日台団結が必要だ!-中共に対する両国民の共闘を訴えた台北での講演録
2011/11/09/Wed
(はじめに)中国傾斜を強める国民党と、日米陣営との関係強化を求める民進党がぶつかる来年一月の台湾総統選挙は、日本など東アジア全体の安保にも大きな影響を及ぼす重要な一戦となるが、これを控えて台北の台湾大学校友会館では十月二十三日午後、台湾独立派の識者たちが集うシンポジウム「台湾双重受難日座談会」(主催=台湾医社)が開催された。二日後の十月二十五日は台湾人民にとり、国民党支配が始まった「受難」記念日(一九四五)であり、七一年の国民党による国連脱退という「受難」記念日(一九七一)である。そこでこの日のテーマは国民党支配、中共の脅威から台湾をいかに救うべきかとなった。
私もこれに参加し、日台が共闘すればきっと大きな力を中共の前で発揮できるはずだと、日本人として台湾の人々に訴えてみた。以下は私の講演内容の日本語訳だ。
※近く漢語の講演録も本ブログで掲載の予定。台湾の人々にさらに訴えるため。

台湾にエールを送り、日本国民との連帯を呼びかけた。左は戴宝村氏(政治大学
台湾史研究所教授)
日台の団結が台湾を救う
■非常時に奇跡を起こす台湾民族
はじめに日本人の一人として、日本の東日本大震災被災地に対する台湾の皆様の支援に心から感謝申し上げたい。現在日本全国の国民は台湾からの友情に感激しているところだ。
さて、台湾の老世代はしばしば、今の台湾には私利私欲の拝金主義が蔓延し、道徳は廃れるばかりだと嘆いているが、しかし台湾人は非常事態を迎えると、奇跡的な「滅私奉公」の民族精神を発揮するものだ。
台湾大地震の時、私は台湾からの報道で被災地状況を見ていたが、誰もが被災者のために自発的に立ち上がり、「輸血が必要」と聞けば輸血に走り、「シャベルカーが必要」と聞けばそれを被災地へ運ぼうとするなど、胸を打つエピソードが多々あった。これには私も感動で涙が出たほどだ。台湾人には尊敬心を抱いた。
李筱峰氏の著書『林茂生、陳炘和他們的時代』によれば、一九四五年八月の終戦から蒋介石軍が台湾統治を開始するまでの「政治空白期」において、台湾人は全島の治安を完全に維持したが、これは驚嘆に値する。他の民族には不可能なことで、人類史上の奇跡といってもいい。もし中共がいうごとく台湾人が本当に中華民族なら、あの無政府状態の中で台湾は、土匪が跋扈する殺人略奪世界になっていたはずだ。
その後、蒋介石は台湾人に中国人化という改造教育を施しはしたが、台湾人は台湾大地震でふたたび秩序と団結を守って見せた。これにより私は往年の「滅私奉公」精神が健在であることを確認したのだった。そこで私は二〇〇二年、「(大地震が発生した)九月二十一日を台湾団結記念日とし、台湾建国を推進しよう」と訴える一文を書き、台湾日報に投稿した。この考えは今もまったく変わらずにいる。
■海を越えて日本被災地に及んだ大愛
話を東日本大震災に戻すが、台湾大地震当時に全台湾で見られた大愛が、今や海を越えて日本の被災地にまで及び、日本人を感動させている。日本ではこれにより、台湾への好感、友情が急速に高まっている。
我々台湾研究フォーラムなど親台団体は現在、日本各地で「台湾に感謝し台湾を支持しよう」と訴える活動を展開し、街頭演説やチラシの配布を通じて、台湾の日本に対する友情、関心、こうした友邦に対する日本政府の冷淡な態度などを説明し、さらには中国がこの台湾を侵略しようと狙っていることも訴えながら、台湾からの友情に報いる最良の方法は、中国という津波に直面する台湾に支援の手を差し出すことだとアピールしている。そしてこの活動の中で我々は、道行く人々もこうした問題に関心を持ち始めていることを感得している。
台湾の大愛は確実に日本と台湾との団結を促す力を形成しつつあるようだ。
これは両国にとって極めて重要だ。なぜなら中国の軍事力の前で台湾の国防に協力するのが日米同盟であり、中国の膨張を阻止して日本の安全を守っているのが台湾だからだ。中国が日台両国によって形成される第一列島線を呑み込もうとしている以上、日台は団結して、この戦略を打破しなければならないのである。
■日台連帯を阻止する中国の宣伝と圧力
もちろん中国が最も阻止したいのも日台の連帯だ。以前中国の高官が「李登輝を日本にだけは行かせてはダメだ。李登輝が日本人の前で日本語を話せば、日本人は李登輝が好きになり、台湾を応援してしまう」と言っていたが、これだけでもどんなに中国が日本と台湾の結合を恐れているかが分かる。
