観光地は今こそ「中国人観光客」依存を見直せ
2012/11/19/Mon
「経済を持って政治を包囲する」は中国の対外交策の一つだ。たとえば日本経済の中国への依存度を高めさせ、日本の経済界の首根っこを摑んで対日外交の駒とし、日本政府に圧力を掛けさせ、譲歩を勝ち取ろうとしている。経団連が尖閣諸島を巡る日中対立に関し、日本政府の譲歩を求めるなど、しばしば中国の側に立って政治発言を繰り返すのはそのためだ。
二〇一〇年の尖閣諸島沖での中国漁船体当たり事件を受け、レアアースの対日輸出を停止したのも、レアアースを日本の経済界を揺さぶる武器としているからだが、それと同じく、武器となっているのが中国人観光客だ。
よく中国人客が露骨な政治的道具として使用されるのは台湾においてだ。国営企業や華僑企業などの社員旅行ツアーを強制的に差し向けることも含め、大量の観光客を台湾へ送り込み、同国の観光業、小売業を潤すなど、影響力を拡大させた上で、例えば第二の都市、高雄市が〇九年、水害犠牲者の法要のためダライ・ラマ法王を招くと、中国人ツアーの高雄観光キャンセルという報復措置をとった。
一二年の総統選挙に先立っては、中国寄りの国民党支援の策略として、民進党支持率が高い南部への中国客を増加させ、現地の有権者を籠絡しようともした。
そして今日では日本に対しても、今年九月の尖閣諸島国有化に対抗し、観光キャンセル攻勢に出ているところだ。
中国の大手旅行会社、康輝旅行社グループなどは、五万人もの日本ツアーを取り消した他、二百二十の支店と五千五百の販売店にもツアーの販売を停止させた。

「釣魚島は中国領土だ」として日本ツアーの取り消しを告知
した康輝旅行社
同グループは三月、日中国交四十周年にあたる今年、東日本大震災の被災地復興に貢献するなどとして、中国人五万人を訪日させ、日本人五万人を訪中させるとの目標を打ち出し、日本の旅行会社十四社と覚書に調印したばかりだが、「復興への貢献」から「日本への制裁」に転じたわけだ。侵略主義国の御都合主義とはこういうものである。

五万人のツアーを送り、震災復興に貢献したいと表明していたはずだが…
日本政府観光局が十月十六日に発表した十月の訪日外国人旅行者数(推計)によると、まだ東日本大震災の影響があった昨年同月比で、全体的には一四・七%増の七十万六千百人だったが、中国は三三・一%減の七万千人。

