「虐殺」認めた元首相―鳩山由紀夫が担う中国「安倍政権包囲網」尖兵の使命(南京編)
2013/01/19/Sat
■対中従属の模範行動を演じさせられ
すでに前回の「北京編」でも書いたとおり、鳩山由紀夫元首相は中国の統一戦線工作のターゲットだ。一月十五日に中国に招かれ、北京で尖閣諸島問題の棚上げを訴えて日本の領有権の主張を損ねかねない動きを見せるなど、「安倍政権包囲網」「日本世論分断」の尖兵役を担わされ、日本の中国への「抵抗力」を弱めようと蠢動しているのは明らかだ。
そしてその蠢きは領土だけでなく歴史の問題にまでも及んだのだった。十七日に南京で行った「南京大虐殺記念館」への参観がそれである。

歴史捏造の反日施設で展開された「反省と謝罪」ショー
言うまでもなく中国は、安倍政権が「日本を取り戻す」との政策スローガンの下、「村山談話」「河野談話」などの見直しや、靖国神社参拝を行うのを極度に恐れている。
なぜならそれによって中国の「ゲンメイ」は反故にされ、中共政権の面子が大きく潰されるとともに、日本の世論の国家意識の高まりで、主従関係とも言うべき両国の不平等な「友好関係」は、いよいよ過去のものとなってしまう。
そこで「日本の政府・国民はかくあれ」「さすれば悪化する一方の日中関係は改善されよう」とのメッセージを発信すべく、その模範行動を鳩山氏に演じさせたのだろう。
その日の情景は新華社が詳報(宣伝)しているので、次に抄訳しよう。
■反日宣伝に利用された参観の模様
―――鳩山由紀夫一行は九時三十分、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館に到着。夫人と共に追悼広場で頭を下げた後、朱成山館長の案内で史料展示ホールを参観した。
―――鳩山は解説を細かに聞き、たびたび質問を行った。展示ホールに入り、生存者の夏淑琴が日本の右翼を名誉棄損で訴えた話を聞かされ、彼女はいつ勝訴したかと尋ねた。
―――犠牲者の大きな写真の前で歩みを止め、手を合わせて黙祷した。

―――鳩山は当時の南京の人口と犠牲者数を訪ねた。朱成山から「人口は百万人を超え、虐殺されたのは三十万人以上。これは東京裁判、南京軍事法廷の判決が示した数で、いかなる反論も許されない。日本はサンフランシスコ講和条約でそれらの判決を受け容れた」と聞かされ、何度もうなずいた。
―――展示ホールから出た鳩山は、万人坑跡の累々たる白骨を見るや、しばらく沈黙したのち、再び手を合わせて黙祷した。

―――平和大舞台の柱に「復讐のために南京の歴史教訓を銘記するのではない。大愛のために世界平和の永続を願う」と刻まれるのを見た鳩山は、「この言葉に深い感動を受けた。みなさんと共に平和のため努力したい」と述べた。
―――その後、平和公園に至り、白鳩を持つ母親の像に見入った。そして同行者に「日本語で『鳩』はこの鳥を意味する」と話した。そこで同行者の提案で記念撮影。そして夫人と共に銀杏の木を植えた。

―――二時間近くにわたった参観の後、鳩山は「友愛和平」と揮毫し、落款署名に際しては、特に名前の「由」の字を「友」に変えた。
―――鳩山は「私は当時の日本兵が犯した罪を謝罪する。二度と歴史の悲劇が起らないよう心から希望する。私が植えた平和の木が開花したら、再びここへ来たい」と語った。
おおよそこのような報道だった。中国の宣伝を真に受け打ちひしがれる鳩山氏の様が如実に伝わってくる。
新華社のものゆえ、中国側に都合よく脚色されている可能性も否定できないが、それはどうでもいいことだ。問題とすべきは日本の元首相たるものが、自ら進んでこうした反日宣伝に利用されたという異常きわまりない事態なのである。
■叱られた子供のような鳩山氏の表情
この記事のタイトルは「私は日本への犯した罪を謝罪するー鳩山元首相南京大虐殺記念館参観記」。これだけでも「日本の元首相ですら南京大虐殺は事実であると認めている」との印象を世界に広げられかねない。
しかも「南京の人口百万人以上、犠牲者三十万人以上」なる解説に一々うなずいたとまで書かれてしまい…。今回の中国側の宣伝工作は大成果を上げたと言ってよさそうだ。
現地メディアによれば、この日鳩山氏は神妙な面持ちで参観したらしい。数々の報道写真を見ても、同紙の表情は叱られた子供のように、緊張した、そして今にも泣き出しそうな表情を浮かべていた。

終始叱られた子供のような表情で歩き回った
中国人から見れば、哀れな、あるいは惨めな敗戦国民の姿と移ったことだろう。そして中国人の前におけるこうした「ルーピー」な表情こそ、あの国が日本国民に求めるものなのだ。

