中国迎合者には「魂」がないー米国の議論に照らして思う日本の憂うべき現況
2011/11/23/Wed
「我が経済を救うため台湾を捨てよ」と題する論評が十一月十一日付のニューヨークタイムズに掲載された。
筆者はハーバード大学ケネディスクールのポール・ケイン研究員。
「たった一つの大胆な行動だけで、オバマ大統領は米国を正しい軌道に乗せ、自身の再選を確保し、そして子供たちの未来を守ることができる」との書き出しで、「今、米国では就業の機会や社会の富のほうが軍事力より重要だ」とし、「中国の指導者と協議し、二〇一五年までに台湾への軍事援助と武器売却を打ち切って米台の防衛協力を終結させ、それと引き換えに米国が抱える一兆千四百億ドルの債務を帳消しにさせるべきだ」と訴えている。

米国で台湾を中国に売り渡すべしと訴える論評が問題に
また、次のようにも。まさに中国に仕向けられたかのような主張である。
「現在米国は台湾においてほとんど戦略的利益を有していない。台湾は投資や中国企業との合資を通じ、経済的には中国と融合しつつある。台湾が中国に併合されることは避けられない」
「現状は危険だ。もし台湾の民族主義的政治家が独立を宣言したり、あるいは北京のタカ派が者が平和統一を待ちきれず、武力で台湾を奪取しようとした場合、米国は直ちに数兆ドルを消耗する戦争に巻き込まれるかも知れない」
もちろん日本国内でも、こうした考えは広く持たれている。すでに多くの政治家、文化人が中国により、台湾問題に無関心であるように仕向けられ、公の場でこの問題に触れるたがらないのはその証だ。
もっとも米国内では、ケイン氏への批判が巻き起こっている。
リベラル系のニュースサイト「ハフィントン・ポスト」で、十八日に掲載された政治アナリストで太平洋軍司令部顧問のデビッド・ミラー氏の反論もそれだ。タイトルは「なぜ台湾を意に介すべきか」。
ミラー氏は、ここでケイン氏に問う。
「もし金で台湾を売るなら、なぜ韓国、日本は売らないのか」「もしあなたが小さなハイテク先進国で、敵意ある隣国の影響下に置かれ、米国との防衛協定が信頼できなくなったら、あなたはどうするのか」と。
そして「私なら核兵器を作る。そうなれば周辺諸国はどうなる。みなそれを真似し、APECの議題は直ちに放射線汚染や核軍縮などに変わることだろう」と書いている。
またこうも強調する。
「もし、ケイン氏の言うようなやり方で台湾を放棄すれば、我々は魂を失うことになる」
「一度民主主義を放棄すれば、それは米国にとって何を意味するかだ」
「人民には自分の運命を決める権利がある。便宜的な理由だけで台湾を放棄するなら、それは米国の基本的価値観に反する。圧迫から逃れるため、英国の脅迫を拒絶したのが米国人である。その米国人として、太平洋上の小島が我々にいかなる価値があるかを論じる前に、まずこの一点を考えなくてはならない」
この「魂を失うことになる」という言葉に注目したい。米国、そして各国が、何の罪もない小国が強国に蹂躙されるのを黙って見ているとなれば、国際社会はどうなってしまうだろう。その後は中国のような「魂」なき無情の覇権主義国家の暴虐行為が許容され、「魂」を喪失した過酷な弱肉強食世界が現出することになりかねない。
ケイン氏の主張が醜悪に聞こえる人は少なくないはずだ。それは、この人物に「魂」がないからなのだろう。
中国の謀略に呼応するかのごとき人々は、米国人であれ日本人であれ、このように精神が醜いのである。
「米国の基本的価値観」を守るためにも台湾防衛を訴えたミラー氏だが、台湾の隣に位置する日本の場合、「価値観」はあまり関係ない。それ以前の理屈以前に、自らの生存防衛のため、何が何でも中国の台湾併呑阻止に乗り出さなくてはならないはずである。
しかしそれでありながら、この国では醜悪、愚かな媚中派が蔓延り過ぎている。果たして政界、オピニオンリーダーの中で、ミラー氏のように「台湾を守れ」(台湾のためにも、日本のためにも)と、堂々と訴える者はどれほどいるのだろう。
戦時中は、米国には物質面で負けても精神面では勝っていたとされる日本人だが、今日ではどうもそうではなくなっているらしい。「ケイン氏」だけは腐るほどいるだが。
菅直人前首相に至っては民主党代表だった二〇〇二年、自衛隊は台湾有事で台湾救援に向かう米軍の後方地域支援に当たるべきではないなどと、公然と主張していた。これなどは中国に魂を売ってしまった政治家の代表例だ。
台湾国民を見捨て、米軍将兵も見捨てることに何ら痛痒も感じないらしい。それによって日米同盟が解消し、日本が中国の従属国となってもお構いなしなのだろう。この人物が首相当時、戦争が起きなくて本当によかったと思う。