李登輝氏は従来一貫して、日台は運命共同体、生命共同体だと日本人に訴え続けているが、ようやく日本人も台湾の安全は日本の安全に直結することを認識し始めている。その背景には中国の軍事的脅威への不安、中国への嫌悪感の高まりがある。
中国が国際社会に「台湾は中国の一部分」だと宣伝するのは、第三国の台湾問題への介入を防ぐためだ。こうした情報戦は特に日米に対して強烈だ。その結果、日本人の多くは騙されて台湾を中国領土と誤解している。
または中国を恐れるあまり、そのように騙されたふりをしている。たとえば文部科学省は中学や高校の教科書に対し、台湾を中国地図に組み入れるよう指示している。マスコミ各社も同じことをしているが、これは中国の圧力を恐れ、それに加担する実例だ。
■菅直人の売国は中共のシナリオ通り
台湾海峡で戦争が起これば、米軍は台湾救援へ向かうが、日本は憲法の制約上、戦闘地域に入れず、その後方で米軍を支援することになる。しかし中国に騙されているのか、騙されたふりをしているのかはわからないが、菅直人前首相などは民主党代表だった二〇〇二年、中国が「一つの中国」を主張していることを理由に、日本は後方支援を行うべきではないと主張していた。つまり台湾はどうなってもかまわないというわけだ。
だから彼の首相任期中、戦争が発生しなくてよかった。もし日本が後方支援を拒否したら、喜ぶのは中国だ。
なぜなら米軍の台湾支援は困難になり、さらには日米同盟も解消されかねない。そうなれば台湾は第二のチベットと化し、日本も第二の東トルキスタンになってしまう。
菅直人は首相を辞めたが、しかし今後、第二、第三の菅直人が現れる恐れもある。また政界だけでなく、洗脳された一般国民も、台湾問題は中国の内政問題だとの理由で、日米の台湾問題への介入に反対するかもしれない。
そうなれば、まさに中国が早くから描いてきた対日謀略のシナリオ通りだ。
■逆情報戦で中国の弱点を突け
中国共産党政権を支える柱の一本は暴力だが、もう一本は暴力を正当化する宣伝だ。「一つの中国」の宣伝も台湾侵略を正当化するためのものだが、この宣伝はまったくのウソである。
そこで強調したいのは、ウソの弱点はウソだと暴露された瞬間に力を失うことだ。かくして中国の宣伝謀略に対抗するため、真実を宣伝する情報戦の展開が求められる。
我々台湾研究フォーラムは微力ながらも、日本国内で「一つの台湾、一つの中国」の宣伝に努めている。たとえば「中国の台湾統一とは、国際社会が干渉してはならない中国の内政問題」ではなく、「国際社会が阻止しなければならない中国の領土拡張問題だ」と訴えている。
教科書やマスコミ報道が台湾を中国領土と表示すれば、訂正要求運動を推進しているが、これは中国の世論戦に対抗するための、我々の世論戦である。
このような世論戦の中で必要となるのは、やはり台湾人自身の声である。もし台湾から「台湾は台湾人の国」「台湾は中国の一部分ではない」「台湾人は中国人ではない」「台湾統一は台湾侵略だ」といった声がつねに届いていれば、その効果はとても大きい。なぜなら真実を語る声こそウソの宣伝を打ち破り、人々の心を強く打つものだからだ。
■台湾人は日本政府を攻撃せよ
国民党と中共は「日本は一九四五年十月二十五日に台湾を中国に返還した」と宣伝して「一つの中国」を強調し、台湾領有権を主張するが、もし日本政府がこれに対し、国際社会にはっきりと「日本は台湾を放棄しただけであり、中国に割譲していない。台湾の主権は台湾人に帰属するべきものだ」と真実の証言を行ったなら、「一つの中国」の宣伝は世界各国の前で破綻するはずだ。
しかし日本の外務省は、それを事実と知りながらも、公の場では黙して語らない。交流協会の齋藤大使が「台湾の地位は未定だ」と指摘し、国民党や中共から攻撃された時も、政府は「斎藤氏の個人的発言」だとして擁護しなかった。
そこで台湾の人々に提案したいのは、日本政府に「真実を語れ」と要求する運動を起こすことだ。
もし台湾人が要求を行えば、日本人は真実を理解することができるし、さらには中国を恐れて真実を語らない政府への非難に乗り出すことだろう。そして台湾支持の声は高まるに違いないと、私はここで断言することができる。
