台湾の学生アンケートで日本が「最も友好的な国」―急がれる中国の脅威の前での日台団結
2011/11/28/Mon
台湾の若者の国際観を知ろうと、金車教育基金会が全国の高校五校、大学十二校の学生(有効サンプル数は千四百二十五人)を対象にアンケート調査を行われ、その結果が十一月二十二日に公表された。
それによると「世界で最も台湾に友好的な国」として日本が第一位に、「最も非有効的な国」では中国が第一位に選ばれたことがわかった。

調査結果の発表会で日本への信頼の高さが判明した
二年に一度行われるこの調査。今年で第四回目だが、実は毎回このような結果が出ているのだ。
今回は「最も友好的」として日本(五六・一%)、米国(三九・七%)、国交のあるアフリカ諸国(三五・七%)、同じく中南米諸国(三一・七%)、シンガポール(二一・八%)の順。
他方「最も非友好的」では中国(八七.九%)、韓國(四七・四%)米国(二八・一%)、日本(一六・八%)、西欧諸国(一八・三%)、東欧諸国(一三・五%)、ロシア(一七・三%)。
回答者の一人は台湾紙自由時報の取材に対し、「中国は台湾を統一しようとし、台湾の独立の動きを許さない。国連加盟も阻止するし、ミサイルで恫喝もするなど最も友好的ではない」と話している。
それではこの調査結果は、台湾国内でどう受け止められているのか。自由時報は二十五日、このことを社説で取り上げている。
タイトルは「馬英九と若者は同一国民ではない」。要するに「親中反日の馬英九総統と学生たちは同じ国の国民とは思えない」という意味だ。
総統就任から三年余、馬英九氏は「中国傾斜政策により、台湾と中国は未曾有の平和的状況に入ったと主張」し、「中国を最も重要な交流相手と見ており、決して中国を怒らせるようなことはしない」できたが、若者たちがそのような宣伝に洗脳されないできたことは「とても喜ばしい」とするとともに、国家指導者たる者が国民と対中感情で異なることは「とても恐ろしい」と指摘するのである。
そして「誰もが知っていることだが、馬英九氏は濃厚な反日コンプレックスを抱いており、毎回『八年抗戦』に触れる度、怒りの表情になる。こうした感情は中国の指導者と似ている。釣魚台主権争議に関しても、馬英九氏の立場は中国と同じだ。台北市長の頃は『一戦も惜しまない』と言い放ったが、『なぜ最も友好的な国との戦いも惜しまない』と言うのか、と若者たちは理解に苦しむことだろう」と書くのは、おそらく馬英九氏が「中華ナショナリズム」に染まっていることへの批判であるに違いない。
ちなみに馬英九氏は在台中国人。そうした民族主義が強烈なのだ。
「中国は台湾の国際生存空間を圧迫し、台湾への武力行使の可能性を放棄せず、反国家分裂法まで制定し、しかも台湾へやってくる役人たちは中華民国国旗が掲揚されるのを許さないでいるのに、日頃から『中華民国を守れ』と叫んでいる馬英九氏が、これらに対して『一戦も惜しまず』というのを聞いたことがない。逆に台湾の主権を守ろうとした日本の駐台代表を冷遇した」として、この人物は若者たちと「明らかに同じ国の国民ではない」と位置づけるのがこの社説なのである。
実際に「同じ国の国民ではない」との感覚は、馬英九氏自信にあるはずだ。
これら在台中国人勢力にとり、民主化以降に台頭してきた台湾人勢力は、中国共産党と提携してでも抑止しなければならない対象なのである。なぜ台湾人を守るため、同じ民族である中国と戦い、血を流さなくてはならないのかとの思いが強烈にある。
馬英九氏らはそうした意識を持つ政治勢力だからこそ、中国傾斜と言う名の売国政策を推進し、国民から批判を受けているわけである。

中国との「平和協定」締結の可能性を語った馬英九総統の風刺漫画。胡錦
涛主席から「馬同志よ、鳩ならチベットでも食べた。祖国の味に合うね」と
この社説は、台湾は日米陣営に踏みとどまり、中国の併呑攻勢に抵抗すべきだとの訴えでもあるようだ。台湾の庶民自身、それを望んでいるのだと。
台湾がこちらの陣営にいつづけることは、日本の安全保障にとっても不可欠なことである。ことに中国が日本と台湾とで形成する第一列島線を勢力下に収めるという戦略目標を掲げている以上、列島内部の団結が何より求められているわけだが、その台湾の若者たちが中国を警戒し、日本を信頼してくれると言うのは、実にありがたいことなのだ。
