日本にとり尖閣と台湾のどちらが重要か
2012/04/05/Thu
小中高用の地図帳(社会科教科書)は、すべて文部科学省の指導により、台湾が中国の領土として描いている。そこで我々は文科相に対し、これの是正を求める署名運動を推進しているところだが、これに対して最近ある人から、「台湾問題より尖閣諸島に関する署名集めを行った方が国民に受けるはずだ」との提言があったそうだ。
おそらく国民覚醒運動をやるなら、国民には関心の薄い外国の問題より、関心を抱きやすい自国の領土問題を取り上げるべきだということではないか。もしかしたら外国の領土ことをやる暇があれば、自国領土の問題に取り組むべきだとのお叱りだったかも知れない。
こうしたアドバイスは、実は以前から方々で受けている。しかし中国の軍事的脅威の前で、日本にとって尖閣問題は、はたして台湾問題よりも重要なのだろうか。
東アジアの地図を眺めてみよう。この地域こそ日本の存続にかかわる「絶対国防圏」であると同時に、中国が軍備拡張を通じ、覇権を確立しようと狙うエリアでもあるが、もし尖閣が奪われたなら、東支那海の制海権も奪われそうではないか。
一方台湾が取られれば、東支那海はおろか南支那海までも扼されよう。その時点で尖閣など、自ずとあの国の手中に転がり落ちかねない。
そのように考えるなら、台湾の重要性は尖閣のそれよりも大きいように思えてくる。
しかし実際には、尖閣を取られれば台湾が危殆に瀕し、台湾が取られれば尖閣は風前の灯。いずれにしても日本にとっては危機的状況となる。

中国から見れば尖閣(=東支那海)が先か、台湾が先かの問題だ
さて三月二十九日の中国国防部が三月二十九日に開いた定例記者会見では次のようなやり取りがあった。
記者―最近、中國海洋監視船が釣魚島周辺まで航行したことがメディアの関心を呼んでいる。日本のメディアは、以前なら漁業監視船であったところ、今回は海洋監視船に切り替えたのはランクの引き上げだと伝えている。これは中国が軍艦を派遣し、武力で島を奪うための最終準備だとの見方もあるが。
楊宇軍報道官―中国政府の領土主権を守る立場は断固、かつ一貫したものだ。中国の軍隊は領土主権と海洋権益を防衛する任務を担い、つねに国家の統一配備の下で使命を遂行する。
全人代の李肇星報道官は三月四日、今年度の軍事費の増加に関し、「中国の限りある軍事力は国家の主権と安全、領土の完備を守るためのもの」と、決まり文句を繰り返したが、ここでいう「領土の完備」とは、この国が「核心的利益」と見做すチベット、ウイグルの分離を阻止し、同じく南支那海(海洋領土)、そして台湾を奪取することだ。
そして今やあの国は尖閣をも「核心的利益」だと主張し始めており、台湾、南支那海と同時に、いよいよ東支那海をも呑み込み、米軍事力の接近を拒否し、日本の含む東アジア・西太平洋地域全体を中国の勢力下に組み込み、中国を中心とした新秩序を確立しようとの決意が、楊宇軍報道官の言葉にははっきりと表れているように思える。

