「日本分断」目指す中国の「鳩山由紀夫工作」が始動か
2013/01/12/Sat
■鳩山氏は中国の取り込みターゲットか
中国政府は〇五年三月、台湾・民進党政権の台湾独立路線を警戒し、台湾への武力行使を合法化する反国家分裂法を制定して世界を震撼させ、台湾世論の怒りを沸騰させた直後、巧妙にも台湾国内の分断工作に出ている。胡錦濤主席が当時国民党主席だった連戦氏に中国への友好訪問を要請したのだ。
連戦氏(現・国民党名誉主席)とは九〇年代に李登輝総統の下で行政院長、副総統まで務めた人物だ。その後二〇〇〇年、〇四年と二度にわたって総統選挙に出馬し、いずれも民進党候補に敗れ、当時は不遇をかこっていた。
中国生まれ(台中混血)で中国人意識が強烈な連戦は、招待を喜んで受け、「聯共制台」(中共と提携して台湾を制する)だとの国内世論の猛反対も無視し、翌月に国民党主席として初めて中華人民共和国の地を踏んだ。
国民党高官で大資産家の御曹司であり、世間知らずの我儘な坊ちゃん育ちと言った感じで、庶民にはほとんど人気のない連戦だが、現地では普段見せない満面の笑みを浮かべた。それは国内では味わえない厚遇を受け、夢心地だったからだろう。
北京大学で講演を行い「聯共制台独」(中共と提携して台湾独立勢力を制する)の宣言まで行った。国民党が親中反台勢力(中国の傀儡)の道を突き進み出すのはこの時からだ。台中対立の「和解」に乗り出し、つまり台湾の中国に対する警戒心、抵抗力を奪いながら、〇八年に政権を奪還した。
相手国の政界の不満分子を味方に引き入れ、その国内部を分断するとの工作(統一戦線工作=統戦)を、中国は見事に成功させたと言うことだろう。

訪中して胡錦濤主席と握手した連戦氏。子供たちから歓迎の踊りも披露され
感激の涙にくれた。もちろんすべては中共の台湾分断工作だった
そして今、尖閣諸島を巡って日本との緊張が高まる中、まさにそれと同じような工作が鳩山由紀夫元首相に対して仕掛けられているように見えるのだ。
一月十日の読売新聞の報道によれば「鳩山氏周辺によると、鳩山氏は中国側の招待で15日から訪中」し、「北京などに18日まで滞在し、沖縄県の尖閣諸島をめぐり悪化する日中関係の改善に寄与したいとしている」そうではないか。
■安倍政権の対中外交を妨害したい鳩山氏
鳩山氏もボンボンで世間知らず。元首相でありながら国民からそっぽを向かれ、政界を引退したばかりだから、連戦氏とは共通点が多そうだ。何より両者が似ているのは、自国の国益より対中関係を優先させることかも知れない。

中国政府んも招待で訪中を決めた鳩山氏。いかなる工作がこの人
物を待ち受けているのか
NHKによると「鳩山氏は、習近平総書記ら新しい最高指導部の要人との会談を中国側に要請していて、アジアに安定した経済と安全保障体制を作るとした、みずからが掲げる『東アジア共同体構想』などについて意見を交わしたい」としているらしい。
中国と「一つの中国」で合意した連戦氏に対し、鳩山氏は言わば「(米国抜きの)一つのアジア」で握手しようというわけか。
その「東アジア共同体」理念に従えば、尖閣諸島を巡る日中対立は、日本が「友愛」精神を発揮し、ナショナリズムを捨てて譲歩を見せることで解決すべきものとなるに違いない。馬鹿げてはいるが、その程度のレベルの主張なのだ。
だからこそ「政府内から『鳩山氏に軽率な言動があれば、安倍首相が立て直そうとしている日中関係に悪影響を及ぼす可能性がある』(外務省筋)と懸念する声も上がっている」(読売)わけだ。
しかしそもそも鳩山氏の狙いは、安倍政権の対中政策を妨害することにあるのである。
安倍首相は十六日から四日間の日程でベトナム、タイ、インドネシアを訪問する。「東南アジアで影響力を増す中国を牽制する」のが狙いだが、まさに同時期に鳩山氏が中国詣に出かけるのは偶然か否か。
■中国が目を付ける幼稚な安倍政権批判
鳩山氏は十一日、フェイスブックで次のように書いている。
「一部の人々の、勝手気ままな威勢のいい発言や目先の人気取りの行動が、我が国や東アジアの平和を脅かしかねない状況を作り出しています。ことに日中、日韓の関係は、非常に厳しい状態になっています。日中韓、三カ国は、スポーツや文化交流を通じて、この四十年、五十年の間に、徐々に友好、親善の関係を作ってきました。それが政治家を含めた一部の人々の心ない言動によって、一瞬のうちに崩れ去ってしまうのは、まことに耐え難いことです」と。
相変わらず幼稚な主張を書き綴っているわけだが、このような話を十日、今後の外交に関する講演でしたらしい。ここで非難される「一部の人々」とは、もちろん安倍晋三政権やその支持者層などを指す。