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11.25(金)・26(土) アジアの民主化を促進する東京シンポジウムと集会
日時・内容:
平成23年11月25日(金)
【シンポジウム】
18:00 開場 18:30 開始 21:00 終了予定
場所:拓殖大学(文京キャンパスC館201教室)
平成23年11月26日(土)
【東京大集会】
10:00 開場 11:00~12:00 民族舞踊 13:00~15:30 集会
場所:東京駒沢体育館
集会登壇者
●民族・海外代表あいさつ
ベトナム:
「ベトナム革新党組織委員会代表」リー タイフン(アメリカから)
中国:
亡命中国人「中国民主党代表」徐 文立氏(アメリカから)
台湾:
黄文雄(評論家)
ミャンマー:
「在日ビルマ市民労働組合会長」 ティン ウィン
「カチン民族機構人権・難民問題担当」「同 日本事務局長」 マリップ・センブー
ウイグル:
世界ウイグル会議駐EU議会特別全権代表 メメト・トフティ
チベット:
ダライ・ラマ法王日本代表部
南(内)モンゴル:
「内モンゴル人民党 日本支部代表」 ケレイト・フビスガルト
「モンゴル自由連盟党 幹事長」 オルホノド ダイチン
北朝鮮:
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会・飯塚繁雄代表
脱北者・李 民復(北韓同胞直接救援運動常任理事)メッセージ
●実行委員長・発起人代表あいさつ
加瀬英明(外交評論家)
●発起人あいさつ
山谷えり子(参議院議員)
水島 総 (頑張れ日本!全国行動委員会)
ほか
●「アジア自由民主連帯協議会」発足発表
ペマ・ギャルポ(桐蔭横浜大学教授)
参加費用:
無料
※会場にカンパ箱を用意しておりますので、ご協力いただければ幸いです。
主催・お問合せ:
「アジアの民主化を促進する東京シンポジウムと集会」実行委員会
TEL: 03-5840-6460
FAX: 03-5840-7454
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11-402
http://asiandemocracy.jp/
筆者はハーバード大学ケネディスクールのポール・ケイン研究員。
「たった一つの大胆な行動だけで、オバマ大統領は米国を正しい軌道に乗せ、自身の再選を確保し、そして子供たちの未来を守ることができる」との書き出しで、「今、米国では就業の機会や社会の富のほうが軍事力より重要だ」とし、「中国の指導者と協議し、二〇一五年までに台湾への軍事援助と武器売却を打ち切って米台の防衛協力を終結させ、それと引き換えに米国が抱える一兆千四百億ドルの債務を帳消しにさせるべきだ」と訴えている。

米国で台湾を中国に売り渡すべしと訴える論評が問題に
また、次のようにも。まさに中国に仕向けられたかのような主張である。
「現在米国は台湾においてほとんど戦略的利益を有していない。台湾は投資や中国企業との合資を通じ、経済的には中国と融合しつつある。台湾が中国に併合されることは避けられない」
「現状は危険だ。もし台湾の民族主義的政治家が独立を宣言したり、あるいは北京のタカ派が者が平和統一を待ちきれず、武力で台湾を奪取しようとした場合、米国は直ちに数兆ドルを消耗する戦争に巻き込まれるかも知れない」
もちろん日本国内でも、こうした考えは広く持たれている。すでに多くの政治家、文化人が中国により、台湾問題に無関心であるように仕向けられ、公の場でこの問題に触れるたがらないのはその証だ。
もっとも米国内では、ケイン氏への批判が巻き起こっている。
リベラル系のニュースサイト「ハフィントン・ポスト」で、十八日に掲載された政治アナリストで太平洋軍司令部顧問のデビッド・ミラー氏の反論もそれだ。タイトルは「なぜ台湾を意に介すべきか」。
ミラー氏は、ここでケイン氏に問う。
「もし金で台湾を売るなら、なぜ韓国、日本は売らないのか」「もしあなたが小さなハイテク先進国で、敵意ある隣国の影響下に置かれ、米国との防衛協定が信頼できなくなったら、あなたはどうするのか」と。
そして「私なら核兵器を作る。そうなれば周辺諸国はどうなる。みなそれを真似し、APECの議題は直ちに放射線汚染や核軍縮などに変わることだろう」と書いている。
またこうも強調する。
「もし、ケイン氏の言うようなやり方で台湾を放棄すれば、我々は魂を失うことになる」