国民党も対日宣伝が上手である。現在多くの善良な日本人が台湾人の震災支援に感謝していることに乗じ、「中華民国建国百年」を宣伝し、台湾の国名が中華民国であることを強調し、馬英九政権こそが日本の心の友人であることを信じ込ませようとしている。またそれと同時に、民進党は東アジアのトラブルメーカーだと罵っている。
このままでは日本人もやがては、国民党の中国傾斜政策を支持してしまうかもしれない。国民党は台湾人を騙し、日本人を騙し、そして世界各国を騙そうとしているのだ。
中共、国民党といった中国人たちはたしかに宣伝は得意だが、しかしその宣伝の弱点は、ウソの上に立脚していることだ。
台湾人は絶対に中国人に負けてはならない。勇気を以って真実の歴史を国際社会に語ってほしい。
日本と台湾を防衛するため、アジア太平洋地域の平和を守り抜くため、ともに頑張りたいと思う。

登壇者たちと。左から黄清雄(元外交官)、郭正典(台湾医社社長)、イリハム・マ
ハムティ(日本ウイグル協会会長)、沈建徳(台湾国臨時政府総召集人)、陳達成
(台湾人民監督法院協会理事長)の各氏。今後の協力を約束した
【10/21~27台湾訪問関連記事】
イリハム氏(日本ウイグル協会会長)が無事に台湾入国
http://http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1673.html
日本と台湾、そしてウイグルは連帯できる!ー台湾高雄の独立派シンポに参加して(付 動画)
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1676.html
台北で中国人観光客を前にチベット人権アピール/タシィ・ツェリン氏(長野の英雄)の銀輪部隊に参加
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1677.html
大拍手を浴びた李登輝氏とイリハム氏(ウイグル)、タシィ氏(チベット)との握手
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1678.html
台湾でも日本・ウイグル・チベットとの連帯を求める訴え/中国包囲戦略として
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1683.html
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講演動画ー「台灣雙重受難日」紀念座談會─永山英樹 (漢語)
私もこれに参加し、日台が共闘すればきっと大きな力を中共の前で発揮できるはずだと、日本人として台湾の人々に訴えてみた。以下は私の講演内容の日本語訳だ。
※近く漢語の講演録も本ブログで掲載の予定。台湾の人々にさらに訴えるため。

台湾にエールを送り、日本国民との連帯を呼びかけた。左は戴宝村氏(政治大学
台湾史研究所教授)
日台の団結が台湾を救う
■非常時に奇跡を起こす台湾民族
はじめに日本人の一人として、日本の東日本大震災被災地に対する台湾の皆様の支援に心から感謝申し上げたい。現在日本全国の国民は台湾からの友情に感激しているところだ。
さて、台湾の老世代はしばしば、今の台湾には私利私欲の拝金主義が蔓延し、道徳は廃れるばかりだと嘆いているが、しかし台湾人は非常事態を迎えると、奇跡的な「滅私奉公」の民族精神を発揮するものだ。
台湾大地震の時、私は台湾からの報道で被災地状況を見ていたが、誰もが被災者のために自発的に立ち上がり、「輸血が必要」と聞けば輸血に走り、「シャベルカーが必要」と聞けばそれを被災地へ運ぼうとするなど、胸を打つエピソードが多々あった。これには私も感動で涙が出たほどだ。台湾人には尊敬心を抱いた。
李筱峰氏の著書『林茂生、陳炘和他們的時代』によれば、一九四五年八月の終戦から蒋介石軍が台湾統治を開始するまでの「政治空白期」において、台湾人は全島の治安を完全に維持したが、これは驚嘆に値する。他の民族には不可能なことで、人類史上の奇跡といってもいい。もし中共がいうごとく台湾人が本当に中華民族なら、あの無政府状態の中で台湾は、土匪が跋扈する殺人略奪世界になっていたはずだ。