それにしても今回の調査結果は意外である。日本の政府の台湾への冷淡な態度を見続けてきただけ、まさかこの国を「最も友好的」と看做すのが五割強にも達し、「最も非友好的」がわずか二割弱に留まるとは。
ここまで信用してくれる台湾国民を、日本国民は断じて裏切ってはならない。そもそも友人を大切にできない人間は、何をやってもダメなものなのだ。それは国家、国民、民族レベルでも同じことだろう。
なお、来年一月十四日に行われる台湾総統選挙では馬英九氏と民進党の蔡英文主席との戦いとなる。
社説によれば馬英九氏は「海の向こうから支援を受けている」そうだ。「中国が期待するのは馬英九氏が九二年合意なる虚構を掲げて終局的統一を目指すこと。馬英九氏への友好的態度で台湾併呑の目的を達成しようとしている」のである。
日本人も団結を求め、台湾の人々にもっと「友好的な態度」を示そう。たとえば「中国の脅威に負けるな」とのメッセージを送るだけでも、あの国の有権者たちには大きな励みとなり、勇気をもって中国の嫌がる候補者に投票するかも知れない。
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台湾研究フォーラム平成23年 忘年会
本会は今年、日台関係の強化を訴え、定例講演会、時局問題集会等々さまざまな活動を展開して参りました。
日本と台湾とで形成される第一列島線が中国膨張主義の攻略ターゲットとされているがため、「生命共同体」と呼ばれる日台ですが、この両国の政権に 中国の強い影響が及んでいる今日、本会に課せられた使命の重さを思わずにはいられません。
そこで一年の終わりを迎えるに当り、今後の活動のますますの拡大を期し、下記の要領で毎年恒例の忘年会を開催します。
会員、非会員とを問わず、志を同じくされる皆様の奮ってのご出席をお待ちいたします。
※なおこの日は午後から、新宿駅西口で「台湾を中国領土と表記する教科書是正要求」の署名活動を行いますので、あわせてご参加ください(詳細は後日)。
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日 時 12月10日(土)午後5時00分~7時30分(中締め)
場所 三平酒寮別館4階 電話 03-3352-5351
(JR新宿駅東口、アルタビルの裏。ラーメン屋と100円ショップの間)
特別スピーチ 連根藤氏(台生報発行人)
「激動する東アジア情勢と台湾総統選挙」
会費 3500円(飲み放題)
申し込み(必須) 準備の都 合上、12月8日までに下記へお願いします。
E-mail:Taiwan-kenkyu-forum@yahoogroups.jp
FAX: 03-3868-2101 電 話:090-4138-6397
● 会場では23年度会費を受け付けます。新会員も募集します。
年会費2000円 会員は毎月の定例会参加費(1000円)が500円になります。
それによると「世界で最も台湾に友好的な国」として日本が第一位に、「最も非有効的な国」では中国が第一位に選ばれたことがわかった。

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二年に一度行われるこの調査。今年で第四回目だが、実は毎回このような結果が出ているのだ。
今回は「最も友好的」として日本(五六・一%)、米国(三九・七%)、国交のあるアフリカ諸国(三五・七%)、同じく中南米諸国(三一・七%)、シンガポール(二一・八%)の順。
他方「最も非友好的」では中国(八七.九%)、韓國(四七・四%)米国(二八・一%)、日本(一六・八%)、西欧諸国(一八・三%)、東欧諸国(一三・五%)、ロシア(一七・三%)。
回答者の一人は台湾紙自由時報の取材に対し、「中国は台湾を統一しようとし、台湾の独立の動きを許さない。国連加盟も阻止するし、ミサイルで恫喝もするなど最も友好的ではない」と話している。
