天皇陛下と日本の道義―台湾代表を招いた「春の園遊会」への中国の反応は
2012/04/21/Sat
天皇陛下が四月十九日にお開きの春の園遊会で、台湾の馮寄台駐日代表(大使に相当)が招かれ、東日本大震災の被災地に対する台湾からの厚い支援に感謝のお言葉を賜ったことは、台湾でもメディア各社が取り上げるなどで話題になっている。

これは台湾での報道写真。園遊会の模様は同国でも話題となった
たとえば自由時報は「震災後、日本政府は台湾に何度も非礼を繰り返した。今回は誤りがないよう、宮内庁は正式な招待状を送り、台湾の代表を招いた」などと伝えている。
これは三月の震災一周年追悼式で、中国からの批判を恐れて台湾の代表(駐日副代表)を来賓席から一般席へと追いやるとの「非礼」に出た日本の政府が、それを悔い改めたとの分析だろう。
たしかに天皇陛下も「台湾ありがとう」との仰せは、日本の国の偽りなき、心からの謝意を伝えたこととなった。
畏れ多いことではあるが、上御一人が、台湾の恩を仇で返す振る舞いで日本の信頼、名誉を失墜させた政府などをはるかに超越したところにいますことで、この国は救われた形となった。
この尊さに感激する者は、決して私一人ではないはずである。
さて、それでは政府が恐れるところの中国は、今回いかなる反応を示したのだのだろうか。
これまで、台湾駐在の交流協会台北事務所(日本大使館に相当)が天長節のレセプションを開催するだけで猛反発を見せてきた中国。日台の交流に一々妨害の圧力を加え、その都度日本の政府や地方自治体が震え上がるとの例は枚挙に暇がないわけだが、実は今回はなぜか騒がなかったのである。
たとえば環球網(中共機関誌人民日報系の環球時報電子版)などは二十日、この日のことを詳報している。だが台湾メディアなどの報道を引用して事実関係を伝えるだけという淡々としたものにとどめていた。
ちなみにその記事のタイトルは「天皇が台湾の震災救援に感謝/台湾メディアは“初めて”と」。この「初めて」とは何かと言うと、「台湾の代表が園遊会に出席するのは、七二年の日本との断交以来初めて」ということだが、日本側が「出席」を許したことを批判しているわけではない。
そもそもこれまで招待がなされなかったのは、中国の抗議を恐れてのことに違いない。だから「何を今さら中国はとぼけたことを」と言いたくもなるが、それはともかく、ここで考えたいのは「なぜ抗議しないか」だ。
ここで一つ考えられる理由は、「日本の反中世論を掻き立てたくないから」。
しばしば指摘されるように、中国は日本の被災地に支援の姿勢を見せるなどで、日本国内の「反中感情」「中国脅威論」を緩和させようと躍起になっている。ただでさえ震災後に「親台感情」が高まっているなか、ここでもし批判でも加えれば、さらに「親台反中感情」を高めることになることだろう。
それに加え、台湾の政権は今や中国傾斜の国民党が握っており、かつてほど日台交流を警戒する必要がなくなっている。いやそればかりか、ここで国民党に対日外交で花を持たせ、台湾国内での政権への支持率を高めてやろうとすら思ったのではないか。
さらに言えば何よりも、今回は皇室のお招きであるということだ。それにクレームを付けるなど、日本国民全体を敵に回すことになるなど、あの国は十分に知っている。
いずれにせよこのように、中国の日台離間の要求など、そうした御都合主義からのにすぎないのである。そのような中国の勝手な「都合」に合わせ、台湾への非礼行為を今後も続けていいのかということを、日本の官民は考えなくてはならない。
実は環球網は同日、台湾政府の対中弱腰姿勢を批判する李登輝氏の発言も報じていた。
それによると李登輝氏は、日本政府にも言及したそうだ。
「日本も中国を恐れている。この国の指導者は中国に対処する能力がなく、指導力もない」と。
「日台は生命共同体」と訴えてきた李登輝氏にとり、日本の弱腰姿勢もまた悩みの種であるわけだ。