外国人観光客の中で大きくしめてきた中国人客の減少で、九百万人の外国人客を誘致するとの国土交通省の今年の目標の達成は困難だと見られている。
中国人に戻って来てほしいと訴え、日中関係が改善しないことに苛立つ観光地の声も盛んに報じられている。
スカーボロ礁問題でやはり中国と対立を深めるフィリピンの観光地も、中国人観光客のキャンセル攻撃で打撃を受けていたが、最近はそうした嫌がらせも緩和されたらしい。それは中国が対日、対比という両面作戦を避け、日本への対抗を強化するためと見られている。
中国は発足したばかりの新体制の地盤固めのためにも、対日強硬姿勢を長期化させる構えだ。ここで日本側がジタバタしては、足元を見られるだけだ。
国交省観光庁の井手憲文長官は「中国以外の東南アジアなどに力を入れる必要がある」と言っているそうだが、当然の対応だろう。すでに日本側は輸入先の多角化や代替物の開発などで、中国産レアアースへの依存からの脱却を加速させている。
中国最大のレアアース会社は十月、工場の稼動を一カ月間中断することになった。その大きな原因は、最大の輸出先である日本の需要が減ったことにある。
中国の対日強硬姿勢は、訪中する日本人観光客も減らし、自国経済にもダメージを与えている。
こうした状況を受け、中共機関紙人民日報の姉妹紙である環球時報は最近、中国人客減少による日本への打撃の方が大きいとする論文を掲載し、中国人客が日本で落とすカネは日本人客が中国で落とすカネよりも大きいとし、「日本は目先の利益だけでアジアの大国を失わない方がいい」などと訴えていたが、それは国内の民衆、あるいは日本に対して敢えて見せた強がりにしか聞こえない。
つまりあの国も、苦しいのだ。日本側が弱音を吐いて足元を見せてはならない理由は、こういうところにもある。
すでにあの国は、ここまで露骨に不条理な揺さぶりを掛けているのだ。観光地も含め、日本人は今こそ「中国依存」というものの危険性を認識し、それから脱却するための智恵をふり絞るべきだろう。日本の安全を第一に考えつつ。
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■アジア自由民主連帯協議会主催第8回講演会のお知らせ
演題「台湾問題から見た中国の膨張」
講師 永山英樹(アジア自由民主連帯協議会常務理事・台湾研究フォーラム会長)
南モンゴル、チベット、東トルキスタンへの「陸の侵略」を終えた中国共産党は今、
「海の侵略」による勢力圏拡張を目指しています。
そしてまずその矛先が向けられるのが台湾、そして東支那海、南西諸島の要衝である尖閣諸島ですが、
今やその台湾が中国の統一戦線工作を被り、無血開城すら懸念されています。
今回は、当協議会の常務理事でもある永山英樹氏を迎え、
こうした観点から東アジアの平和をいかに守るべきかを皆様と一緒に考える講演会を行います。
日時:11月23日(祝・金)午後17:45開場 18時開会
会場:北沢タウンホール 3階ミーテイングルーム
地図:http://kitazawatownhall.jp/map.html(下北沢駅下車5分)
参加費 一般1000円 会員500円
アジア自由民主連帯協議会
http://freeasia2011.org/japan/archives/1870
11.24 安倍救国内閣樹立!反日メディア糾弾!国民総決起集会&国民大行動
平成24年11月24日(土)
・国民大集会
13時00分~15時30分
場所:日比谷野外音楽堂 (千代田区日比谷公園1-5 TEL 03-3591-6388)
【登壇予定】11/19時点
田母神俊雄、井尻千男、加瀬英明、小林正、赤池誠章、大高未貴、三橋貴明、倉山満、坂東忠信
三浦小太郎、小山和伸、三輪和雄、永山英樹、古谷経衡、タイラ・ヨオ 水島総 他 文化人・
地方議員多数登壇!
・デモ行進(日比谷野外音楽堂→水谷橋公園)
15時30分~16時30分
・街頭演説
17時00分~19時00分 場所:有楽町駅前「イトシア」前
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
お問合せ 頑張れ日本!全国行動委員会事務局
http://www.ganbare-nippon.net/
TEL 03-5468-9222
MAIL info@ganbare-nippon.net
【埼玉県さいたま市】 三島由紀夫・森田必勝烈士 四十二年祭
日時 平成24年11月25日(日) 14時00分~18時00分
場所 さいたま共済会館 504号室
http://www.saitama-ctv-kyosai.net/kyosai_kaikan/index.html
内容
14時00分 慰霊祭
15時15分 記念講演 「保守主義は無い」 神谷俊司(評論家)
16時45分 直会(懇親会)
会費 2,000円 (慰霊祭玉串料) ※ 懇親会 無料
主催 三島・森田精神恢弘実行委員会 (委員長・染谷高実)
協賛 頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部
お問合せ TEL 048-746-2445(染谷高実)
二〇一〇年の尖閣諸島沖での中国漁船体当たり事件を受け、レアアースの対日輸出を停止したのも、レアアースを日本の経済界を揺さぶる武器としているからだが、それと同じく、武器となっているのが中国人観光客だ。
よく中国人客が露骨な政治的道具として使用されるのは台湾においてだ。国営企業や華僑企業などの社員旅行ツアーを強制的に差し向けることも含め、大量の観光客を台湾へ送り込み、同国の観光業、小売業を潤すなど、影響力を拡大させた上で、例えば第二の都市、高雄市が〇九年、水害犠牲者の法要のためダライ・ラマ法王を招くと、中国人ツアーの高雄観光キャンセルという報復措置をとった。
一二年の総統選挙に先立っては、中国寄りの国民党支援の策略として、民進党支持率が高い南部への中国客を増加させ、現地の有権者を籠絡しようともした。
そして今日では日本に対しても、今年九月の尖閣諸島国有化に対抗し、観光キャンセル攻勢に出ているところだ。
中国の大手旅行会社、康輝旅行社グループなどは、五万人もの日本ツアーを取り消した他、二百二十の支店と五千五百の販売店にもツアーの販売を停止させた。

「釣魚島は中国領土だ」として日本ツアーの取り消しを告知
した康輝旅行社
同グループは三月、日中国交四十周年にあたる今年、東日本大震災の被災地復興に貢献するなどとして、中国人五万人を訪日させ、日本人五万人を訪中させるとの目標を打ち出し、日本の旅行会社十四社と覚書に調印したばかりだが、「復興への貢献」から「日本への制裁」に転じたわけだ。侵略主義国の御都合主義とはこういうものである。

五万人のツアーを送り、震災復興に貢献したいと表明していたはずだが…
日本政府観光局が十月十六日に発表した十月の訪日外国人旅行者数(推計)によると、まだ東日本大震災の影響があった昨年同月比で、全体的には一四・七%増の七十万六千百人だったが、中国は三三・一%減の七万千人。