外交の在り方を語った鳩山氏。中国には魅力的な内容だったに違いない
連戦氏は中国にノーを言って緊張を高めた民進党やその支持者を何が何でも非難したが、鳩山氏もやはりそれによく似ている。
だから中国には何としても取り込みたい存在と映っているはずだ。
■鳩山氏を中国の「忠犬」にするのは簡単だ
民主党の海江田万里代表が十日の記者会見で「尖閣諸島についての(日本政府の)主張を理解した上での発言をお願いしたい」とコメントしたのは、鳩山氏の売国暴走を懸念したからだろう。
その恐れは今後十分にある。国内で馬鹿の一つ覚えのように「友愛」「東アジア共同体」をどんなに強調しても、主流世論からはあまり相手にされないのを悔しがってきたもが鳩山氏だ。
たとえば昨年一月、新華社の取材に対し、「東アジア共同体という言葉は、すでに菅直人政権のころから聞かれなくなり残念だ。野田首相は米国追従路線を採用したが、中国人から中国牽制の動きと見られてしまう」などと不満を述べている。
ちょうどそのころだったか、「友愛精神が十分に伝わっていない」として「由紀夫」を「友紀夫」に改めたりもしていた。
この手のタイプの人間が、中国から「あなたの主張は素晴らしい」などと褒め称えられたらどうなるだろう。おそらく一気に舞い上がってしまうことだろう。そしてその瞬間からあの国の「忠犬」になりかねない(すでに飼いならされている恐れも)。
その手の取込み工作は、中国人にはお手の物だ。繰り返すが他国の不満分子の籠絡は、統戦の基礎中の基礎である。
十日に鳩山氏と公開対談を行った脳科学者の茂木健一郎氏はツイッターで「鳩山さんは、おそらくは、ノーベル平和賞をこの5年、10年で受けられるような、そんなお仕事をすると思う」と振り返るがどうだろう。
一〇年に劉暁波氏が同賞を受けたのに対抗し、中国では孔子平和賞が設けられ、中国の都合の好い平和功労者に授けられることとなったが、こちらなら授与されるかもしれない。
ちなみにその第一回受賞者として選ばれたのが、台中との平和の架け橋になったとされる連戦氏だった。
今後の鳩山氏の親中反日の言動は要警戒だ。政界は引退しても元首相は元首相。その影響力は侮れない。中国の後押しさえあれば、国内外に誤ったメッセージをいくらでも発信することができるはずである。
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◉中国宣伝戦「釣魚島白書」のウソを暴く! 永山英樹
尖閣侵略を正当化する中国の主張を徹底論破
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尖閣諸島の攻略を目指す中国の海洋拡張戦略
中国政府は〇五年三月、台湾・民進党政権の台湾独立路線を警戒し、台湾への武力行使を合法化する反国家分裂法を制定して世界を震撼させ、台湾世論の怒りを沸騰させた直後、巧妙にも台湾国内の分断工作に出ている。胡錦濤主席が当時国民党主席だった連戦氏に中国への友好訪問を要請したのだ。
連戦氏(現・国民党名誉主席)とは九〇年代に李登輝総統の下で行政院長、副総統まで務めた人物だ。その後二〇〇〇年、〇四年と二度にわたって総統選挙に出馬し、いずれも民進党候補に敗れ、当時は不遇をかこっていた。
中国生まれ(台中混血)で中国人意識が強烈な連戦は、招待を喜んで受け、「聯共制台」(中共と提携して台湾を制する)だとの国内世論の猛反対も無視し、翌月に国民党主席として初めて中華人民共和国の地を踏んだ。
国民党高官で大資産家の御曹司であり、世間知らずの我儘な坊ちゃん育ちと言った感じで、庶民にはほとんど人気のない連戦だが、現地では普段見せない満面の笑みを浮かべた。それは国内では味わえない厚遇を受け、夢心地だったからだろう。
北京大学で講演を行い「聯共制台独」(中共と提携して台湾独立勢力を制する)の宣言まで行った。国民党が親中反台勢力(中国の傀儡)の道を突き進み出すのはこの時からだ。台中対立の「和解」に乗り出し、つまり台湾の中国に対する警戒心、抵抗力を奪いながら、〇八年に政権を奪還した。
相手国の政界の不満分子を味方に引き入れ、その国内部を分断するとの工作(統一戦線工作=統戦)を、中国は見事に成功させたと言うことだろう。


訪中して胡錦濤主席と握手した連戦氏。子供たちから歓迎の踊りも披露され
感激の涙にくれた。もちろんすべては中共の台湾分断工作だった
そして今、尖閣諸島を巡って日本との緊張が高まる中、まさにそれと同じような工作が鳩山由紀夫元首相に対して仕掛けられているように見えるのだ。
一月十日の読売新聞の報道によれば「鳩山氏周辺によると、鳩山氏は中国側の招待で15日から訪中」し、「北京などに18日まで滞在し、沖縄県の尖閣諸島をめぐり悪化する日中関係の改善に寄与したいとしている」そうではないか。
■安倍政権の対中外交を妨害したい鳩山氏
鳩山氏もボンボンで世間知らず。元首相でありながら国民からそっぽを向かれ、政界を引退したばかりだから、連戦氏とは共通点が多そうだ。何より両者が似ているのは、自国の国益より対中関係を優先させることかも知れない。