たしかに日本政府の現状を見れば、国益にかなった対中外交など、とても期待できそうもない。そこで求められるのは、まずは国民から声を上げることである。
馮寄台代表に対して「ありがとう」と仰せになられた大御心を、国民一人ひとりが己が心となし、不当なる中国の恫喝などを決して恐れることなく、もしこの国が日台の間に楔を打ち込んでくるのなら、あるいは台湾に併合を強要するのなら、堂々と中国に非難の声を上げるとともに、それに為す術を知らない政府に対しても、抗議の圧力をかけることだ。
台湾に対する感謝の思い、友情が、もしかしたら日本を勇気ある道義国家へと変えることになるかも知れない。少なくともこれからも中国に迎合し、台湾の友情を平然と裏切る国であり続けるなら、やがてはかつて事大主義に染まった朝鮮王朝のごとき亡国の様相を呈することとなることだろう。
【過去の関連記事】天皇陛下が台湾に感謝のお言葉 04/20
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1832.html
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4・21/22靖国神社前/社会科教科書に台湾を中国領土と記載させる文科省検定を許すな!街頭演説・署名活動

小中高校用の社会科教科書(地理・地図帳)で台湾を中国領と記載させる文部科学省の検定是正を訴える外宣、署名活動を下記の要領で実施しますので、お時間のある方はご協力ください。
日時 4月21日(土)11時~16時
4月22日(日)11時~16時
場所 靖国神社第一鳥居前(地下鉄九段下駅1番出口出てすぐ)
活動内容 街頭演説・署名集め・チラシ配布
主催 台湾研究フォーラム
問合せ 090-9332-1881
仙台にパンダはいらない!集会&デモ行進 in 仙台
平成24年4月21日(土)
13時00分 集合・集会 於・勝山公園(地下鉄「北四番丁」駅徒歩10分)
14時00分 デモ行進出発
16時00分 肴町公園 到着・解散
主催 仙台にパンダはいらない仙台市民と宮城県民の会
http://blog.livedoor.jp/sendaipanda/
共催 頑張れ日本!全国行動委員会
御連絡先 TEL 090-6462-5829 (及川)

これは台湾での報道写真。園遊会の模様は同国でも話題となった
たとえば自由時報は「震災後、日本政府は台湾に何度も非礼を繰り返した。今回は誤りがないよう、宮内庁は正式な招待状を送り、台湾の代表を招いた」などと伝えている。
これは三月の震災一周年追悼式で、中国からの批判を恐れて台湾の代表(駐日副代表)を来賓席から一般席へと追いやるとの「非礼」に出た日本の政府が、それを悔い改めたとの分析だろう。
たしかに天皇陛下も「台湾ありがとう」との仰せは、日本の国の偽りなき、心からの謝意を伝えたこととなった。
畏れ多いことではあるが、上御一人が、台湾の恩を仇で返す振る舞いで日本の信頼、名誉を失墜させた政府などをはるかに超越したところにいますことで、この国は救われた形となった。
この尊さに感激する者は、決して私一人ではないはずである。
さて、それでは政府が恐れるところの中国は、今回いかなる反応を示したのだのだろうか。
これまで、台湾駐在の交流協会台北事務所(日本大使館に相当)が天長節のレセプションを開催するだけで猛反発を見せてきた中国。日台の交流に一々妨害の圧力を加え、その都度日本の政府や地方自治体が震え上がるとの例は枚挙に暇がないわけだが、実は今回はなぜか騒がなかったのである。
たとえば環球網(中共機関誌人民日報系の環球時報電子版)などは二十日、この日のことを詳報している。だが台湾メディアなどの報道を引用して事実関係を伝えるだけという淡々としたものにとどめていた。
ちなみにその記事のタイトルは「天皇が台湾の震災救援に感謝/台湾メディアは“初めて”と」。この「初めて」とは何かと言うと、「台湾の代表が園遊会に出席するのは、七二年の日本との断交以来初めて」ということだが、日本側が「出席」を許したことを批判しているわけではない。