「反省」する鳩山氏。中国人にとり囲まれ、まるで「見世物」だ
揮毫した「友愛和平」の文字は、「東アジア共同体」と書きかえることもできよう。鳩山氏の「友愛」とは、そもそも中国など反日国家への「無抵抗」を意味であり、鳩山・民主党政権が掲げた「東アジア共同体」構想が「中国支配下の平和」を求めるものに過ぎなかったことが、これであらためて確認できる。

泣きそうな顔で「友愛」と揮毫
■巧妙な分断工作―日本国内の反撥も宣伝対象に
中国の立場に立ち、北京では尖閣諸島は日中に係争地だとアピールして日本側の正当な主張を批判し、南京ではこのように、南京大虐殺なるものを肯定して見せた鳩山氏に対し、日本国内では小野寺五典防衛相が「国賊」と批判するなど、政府、メディア、一般国民から非難の声が上がっているが、中国メディアはそうしたことを報じるのも忘れていない。
たとえば新華社は、「日本はすでに感情的な世論に包まれている」「閣僚には若者の愛国主義をふたたび激発させたいと願っている者がいる」「民族主義者が咆哮する日本の印象は他国との友好関係をも損なうだろう」などと大袈裟に書き立てた上で、「幸い中日の和解を願うのは鳩山氏だけではない。自民党と連立を組む公明党の山口那津男代表も十七日、北京を訪問することを表明。与党の一員として対話の扉を開くと強調した」などと伝えている。
こうした報道を見ても中国が、安倍政権を牽制するため、日本の世論の分断を狙っていることは明らかで、それに対する日本側の呼応を警戒しなければならない。
鳩山氏批判の声がいかに高まっても、その一方で同氏の言動をよしとする声なき親中勢力が、いまなお日本の政界、財界、報道・言論界で大きな力を握っているからだ。
【過去の関連記事】
「日本分断」目指す中国の「鳩山由紀夫工作」が始動か 2013/01/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2014.html
鳩山由紀夫が担う中国「安倍政権包囲網」尖兵の使命(北京編) 2013/01/18
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2019.html
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◉満洲の富を奪い尽くした中国 鳴霞
略奪、虐殺の歴史を繰り返す
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民族の歴史を抹殺する中国の方法
◉ウイグル―「閉ざされた巨大な監獄」の実態 イリハム・ムハマティ
虐殺、強制移住、言語の封殺という支配
◉どうやって中国はチベットを侵略したのか? ペマ・ギャルポ
チベット平和主義が招いた悲劇
◉中国宣伝戦「釣魚島白書」のウソを暴く! 永山英樹
尖閣侵略を正当化する中国の主張を徹底論破
◉すでに沖縄が狙われている! 永山英樹
尖閣諸島の攻略を目指す中国の海洋拡張戦略
すでに前回の「北京編」でも書いたとおり、鳩山由紀夫元首相は中国の統一戦線工作のターゲットだ。一月十五日に中国に招かれ、北京で尖閣諸島問題の棚上げを訴えて日本の領有権の主張を損ねかねない動きを見せるなど、「安倍政権包囲網」「日本世論分断」の尖兵役を担わされ、日本の中国への「抵抗力」を弱めようと蠢動しているのは明らかだ。
そしてその蠢きは領土だけでなく歴史の問題にまでも及んだのだった。十七日に南京で行った「南京大虐殺記念館」への参観がそれである。

歴史捏造の反日施設で展開された「反省と謝罪」ショー
言うまでもなく中国は、安倍政権が「日本を取り戻す」との政策スローガンの下、「村山談話」「河野談話」などの見直しや、靖国神社参拝を行うのを極度に恐れている。
なぜならそれによって中国の「ゲンメイ」は反故にされ、中共政権の面子が大きく潰されるとともに、日本の世論の国家意識の高まりで、主従関係とも言うべき両国の不平等な「友好関係」は、いよいよ過去のものとなってしまう。
そこで「日本の政府・国民はかくあれ」「さすれば悪化する一方の日中関係は改善されよう」とのメッセージを発信すべく、その模範行動を鳩山氏に演じさせたのだろう。
その日の情景は新華社が詳報(宣伝)しているので、次に抄訳しよう。
■反日宣伝に利用された参観の模様
―――鳩山由紀夫一行は九時三十分、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館に到着。夫人と共に追悼広場で頭を下げた後、朱成山館長の案内で史料展示ホールを参観した。
―――鳩山は解説を細かに聞き、たびたび質問を行った。展示ホールに入り、生存者の夏淑琴が日本の右翼を名誉棄損で訴えた話を聞かされ、彼女はいつ勝訴したかと尋ねた。
―――犠牲者の大きな写真の前で歩みを止め、手を合わせて黙祷した。

