中国主張の「明国の尖閣支配」―石井望准教授が駄目押しの「否定」 (付:解説動画)
2013/02/13/Wed
日本政府が一八九五年、無主の地だった尖閣諸島を領有したのに対し、同諸島は無主の地ではなく「明国時代より六百年来の中国領土」であって、同諸島は日本に奪われたと強弁する中国政府。
福建省福州と那覇間の航路(尖閣諸島伝いが唯一の航路)を往来した明国使節の航海記録の文献が、尖閣諸島の東側に琉球の境界線があったと記載しているため、その境界線以西の同尖閣諸島は明国の領域だったと宣伝するのだが、ずいぶん強引に断定するものだ。同諸島の西側に明国の境界線はなかったのか。

これを見れば明らかなように、尖閣に明国の支配は及んでいなかった
実はそれがあったことを、長崎純心大の石井望准教授(漢文学)が実証している。
その証拠として石井氏が挙げるのは、明国の公文書『皇明実録』である。それによると、海道副使の韓仲雍は一六一七年(江戸時代初期)、福建省沿岸部の東湧(現・東引島)に来訪した長崎代官の使者、明石道友に対し、その島から外の大洋は「華夷所共」(明国と外国が自由に往来できる公海)だと伝えている。
沿岸から約四十キロの東湧は福州―那覇航路上に位置する。従ってその島が、尖閣諸島(沿岸から約三百三十キロ)西側の明国の境界線となろう。
これで同諸島が琉球にも明国にも帰属しない無主の地だったことは明らかだ。
石井氏のこの文献調査の結果は、すでに一月二十一日、読売新聞や産経新聞によって報道されている。台湾メディアもそれらを引用報道していたが、もう一方の中国メディアは伝えていない。自国の宣伝を完全に否定するものであるにかかわらず、反論の術を持たないため、沈黙せざるを得ないでいるのだ。
さて石井氏はその後、中国の主張に対して駄目押しの否定を行っている。東湧が明国の境界であることを、明石道友も知っていたことを明らかにしたのだ。

新たな調査結果を語る石井望氏(右)。西村幸祐氏と
やはり明国の『湘西紀行』によると、そこには「停泊東湧、不入大明境界也」(東湧で停泊し、明国の境界には入らない)との明石の言葉が記録されている。

同じく『東西洋考』や『盟鴎堂集』にも、明石が「国王厳禁、不許犯天朝一草一粒」(国王[長崎代官]から、明国に入って草や穀物を取ることも厳禁されている)と語ったことが記され、日本側も東湧より西側は明国領土と認識し、そこへの進入を控えていたことがわかる。

以上のように明国も日本も、尖閣諸島は明国の領域外にあるのをはっきりと認識していた。
明国時代の文献を根拠とする中国の領有権の主張は、まさに当時の文献によって、物の見事に覆されているのだ。
こうした明らかな史実に関し、中国政府の沈黙を許してはならない。国際社会が見ている前で論争へと持ち込むべし。国を挙げて。
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石井氏による解説動画
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・電話 0570-066-066 左記ナビダイヤルが使えなければ050-3786-5000
受付時間:午前9時~午後10時(土・日・祝も受付)
・メール https://cgi2.nhk.or.jp/css/mailform/mail_form.cgi
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全国書店で発売中/発行:ヒカルランド 定価:1500円+税

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