そもそもこれまで招待がなされなかったのは、中国の抗議を恐れてのことに違いない。だから「何を今さら中国はとぼけたことを」と言いたくもなるが、それはともかく、ここで考えたいのは「なぜ抗議しないか」だ。
ここで一つ考えられる理由は、「日本の反中世論を掻き立てたくないから」。
しばしば指摘されるように、中国は日本の被災地に支援の姿勢を見せるなどで、日本国内の「反中感情」「中国脅威論」を緩和させようと躍起になっている。ただでさえ震災後に「親台感情」が高まっているなか、ここでもし批判でも加えれば、さらに「親台反中感情」を高めることになることだろう。
それに加え、台湾の政権は今や中国傾斜の国民党が握っており、かつてほど日台交流を警戒する必要がなくなっている。いやそればかりか、ここで国民党に対日外交で花を持たせ、台湾国内での政権への支持率を高めてやろうとすら思ったのではないか。
さらに言えば何よりも、今回は皇室のお招きであるということだ。それにクレームを付けるなど、日本国民全体を敵に回すことになるなど、あの国は十分に知っている。
いずれにせよこのように、中国の日台離間の要求など、そうした御都合主義からのにすぎないのである。そのような中国の勝手な「都合」に合わせ、台湾への非礼行為を今後も続けていいのかということを、日本の官民は考えなくてはならない。
実は環球網は同日、台湾政府の対中弱腰姿勢を批判する李登輝氏の発言も報じていた。
それによると李登輝氏は、日本政府にも言及したそうだ。
「日本も中国を恐れている。この国の指導者は中国に対処する能力がなく、指導力もない」と。
「日台は生命共同体」と訴えてきた李登輝氏にとり、日本の弱腰姿勢もまた悩みの種であるわけだ。
たしかに日本政府の現状を見れば、国益にかなった対中外交など、とても期待できそうもない。そこで求められるのは、まずは国民から声を上げることである。
馮寄台代表に対して「ありがとう」と仰せになられた大御心を、国民一人ひとりが己が心となし、不当なる中国の恫喝などを決して恐れることなく、もしこの国が日台の間に楔を打ち込んでくるのなら、あるいは台湾に併合を強要するのなら、堂々と中国に非難の声を上げるとともに、それに為す術を知らない政府に対しても、抗議の圧力をかけることだ。
台湾に対する感謝の思い、友情が、もしかしたら日本を勇気ある道義国家へと変えることになるかも知れない。少なくともこれからも中国に迎合し、台湾の友情を平然と裏切る国であり続けるなら、やがてはかつて事大主義に染まった朝鮮王朝のごとき亡国の様相を呈することとなることだろう。
【過去の関連記事】天皇陛下が台湾に感謝のお言葉 04/20
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4・21/22靖国神社前/社会科教科書に台湾を中国領土と記載させる文科省検定を許すな!街頭演説・署名活動

小中高校用の社会科教科書(地理・地図帳)で台湾を中国領と記載させる文部科学省の検定是正を訴える外宣、署名活動を下記の要領で実施しますので、お時間のある方はご協力ください。
日時 4月21日(土)11時~16時
4月22日(日)11時~16時
場所 靖国神社第一鳥居前(地下鉄九段下駅1番出口出てすぐ)
活動内容 街頭演説・署名集め・チラシ配布
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仙台にパンダはいらない!集会&デモ行進 in 仙台
平成24年4月21日(土)
13時00分 集合・集会 於・勝山公園(地下鉄「北四番丁」駅徒歩10分)
14時00分 デモ行進出発
16時00分 肴町公園 到着・解散
主催 仙台にパンダはいらない仙台市民と宮城県民の会
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