え」と漁船に警告する巡視船
私が乗る第十一善幸丸の乗るメンバーが無線でそれを知ったのは十一時過ぎだった。
そして私が南からこちらへ真っ直ぐに向かって来る海監の船影を目視したのは十一時半ごろ。前日から接続水域内で徘徊していた海監26、44、66の三隻だった。

予測通り姿を現した海監船

海保船の四本線に対し、三本線なのが海監船の特徴だ
かくて、それまで漁船を監視していた海保巡視船は、海監に対処するため一斉に動き出し、漁船団の前で海監一隻の前に三隻が立ちはだかり、それぞれの動きを止めた。漁船団から二、三キロの距離だったようだ。

海保巡視船が海監船の接近を見事に拒んだ
漁船団はその海監に向け、大音量で「尖閣の歌」を大音量で流し、そして中国語で「ここは日本の領海。直ちに出て行け」「中国の領有権の主張には根拠がない。歴史捏造と法理違反だ」「日本人は中国の圧力に屈せず、領土、領海、東支那海の平和を守る」と、全国国民を代表して通告した。

海保船に阻まれ手も足も出せず停止する海監船(右2)を前に、のんびりと「釣
り」(実行支配の事実の積み重ね)を行う第一桜丸

海監船(右)に対し、「ここは日本の領海。中國船は退去せよ!」
十二時過ぎ、手も足も出ない格好の海監は現場を離れた。そして石垣島の方向へと去って行ったが、それは明らかに漁船団を待ち伏せるためだろう。
漁船団は引き続き漁労を行ったが、言うまでもなくこれは海監の「取締り」という「実効支配」パフォーマンスを失敗へ追いやるものだった。
そして漁船団は十二時半ごろ、国歌を斉唱したのち、この海域を離れ、縦列を組んで一路石垣島へと向かった。左右には巡視船が並走したが、それは海監の襲撃に備えてのものだった。

帰途につく漁船団。海保船の護衛を受けた
十三時ごろだろうか、漁船団は前方を横切る海監の船尾付近を突っ切った。海監は方向転換で追尾の態勢に入ったが、海保巡視船に遮られ、漁船へは接近できなかった。

追尾してくる海監船(右)
一方、第十一善幸丸は海監66の追跡を受けた。この船はこれまでも二回、海監66につけ狙われており、この展開はあらかじめ予測されていたものだった。
漁船団が領海を出たのは十三時半ごろだ。海監の追跡はこれで終わった。

我々が領海を出たため、中国監視船は引き上げ、海保巡視船もそれを追って
去って行った
そして十七時半ごろ、漁船団は無事新川港に帰還したのだった。
中国ではこの日、国家海洋局が「海監66、26、46の船隊は本日も引き続き釣魚島の領海内でのパトロールを行い、領海を侵犯した日本の船舶を発見し、監視、証拠採取、そして駆逐を行った」と発表。そしてメディアがこれを誇らしげに報道した。
だがすでに上で見たように、「駆逐」は行っていない。確かに追尾はしたが、それは操業を終えて帰途につく漁船団に接近し、「駆逐」を装っただけである。
パトロールを以って実効支配を装う宣伝を内外に行う中国に対し、そのような「実効支配」はいまだ行われていないことを実証したのが今回の漁業活動の一大成果と言えるのではないか。
しかしマスメディアのほとんどは、海監船の領海侵犯を伝えるだけで、同船による漁船襲撃や、それを海保が阻止したことを報じなかった。NHKに至っては現場で空撮を行いながら、敢えて漁船の映像を省いて報道している。

漁船を狙った海監船の不法行為を報じる八重山日報。しかし他のマスメディアの
ほとんどは、その領海侵犯を報じるだけで、このことは報じなかった

中国側の発表では、海監船は漁船を
駆逐したとされたが、実際には海監船が駆逐された
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【守るぞ尖閣】中国公船団と遭遇、切迫する尖閣領海の現状[桜H25/5/28]
先週行われた「第14回 尖閣諸島集団漁業活動」の成果と、中国公船が現れた後の海保の働きなどについて、活動に参加した水島・葛城・伊藤・永山等4氏の解説を交えながらご報告いたします。
※動画中で中国公船を「海艦」と表記しましたが正しくは「海監」の誤りです。ここにお詫びとともに訂正させていただきます。
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