ダライ・ラマ法王の恩を仇で返した仙台市の「媚中=パンダ誘致」は象徴的だ
2012/02/26/Sun
「心の痛みを同じ人間として分かち合いたい」と、昨年十一月に東日本大震災の犠牲者慰霊と復興祈願のため、被災地である仙台市と石巻市を訪れたダライ・ラマ法王。
石巻市の慰霊法要では、「幸せな未来が少しでも実現したら、私を招待してほしい。
お祝いをしたい」と語るなど、被災者たちの心を強く打った。現地では同市の亀山紘市長がこれに対し、「人と人との支え合いを大切に、復興を果たしたい」と謝辞を述べている。
ところが一方の仙台市ではどうだったか。
同市内での記者会見で「町を立て直していくために、悲しみを頑張る力に変容させてほしい」との力強い激励メッセージをも送ってくれた法王だが、奧山恵美子市長は、その面会の要請を断ったのだそうだ。

宮城を訪れ、被災地の人々の心を強く打ったダライ・ラマ法王に対し、仙台市は…
このことが明らかになったのは二月二十二日の市議会本会議において。市の高橋一典市民局長は「先方の日程が過密で、調整ができなかった」と説明した。
毎日新聞の報道によれば、市幹部は「奧山市長に面会要請に対する判断を求める前に、担当者が断った」と話しているそうだ。同市はずいぶんとダライ・ラマ法王を軽んじたものだ。
もっとも同紙の次の分析を見れば、この非礼行為ももっともだと思えてならない。
―――ダライ・ラマは「チベットは中国の領土」と主張する中国から批判されている。市は中国にジャイアントパンダ貸し出しを要請しており、対中関係に配慮した可能性もある。
こうした配慮は、間違いなく行われたはずだ。そもそも日中合作のパンダ招聘劇を演じること自体、仙台市がすでに中国の政治的影響下に陥っていることの証なのである。その仙台市が「チベットは中国の核心的利益に関わっており、中国は一貫して外国の政治家がダライ・ラマと会見することに強烈に反対している」と繰り返す中国の圧力を跳ね付けて法王からの会見要請を受け入れ、「中国の強烈な反対をも顧みず、仙台市長はダライ・ラマと会見した」と非難されるなど、とてもあり得ないことではないか。
仙台市のパンダ誘致運動は、昨年五月における温家宝首相の宮城、福島県の被災地への慰問がきっかけだった。
大震災を奇貨とし、被災地支援を通じて尖閣沖の漁船体当たり事件で悪化した日中関係の改善に乗り出した中国政府。温家宝首相の慰問はまさに、日本国民取り込み工作の大いなる一環として位置づけられていた。そしてその延長線上にあるのがこのパンダ誘致なのである。
たとえば温家宝首相からパンダの縫いぐるみを贈られ、大喜びする子供たちを見た奥山市長が思いついたのがパンダ誘致だと言われる。
また、被災地の少女が温家宝首相に送った感謝の手紙に「中国が好き。パンダが好き」との一節があり、それがきっかけで仙台市が、パンダ誘致に乗り出したという経緯があるらしい。
これは人民日報も大きく取り上げたエピソードだが、感動物語としてはよくできており、実話か否かは不明ではあるが、しかし少なくとも奥山市長はこれを事実と認めている。
ダライ・ラマ法王は昨年四月の東京での慰霊法要に際する記者会見で「多くのチベット人のがある種の政治的な津波のために亡くなっている」と話していたが、その「津波」である侵略国の温家宝首相か、それとも今なおその「津波」に苦しみ続けるチベットのダライ・ラマ法王かの二者択一において、前者を選んでしまった格好の仙台市。「心の痛みを同じ人間として分かち合いたい」との法王の言葉をどう受け取るというのか。

中国の程永華駐日大使(左)にパンダ貸し出しを要請する奥山市長。
媚中心理に陥ったこの人物には、チベット民族をいたわる心などすでに
ないか
チベットに棲息するパンダが「中国の動物」と呼ばれるのは、チベットが中国に侵略されたことを物語っているが、そのパンダの誘致に余念がない仙台市が、平然とダライ・ラマ法王の恩を仇で返し、中国のチベット侵略を支持してしまったのは、何とも象徴的な出来事ではないか。
いわゆる「媚中」とはあの侵略国に迎合すること。中国が望むなら、良心を捨て去ることも恥じない心理状態を指す。
さて現在仙台市民の間では、パンダ受け入れ反対運動の気運が見られ始めている。もちろんそれは当然のことながら、人としての真心と勇気に基づいたものとなることだろう。全国規模で応援したい。
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ないか
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