―――鳩山は当時の南京の人口と犠牲者数を訪ねた。朱成山から「人口は百万人を超え、虐殺されたのは三十万人以上。これは東京裁判、南京軍事法廷の判決が示した数で、いかなる反論も許されない。日本はサンフランシスコ講和条約でそれらの判決を受け容れた」と聞かされ、何度もうなずいた。
―――展示ホールから出た鳩山は、万人坑跡の累々たる白骨を見るや、しばらく沈黙したのち、再び手を合わせて黙祷した。

―――平和大舞台の柱に「復讐のために南京の歴史教訓を銘記するのではない。大愛のために世界平和の永続を願う」と刻まれるのを見た鳩山は、「この言葉に深い感動を受けた。みなさんと共に平和のため努力したい」と述べた。
―――その後、平和公園に至り、白鳩を持つ母親の像に見入った。そして同行者に「日本語で『鳩』はこの鳥を意味する」と話した。そこで同行者の提案で記念撮影。そして夫人と共に銀杏の木を植えた。

―――二時間近くにわたった参観の後、鳩山は「友愛和平」と揮毫し、落款署名に際しては、特に名前の「由」の字を「友」に変えた。
―――鳩山は「私は当時の日本兵が犯した罪を謝罪する。二度と歴史の悲劇が起らないよう心から希望する。私が植えた平和の木が開花したら、再びここへ来たい」と語った。
おおよそこのような報道だった。中国の宣伝を真に受け打ちひしがれる鳩山氏の様が如実に伝わってくる。
新華社のものゆえ、中国側に都合よく脚色されている可能性も否定できないが、それはどうでもいいことだ。問題とすべきは日本の元首相たるものが、自ら進んでこうした反日宣伝に利用されたという異常きわまりない事態なのである。
■叱られた子供のような鳩山氏の表情
この記事のタイトルは「私は日本への犯した罪を謝罪するー鳩山元首相南京大虐殺記念館参観記」。これだけでも「日本の元首相ですら南京大虐殺は事実であると認めている」との印象を世界に広げられかねない。
しかも「南京の人口百万人以上、犠牲者三十万人以上」なる解説に一々うなずいたとまで書かれてしまい…。今回の中国側の宣伝工作は大成果を上げたと言ってよさそうだ。
現地メディアによれば、この日鳩山氏は神妙な面持ちで参観したらしい。数々の報道写真を見ても、同紙の表情は叱られた子供のように、緊張した、そして今にも泣き出しそうな表情を浮かべていた。

終始叱られた子供のような表情で歩き回った
中国人から見れば、哀れな、あるいは惨めな敗戦国民の姿と移ったことだろう。そして中国人の前におけるこうした「ルーピー」な表情こそ、あの国が日本国民に求めるものなのだ。


「反省」する鳩山氏。中国人にとり囲まれ、まるで「見世物」だ
揮毫した「友愛和平」の文字は、「東アジア共同体」と書きかえることもできよう。鳩山氏の「友愛」とは、そもそも中国など反日国家への「無抵抗」を意味であり、鳩山・民主党政権が掲げた「東アジア共同体」構想が「中国支配下の平和」を求めるものに過ぎなかったことが、これであらためて確認できる。

泣きそうな顔で「友愛」と揮毫
■巧妙な分断工作―日本国内の反撥も宣伝対象に
中国の立場に立ち、北京では尖閣諸島は日中に係争地だとアピールして日本側の正当な主張を批判し、南京ではこのように、南京大虐殺なるものを肯定して見せた鳩山氏に対し、日本国内では小野寺五典防衛相が「国賊」と批判するなど、政府、メディア、一般国民から非難の声が上がっているが、中国メディアはそうしたことを報じるのも忘れていない。
たとえば新華社は、「日本はすでに感情的な世論に包まれている」「閣僚には若者の愛国主義をふたたび激発させたいと願っている者がいる」「民族主義者が咆哮する日本の印象は他国との友好関係をも損なうだろう」などと大袈裟に書き立てた上で、「幸い中日の和解を願うのは鳩山氏だけではない。自民党と連立を組む公明党の山口那津男代表も十七日、北京を訪問することを表明。与党の一員として対話の扉を開くと強調した」などと伝えている。
こうした報道を見ても中国が、安倍政権を牽制するため、日本の世論の分断を狙っていることは明らかで、それに対する日本側の呼応を警戒しなければならない。
鳩山氏批判の声がいかに高まっても、その一方で同氏の言動をよしとする声なき親中勢力が、いまなお日本の政界、財界、報道・言論界で大きな力を握っているからだ。
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http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2014.html
鳩山由紀夫が担う中国「安倍政権包囲網」尖兵の使命(北京編) 2013/01/18
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2019.html
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