それではこの調査結果は、台湾国内でどう受け止められているのか。自由時報は二十五日、このことを社説で取り上げている。
タイトルは「馬英九と若者は同一国民ではない」。要するに「親中反日の馬英九総統と学生たちは同じ国の国民とは思えない」という意味だ。
総統就任から三年余、馬英九氏は「中国傾斜政策により、台湾と中国は未曾有の平和的状況に入ったと主張」し、「中国を最も重要な交流相手と見ており、決して中国を怒らせるようなことはしない」できたが、若者たちがそのような宣伝に洗脳されないできたことは「とても喜ばしい」とするとともに、国家指導者たる者が国民と対中感情で異なることは「とても恐ろしい」と指摘するのである。
そして「誰もが知っていることだが、馬英九氏は濃厚な反日コンプレックスを抱いており、毎回『八年抗戦』に触れる度、怒りの表情になる。こうした感情は中国の指導者と似ている。釣魚台主権争議に関しても、馬英九氏の立場は中国と同じだ。台北市長の頃は『一戦も惜しまない』と言い放ったが、『なぜ最も友好的な国との戦いも惜しまない』と言うのか、と若者たちは理解に苦しむことだろう」と書くのは、おそらく馬英九氏が「中華ナショナリズム」に染まっていることへの批判であるに違いない。
ちなみに馬英九氏は在台中国人。そうした民族主義が強烈なのだ。
「中国は台湾の国際生存空間を圧迫し、台湾への武力行使の可能性を放棄せず、反国家分裂法まで制定し、しかも台湾へやってくる役人たちは中華民国国旗が掲揚されるのを許さないでいるのに、日頃から『中華民国を守れ』と叫んでいる馬英九氏が、これらに対して『一戦も惜しまず』というのを聞いたことがない。逆に台湾の主権を守ろうとした日本の駐台代表を冷遇した」として、この人物は若者たちと「明らかに同じ国の国民ではない」と位置づけるのがこの社説なのである。
実際に「同じ国の国民ではない」との感覚は、馬英九氏自信にあるはずだ。
これら在台中国人勢力にとり、民主化以降に台頭してきた台湾人勢力は、中国共産党と提携してでも抑止しなければならない対象なのである。なぜ台湾人を守るため、同じ民族である中国と戦い、血を流さなくてはならないのかとの思いが強烈にある。
馬英九氏らはそうした意識を持つ政治勢力だからこそ、中国傾斜と言う名の売国政策を推進し、国民から批判を受けているわけである。

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台湾がこちらの陣営にいつづけることは、日本の安全保障にとっても不可欠なことである。ことに中国が日本と台湾とで形成する第一列島線を勢力下に収めるという戦略目標を掲げている以上、列島内部の団結が何より求められているわけだが、その台湾の若者たちが中国を警戒し、日本を信頼してくれると言うのは、実にありがたいことなのだ。
それにしても今回の調査結果は意外である。日本の政府の台湾への冷淡な態度を見続けてきただけ、まさかこの国を「最も友好的」と看做すのが五割強にも達し、「最も非友好的」がわずか二割弱に留まるとは。
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なお、来年一月十四日に行われる台湾総統選挙では馬英九氏と民進党の蔡英文主席との戦いとなる。
社説によれば馬英九氏は「海の向こうから支援を受けている」そうだ。「中国が期待するのは馬英九氏が九二年合意なる虚構を掲げて終局的統一を目指すこと。馬英九氏への友好的態度で台湾併呑の目的を達成しようとしている」のである。
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日 時 12月10日(土)午後5時00分~7時30分(中締め)
場所 三平酒寮別館4階 電話 03-3352-5351
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年会費2000円 会員は毎月の定例会参加費(1000円)が500円になります。
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