外国人観光客の中で大きくしめてきた中国人客の減少で、九百万人の外国人客を誘致するとの国土交通省の今年の目標の達成は困難だと見られている。
中国人に戻って来てほしいと訴え、日中関係が改善しないことに苛立つ観光地の声も盛んに報じられている。
スカーボロ礁問題でやはり中国と対立を深めるフィリピンの観光地も、中国人観光客のキャンセル攻撃で打撃を受けていたが、最近はそうした嫌がらせも緩和されたらしい。それは中国が対日、対比という両面作戦を避け、日本への対抗を強化するためと見られている。
中国は発足したばかりの新体制の地盤固めのためにも、対日強硬姿勢を長期化させる構えだ。ここで日本側がジタバタしては、足元を見られるだけだ。
国交省観光庁の井手憲文長官は「中国以外の東南アジアなどに力を入れる必要がある」と言っているそうだが、当然の対応だろう。すでに日本側は輸入先の多角化や代替物の開発などで、中国産レアアースへの依存からの脱却を加速させている。
中国最大のレアアース会社は十月、工場の稼動を一カ月間中断することになった。その大きな原因は、最大の輸出先である日本の需要が減ったことにある。
中国の対日強硬姿勢は、訪中する日本人観光客も減らし、自国経済にもダメージを与えている。
こうした状況を受け、中共機関紙人民日報の姉妹紙である環球時報は最近、中国人客減少による日本への打撃の方が大きいとする論文を掲載し、中国人客が日本で落とすカネは日本人客が中国で落とすカネよりも大きいとし、「日本は目先の利益だけでアジアの大国を失わない方がいい」などと訴えていたが、それは国内の民衆、あるいは日本に対して敢えて見せた強がりにしか聞こえない。
つまりあの国も、苦しいのだ。日本側が弱音を吐いて足元を見せてはならない理由は、こういうところにもある。
すでにあの国は、ここまで露骨に不条理な揺さぶりを掛けているのだ。観光地も含め、日本人は今こそ「中国依存」というものの危険性を認識し、それから脱却するための智恵をふり絞るべきだろう。日本の安全を第一に考えつつ。
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講師 永山英樹(アジア自由民主連帯協議会常務理事・台湾研究フォーラム会長)
南モンゴル、チベット、東トルキスタンへの「陸の侵略」を終えた中国共産党は今、
「海の侵略」による勢力圏拡張を目指しています。
そしてまずその矛先が向けられるのが台湾、そして東支那海、南西諸島の要衝である尖閣諸島ですが、
今やその台湾が中国の統一戦線工作を被り、無血開城すら懸念されています。
今回は、当協議会の常務理事でもある永山英樹氏を迎え、
こうした観点から東アジアの平和をいかに守るべきかを皆様と一緒に考える講演会を行います。
日時:11月23日(祝・金)午後17:45開場 18時開会
会場:北沢タウンホール 3階ミーテイングルーム
地図:http://kitazawatownhall.jp/map.html(下北沢駅下車5分)
参加費 一般1000円 会員500円
アジア自由民主連帯協議会
http://freeasia2011.org/japan/archives/1870
11.24 安倍救国内閣樹立!反日メディア糾弾!国民総決起集会&国民大行動
平成24年11月24日(土)
・国民大集会
13時00分~15時30分
場所:日比谷野外音楽堂 (千代田区日比谷公園1-5 TEL 03-3591-6388)
【登壇予定】11/19時点
田母神俊雄、井尻千男、加瀬英明、小林正、赤池誠章、大高未貴、三橋貴明、倉山満、坂東忠信
三浦小太郎、小山和伸、三輪和雄、永山英樹、古谷経衡、タイラ・ヨオ 水島総 他 文化人・
地方議員多数登壇!
・デモ行進(日比谷野外音楽堂→水谷橋公園)
15時30分~16時30分
・街頭演説
17時00分~19時00分 場所:有楽町駅前「イトシア」前
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
お問合せ 頑張れ日本!全国行動委員会事務局
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TEL 03-5468-9222
MAIL info@ganbare-nippon.net
【埼玉県さいたま市】 三島由紀夫・森田必勝烈士 四十二年祭
日時 平成24年11月25日(日) 14時00分~18時00分
場所 さいたま共済会館 504号室
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内容
14時00分 慰霊祭
15時15分 記念講演 「保守主義は無い」 神谷俊司(評論家)
16時45分 直会(懇親会)
会費 2,000円 (慰霊祭玉串料) ※ 懇親会 無料
主催 三島・森田精神恢弘実行委員会 (委員長・染谷高実)
協賛 頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部
お問合せ TEL 048-746-2445(染谷高実)
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