中国の軍事的決意が明確だった楊宇軍報道官のコメント

台湾が取られれば東支那海、南支那海、西太平洋は「中国の海」に。そうなれば尖閣どころか日本全土が中
国の勢力下に
だから、このように着々と進められる中国の戦略の前で、台湾と尖閣のどちらが重要かとの議論は、もはや何の意味も持たないだろう。日本にとってはそのいずれもが、死活的に重要なのだとの認識が求めらてれている。
かつて日本は、自国領ではない満蒙を自国領と同様に重視し、ロシア・ソ連の南下からこれを防衛することに国力を傾けた。しかし今日の日本の弱点は、一国平和主義にも起因すると思われる、そうした戦略的思考の欠如にこそあるのである。
そこで我々は台湾問題への国民的関心を喚起するため、件の署名活動を展開しているところだ。まだ奪取されてもいない台湾を、早くも中国領土などと子供たちに教え込ませ、あえて中国の拡張政策に無防備な国民に仕立てようとする文科省=政府に憤りを抱きながら。
台湾を「中国領」と誤記述する「中・高社会科教科書」の是正を求める署名に協力を!
台湾は中国ではない!社会科教科書の是正を求める全国協議会
http://taiwanisnotchina.org/
署名用紙↓
http://taiwanisnotchina.org/documents/tnc_shomei.pdf
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おそらく国民覚醒運動をやるなら、国民には関心の薄い外国の問題より、関心を抱きやすい自国の領土問題を取り上げるべきだということではないか。もしかしたら外国の領土ことをやる暇があれば、自国領土の問題に取り組むべきだとのお叱りだったかも知れない。
こうしたアドバイスは、実は以前から方々で受けている。しかし中国の軍事的脅威の前で、日本にとって尖閣問題は、はたして台湾問題よりも重要なのだろうか。
東アジアの地図を眺めてみよう。この地域こそ日本の存続にかかわる「絶対国防圏」であると同時に、中国が軍備拡張を通じ、覇権を確立しようと狙うエリアでもあるが、もし尖閣が奪われたなら、東支那海の制海権も奪われそうではないか。
一方台湾が取られれば、東支那海はおろか南支那海までも扼されよう。その時点で尖閣など、自ずとあの国の手中に転がり落ちかねない。
そのように考えるなら、台湾の重要性は尖閣のそれよりも大きいように思えてくる。
しかし実際には、尖閣を取られれば台湾が危殆に瀕し、台湾が取られれば尖閣は風前の灯。いずれにしても日本にとっては危機的状況となる。

中国から見れば尖閣(=東支那海)が先か、台湾が先かの問題だ
さて三月二十九日の中国国防部が三月二十九日に開いた定例記者会見では次のようなやり取りがあった。
記者―最近、中國海洋監視船が釣魚島周辺まで航行したことがメディアの関心を呼んでいる。日本のメディアは、以前なら漁業監視船であったところ、今回は海洋監視船に切り替えたのはランクの引き上げだと伝えている。これは中国が軍艦を派遣し、武力で島を奪うための最終準備だとの見方もあるが。
楊宇軍報道官―中国政府の領土主権を守る立場は断固、かつ一貫したものだ。中国の軍隊は領土主権と海洋権益を防衛する任務を担い、つねに国家の統一配備の下で使命を遂行する。
全人代の李肇星報道官は三月四日、今年度の軍事費の増加に関し、「中国の限りある軍事力は国家の主権と安全、領土の完備を守るためのもの」と、決まり文句を繰り返したが、ここでいう「領土の完備」とは、この国が「核心的利益」と見做すチベット、ウイグルの分離を阻止し、同じく南支那海(海洋領土)、そして台湾を奪取することだ。
そして今やあの国は尖閣をも「核心的利益」だと主張し始めており、台湾、南支那海と同時に、いよいよ東支那海をも呑み込み、米軍事力の接近を拒否し、日本の含む東アジア・西太平洋地域全体を中国の勢力下に組み込み、中国を中心とした新秩序を確立しようとの決意が、楊宇軍報道官の言葉にははっきりと表れているように思える。

中国の軍事的決意が明確だった楊宇軍報道官のコメント

台湾が取られれば東支那海、南支那海、西太平洋は「中国の海」に。そうなれば尖閣どころか日本全土が中
国の勢力下に
だから、このように着々と進められる中国の戦略の前で、台湾と尖閣のどちらが重要かとの議論は、もはや何の意味も持たないだろう。日本にとってはそのいずれもが、死活的に重要なのだとの認識が求めらてれている。
かつて日本は、自国領ではない満蒙を自国領と同様に重視し、ロシア・ソ連の南下からこれを防衛することに国力を傾けた。しかし今日の日本の弱点は、一国平和主義にも起因すると思われる、そうした戦略的思考の欠如にこそあるのである。
そこで我々は台湾問題への国民的関心を喚起するため、件の署名活動を展開しているところだ。まだ奪取されてもいない台湾を、早くも中国領土などと子供たちに教え込ませ、あえて中国の拡張政策に無防備な国民に仕立てようとする文科省=政府に憤りを抱きながら。
台湾を「中国領」と誤記述する「中・高社会科教科書」の是正を求める署名に協力を!
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