「一度民主主義を放棄すれば、それは米国にとって何を意味するかだ」
「人民には自分の運命を決める権利がある。便宜的な理由だけで台湾を放棄するなら、それは米国の基本的価値観に反する。圧迫から逃れるため、英国の脅迫を拒絶したのが米国人である。その米国人として、太平洋上の小島が我々にいかなる価値があるかを論じる前に、まずこの一点を考えなくてはならない」
この「魂を失うことになる」という言葉に注目したい。米国、そして各国が、何の罪もない小国が強国に蹂躙されるのを黙って見ているとなれば、国際社会はどうなってしまうだろう。その後は中国のような「魂」なき無情の覇権主義国家の暴虐行為が許容され、「魂」を喪失した過酷な弱肉強食世界が現出することになりかねない。
ケイン氏の主張が醜悪に聞こえる人は少なくないはずだ。それは、この人物に「魂」がないからなのだろう。
中国の謀略に呼応するかのごとき人々は、米国人であれ日本人であれ、このように精神が醜いのである。
「米国の基本的価値観」を守るためにも台湾防衛を訴えたミラー氏だが、台湾の隣に位置する日本の場合、「価値観」はあまり関係ない。それ以前の理屈以前に、自らの生存防衛のため、何が何でも中国の台湾併呑阻止に乗り出さなくてはならないはずである。
しかしそれでありながら、この国では醜悪、愚かな媚中派が蔓延り過ぎている。果たして政界、オピニオンリーダーの中で、ミラー氏のように「台湾を守れ」(台湾のためにも、日本のためにも)と、堂々と訴える者はどれほどいるのだろう。
戦時中は、米国には物質面で負けても精神面では勝っていたとされる日本人だが、今日ではどうもそうではなくなっているらしい。「ケイン氏」だけは腐るほどいるだが。
菅直人前首相に至っては民主党代表だった二〇〇二年、自衛隊は台湾有事で台湾救援に向かう米軍の後方地域支援に当たるべきではないなどと、公然と主張していた。これなどは中国に魂を売ってしまった政治家の代表例だ。
台湾国民を見捨て、米軍将兵も見捨てることに何ら痛痒も感じないらしい。それによって日米同盟が解消し、日本が中国の従属国となってもお構いなしなのだろう。この人物が首相当時、戦争が起きなくて本当によかったと思う。
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11.25(金)・26(土) アジアの民主化を促進する東京シンポジウムと集会
日時・内容:
平成23年11月25日(金)
【シンポジウム】
18:00 開場 18:30 開始 21:00 終了予定
場所:拓殖大学(文京キャンパスC館201教室)
平成23年11月26日(土)
【東京大集会】
10:00 開場 11:00~12:00 民族舞踊 13:00~15:30 集会
場所:東京駒沢体育館
集会登壇者
●民族・海外代表あいさつ
ベトナム:
「ベトナム革新党組織委員会代表」リー タイフン(アメリカから)
中国:
亡命中国人「中国民主党代表」徐 文立氏(アメリカから)
台湾:
黄文雄(評論家)
ミャンマー:
「在日ビルマ市民労働組合会長」 ティン ウィン
「カチン民族機構人権・難民問題担当」「同 日本事務局長」 マリップ・センブー
ウイグル:
世界ウイグル会議駐EU議会特別全権代表 メメト・トフティ
チベット:
ダライ・ラマ法王日本代表部
南(内)モンゴル:
「内モンゴル人民党 日本支部代表」 ケレイト・フビスガルト
「モンゴル自由連盟党 幹事長」 オルホノド ダイチン
北朝鮮:
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会・飯塚繁雄代表
脱北者・李 民復(北韓同胞直接救援運動常任理事)メッセージ
●実行委員長・発起人代表あいさつ
加瀬英明(外交評論家)
●発起人あいさつ
山谷えり子(参議院議員)
水島 総 (頑張れ日本!全国行動委員会)
ほか
●「アジア自由民主連帯協議会」発足発表
ペマ・ギャルポ(桐蔭横浜大学教授)
参加費用:
無料
※会場にカンパ箱を用意しておりますので、ご協力いただければ幸いです。
主催・お問合せ:
「アジアの民主化を促進する東京シンポジウムと集会」実行委員会
TEL: 03-5840-6460
FAX: 03-5840-7454
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11-402
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