中国政府んも招待で訪中を決めた鳩山氏。いかなる工作がこの人
物を待ち受けているのか
NHKによると「鳩山氏は、習近平総書記ら新しい最高指導部の要人との会談を中国側に要請していて、アジアに安定した経済と安全保障体制を作るとした、みずからが掲げる『東アジア共同体構想』などについて意見を交わしたい」としているらしい。
中国と「一つの中国」で合意した連戦氏に対し、鳩山氏は言わば「(米国抜きの)一つのアジア」で握手しようというわけか。
その「東アジア共同体」理念に従えば、尖閣諸島を巡る日中対立は、日本が「友愛」精神を発揮し、ナショナリズムを捨てて譲歩を見せることで解決すべきものとなるに違いない。馬鹿げてはいるが、その程度のレベルの主張なのだ。
だからこそ「政府内から『鳩山氏に軽率な言動があれば、安倍首相が立て直そうとしている日中関係に悪影響を及ぼす可能性がある』(外務省筋)と懸念する声も上がっている」(読売)わけだ。
しかしそもそも鳩山氏の狙いは、安倍政権の対中政策を妨害することにあるのである。
安倍首相は十六日から四日間の日程でベトナム、タイ、インドネシアを訪問する。「東南アジアで影響力を増す中国を牽制する」のが狙いだが、まさに同時期に鳩山氏が中国詣に出かけるのは偶然か否か。
■中国が目を付ける幼稚な安倍政権批判
鳩山氏は十一日、フェイスブックで次のように書いている。
「一部の人々の、勝手気ままな威勢のいい発言や目先の人気取りの行動が、我が国や東アジアの平和を脅かしかねない状況を作り出しています。ことに日中、日韓の関係は、非常に厳しい状態になっています。日中韓、三カ国は、スポーツや文化交流を通じて、この四十年、五十年の間に、徐々に友好、親善の関係を作ってきました。それが政治家を含めた一部の人々の心ない言動によって、一瞬のうちに崩れ去ってしまうのは、まことに耐え難いことです」と。
相変わらず幼稚な主張を書き綴っているわけだが、このような話を十日、今後の外交に関する講演でしたらしい。ここで非難される「一部の人々」とは、もちろん安倍晋三政権やその支持者層などを指す。

外交の在り方を語った鳩山氏。中国には魅力的な内容だったに違いない
連戦氏は中国にノーを言って緊張を高めた民進党やその支持者を何が何でも非難したが、鳩山氏もやはりそれによく似ている。
だから中国には何としても取り込みたい存在と映っているはずだ。
■鳩山氏を中国の「忠犬」にするのは簡単だ
民主党の海江田万里代表が十日の記者会見で「尖閣諸島についての(日本政府の)主張を理解した上での発言をお願いしたい」とコメントしたのは、鳩山氏の売国暴走を懸念したからだろう。
その恐れは今後十分にある。国内で馬鹿の一つ覚えのように「友愛」「東アジア共同体」をどんなに強調しても、主流世論からはあまり相手にされないのを悔しがってきたもが鳩山氏だ。
たとえば昨年一月、新華社の取材に対し、「東アジア共同体という言葉は、すでに菅直人政権のころから聞かれなくなり残念だ。野田首相は米国追従路線を採用したが、中国人から中国牽制の動きと見られてしまう」などと不満を述べている。
ちょうどそのころだったか、「友愛精神が十分に伝わっていない」として「由紀夫」を「友紀夫」に改めたりもしていた。
この手のタイプの人間が、中国から「あなたの主張は素晴らしい」などと褒め称えられたらどうなるだろう。おそらく一気に舞い上がってしまうことだろう。そしてその瞬間からあの国の「忠犬」になりかねない(すでに飼いならされている恐れも)。
その手の取込み工作は、中国人にはお手の物だ。繰り返すが他国の不満分子の籠絡は、統戦の基礎中の基礎である。
十日に鳩山氏と公開対談を行った脳科学者の茂木健一郎氏はツイッターで「鳩山さんは、おそらくは、ノーベル平和賞をこの5年、10年で受けられるような、そんなお仕事をすると思う」と振り返るがどうだろう。
一〇年に劉暁波氏が同賞を受けたのに対抗し、中国では孔子平和賞が設けられ、中国の都合の好い平和功労者に授けられることとなったが、こちらなら授与されるかもしれない。
ちなみにその第一回受賞者として選ばれたのが、台中との平和の架け橋になったとされる連戦氏だった。
今後の鳩山氏の親中反日の言動は要警戒だ。政界は引退しても元首相は元首相。その影響力は侮れない。中国の後押しさえあれば、国内外に誤ったメッセージをいくらでも発信することができるはずである。
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