全国国民の「反中感情」こそが大切だ/朝貢使を演じた玄葉外相を批判する
2011/11/26/Sat
玄葉光一郎外相は二十三日、就任後初の中国訪問。日帰りの短時間滞在だったが、中国側は温家宝首相、楊潔篪外相、戴秉国国務委員(外交担当、副首相級)らとの会見を設定するなど、昨年の尖閣沖事件以降悪化している日中関係の改善を望んでいることをうかがわせた。

産経新聞によれば、「温氏らが友好ムードを演出したのは、先の東アジア首脳会議(EAS)などを通じ、米国による『中国包囲網』が形成されつつあることが影響している。(中略)中国は米国の攻勢に対抗するためにも、日本との関係を改善させる必要性に迫られている」という。
毎日新聞も「共産党指導部が交代する来年の党大会を控え、中国も敏感な問題を含む対日関係の安定は不可欠ととらえている」と指摘した。
ただ問題は、中国側が改善を求めるところの「日中関係」とはどういうものか、である。
二十二日から二十三日にかけ、まさに玄葉氏の訪中に合わせたかのように、中国海軍の駆逐艦、フリゲート、情報収集艦など計六隻の軍艦が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋へと向かった。
これについて中国外務省の劉為民報道官は二十三日の定例記者会見で、定例の訓練であるとし、「特定の国を対象とするものではない」と述べたが、これが日米を仮想的としたものであることは明らかだ。
ところが玄葉氏は一連の会見で、中国側のこうした挑発的な動きについて言及しなかった。その後の記者会見で「(艦隊通過は)国際法上問題はない」と触れたのみ。「国防上問題あり」との懸念を示すことはしなかった。
このように、日本側が中国の軍事的動きには批判を加えず、笑顔で中国側と握手するのが、中国が思い描くところの良好な「日中関係」の形なのだ。
まさに前近代の時代における中華帝国と周辺の朝貢国との間の「関係」そのものではないか。
中華帝国の覇権主義的動きに周辺諸国が文句を言わないでいれば、それで平和な東アジア秩序が保たれるというのが、今日も変わらない中国人の理想的世界秩序観であるが、日本もそうした中国と歩調を合わせ、朝貢国のように従順になり、日中の摩擦、衝突をできるだけ回避しようとしているようにしか見えない。
玄葉氏は温氏との会見でこういった。「中国の発展は、日本にとってチャンスだ」と。
まるで「中華帝国の再建は、朝貢国である日本のアジア交易にとっても有利だ」と話しているみたいだ。
そしてこうも誓っている。「日中国交正常化四十年を迎える来年、双方の国民感情の改善を図って行きたい」と。
「日中関係」の悪化が続く原因には「双方の国民感情」の悪化があるが、玄葉氏はいったいどうやって日本国民の感情を「改善」させようというのか。
中国政府は、自国民は制御できるし、日本政府も制御できる。しかしそれができない厄介な相手こそが反中感情を高める日本国民なのだ。そしてこうした国民感情こそが、中国への屈従を強める日本政府に代わり、この国の独立を守る「武器」となっているわけである。
ところが、その「武器」を収めてほしいと願う中国側に応え、玄葉氏は「国民感情の改善」を目指すと約束したのである。
もし玄葉氏が本気で国民の中国に対する嫌悪感、不信感、警戒感を取り除きたいというのなら、そうしたものを高めた中国の尖閣領有の主張をやめさせるべきである。
中国政府が国交樹立四十周年を機に、日本への籠絡、取り込み工作がますます加速すると予測されるが、日本国民はそうしたものに決して惑わされることなく、これまでの反中国感情を維持し、さらにそれをいっそう高ぶらせ、中国およびその傀儡を演じる民主党政権への批判の姿勢を続けていかなくてはならない。
なぜなら中国の尖閣、そして東支那海制覇の動きは、緩和どころかますます活発化しているからだ。
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓

モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php

産経新聞によれば、「温氏らが友好ムードを演出したのは、先の東アジア首脳会議(EAS)などを通じ、米国による『中国包囲網』が形成されつつあることが影響している。(中略)中国は米国の攻勢に対抗するためにも、日本との関係を改善させる必要性に迫られている」という。
毎日新聞も「共産党指導部が交代する来年の党大会を控え、中国も敏感な問題を含む対日関係の安定は不可欠ととらえている」と指摘した。
ただ問題は、中国側が改善を求めるところの「日中関係」とはどういうものか、である。
二十二日から二十三日にかけ、まさに玄葉氏の訪中に合わせたかのように、中国海軍の駆逐艦、フリゲート、情報収集艦など計六隻の軍艦が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋へと向かった。
これについて中国外務省の劉為民報道官は二十三日の定例記者会見で、定例の訓練であるとし、「特定の国を対象とするものではない」と述べたが、これが日米を仮想的としたものであることは明らかだ。
ところが玄葉氏は一連の会見で、中国側のこうした挑発的な動きについて言及しなかった。その後の記者会見で「(艦隊通過は)国際法上問題はない」と触れたのみ。「国防上問題あり」との懸念を示すことはしなかった。
このように、日本側が中国の軍事的動きには批判を加えず、笑顔で中国側と握手するのが、中国が思い描くところの良好な「日中関係」の形なのだ。
まさに前近代の時代における中華帝国と周辺の朝貢国との間の「関係」そのものではないか。
中華帝国の覇権主義的動きに周辺諸国が文句を言わないでいれば、それで平和な東アジア秩序が保たれるというのが、今日も変わらない中国人の理想的世界秩序観であるが、日本もそうした中国と歩調を合わせ、朝貢国のように従順になり、日中の摩擦、衝突をできるだけ回避しようとしているようにしか見えない。
玄葉氏は温氏との会見でこういった。「中国の発展は、日本にとってチャンスだ」と。
まるで「中華帝国の再建は、朝貢国である日本のアジア交易にとっても有利だ」と話しているみたいだ。
そしてこうも誓っている。「日中国交正常化四十年を迎える来年、双方の国民感情の改善を図って行きたい」と。
「日中関係」の悪化が続く原因には「双方の国民感情」の悪化があるが、玄葉氏はいったいどうやって日本国民の感情を「改善」させようというのか。
中国政府は、自国民は制御できるし、日本政府も制御できる。しかしそれができない厄介な相手こそが反中感情を高める日本国民なのだ。そしてこうした国民感情こそが、中国への屈従を強める日本政府に代わり、この国の独立を守る「武器」となっているわけである。
ところが、その「武器」を収めてほしいと願う中国側に応え、玄葉氏は「国民感情の改善」を目指すと約束したのである。
もし玄葉氏が本気で国民の中国に対する嫌悪感、不信感、警戒感を取り除きたいというのなら、そうしたものを高めた中国の尖閣領有の主張をやめさせるべきである。
中国政府が国交樹立四十周年を機に、日本への籠絡、取り込み工作がますます加速すると予測されるが、日本国民はそうしたものに決して惑わされることなく、これまでの反中国感情を維持し、さらにそれをいっそう高ぶらせ、中国およびその傀儡を演じる民主党政権への批判の姿勢を続けていかなくてはならない。
なぜなら中国の尖閣、そして東支那海制覇の動きは、緩和どころかますます活発化しているからだ。
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓

モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
スポンサーサイト