その後、蒋介石は台湾人に中国人化という改造教育を施しはしたが、台湾人は台湾大地震でふたたび秩序と団結を守って見せた。これにより私は往年の「滅私奉公」精神が健在であることを確認したのだった。そこで私は二〇〇二年、「(大地震が発生した)九月二十一日を台湾団結記念日とし、台湾建国を推進しよう」と訴える一文を書き、台湾日報に投稿した。この考えは今もまったく変わらずにいる。
■海を越えて日本被災地に及んだ大愛
話を東日本大震災に戻すが、台湾大地震当時に全台湾で見られた大愛が、今や海を越えて日本の被災地にまで及び、日本人を感動させている。日本ではこれにより、台湾への好感、友情が急速に高まっている。
我々台湾研究フォーラムなど親台団体は現在、日本各地で「台湾に感謝し台湾を支持しよう」と訴える活動を展開し、街頭演説やチラシの配布を通じて、台湾の日本に対する友情、関心、こうした友邦に対する日本政府の冷淡な態度などを説明し、さらには中国がこの台湾を侵略しようと狙っていることも訴えながら、台湾からの友情に報いる最良の方法は、中国という津波に直面する台湾に支援の手を差し出すことだとアピールしている。そしてこの活動の中で我々は、道行く人々もこうした問題に関心を持ち始めていることを感得している。
台湾の大愛は確実に日本と台湾との団結を促す力を形成しつつあるようだ。
これは両国にとって極めて重要だ。なぜなら中国の軍事力の前で台湾の国防に協力するのが日米同盟であり、中国の膨張を阻止して日本の安全を守っているのが台湾だからだ。中国が日台両国によって形成される第一列島線を呑み込もうとしている以上、日台は団結して、この戦略を打破しなければならないのである。
■日台連帯を阻止する中国の宣伝と圧力
もちろん中国が最も阻止したいのも日台の連帯だ。以前中国の高官が「李登輝を日本にだけは行かせてはダメだ。李登輝が日本人の前で日本語を話せば、日本人は李登輝が好きになり、台湾を応援してしまう」と言っていたが、これだけでもどんなに中国が日本と台湾の結合を恐れているかが分かる。
李登輝氏は従来一貫して、日台は運命共同体、生命共同体だと日本人に訴え続けているが、ようやく日本人も台湾の安全は日本の安全に直結することを認識し始めている。その背景には中国の軍事的脅威への不安、中国への嫌悪感の高まりがある。
中国が国際社会に「台湾は中国の一部分」だと宣伝するのは、第三国の台湾問題への介入を防ぐためだ。こうした情報戦は特に日米に対して強烈だ。その結果、日本人の多くは騙されて台湾を中国領土と誤解している。
または中国を恐れるあまり、そのように騙されたふりをしている。たとえば文部科学省は中学や高校の教科書に対し、台湾を中国地図に組み入れるよう指示している。マスコミ各社も同じことをしているが、これは中国の圧力を恐れ、それに加担する実例だ。
■菅直人の売国は中共のシナリオ通り
台湾海峡で戦争が起これば、米軍は台湾救援へ向かうが、日本は憲法の制約上、戦闘地域に入れず、その後方で米軍を支援することになる。しかし中国に騙されているのか、騙されたふりをしているのかはわからないが、菅直人前首相などは民主党代表だった二〇〇二年、中国が「一つの中国」を主張していることを理由に、日本は後方支援を行うべきではないと主張していた。つまり台湾はどうなってもかまわないというわけだ。
だから彼の首相任期中、戦争が発生しなくてよかった。もし日本が後方支援を拒否したら、喜ぶのは中国だ。
なぜなら米軍の台湾支援は困難になり、さらには日米同盟も解消されかねない。そうなれば台湾は第二のチベットと化し、日本も第二の東トルキスタンになってしまう。
菅直人は首相を辞めたが、しかし今後、第二、第三の菅直人が現れる恐れもある。また政界だけでなく、洗脳された一般国民も、台湾問題は中国の内政問題だとの理由で、日米の台湾問題への介入に反対するかもしれない。
そうなれば、まさに中国が早くから描いてきた対日謀略のシナリオ通りだ。
■逆情報戦で中国の弱点を突け
中国共産党政権を支える柱の一本は暴力だが、もう一本は暴力を正当化する宣伝だ。「一つの中国」の宣伝も台湾侵略を正当化するためのものだが、この宣伝はまったくのウソである。
そこで強調したいのは、ウソの弱点はウソだと暴露された瞬間に力を失うことだ。かくして中国の宣伝謀略に対抗するため、真実を宣伝する情報戦の展開が求められる。
我々台湾研究フォーラムは微力ながらも、日本国内で「一つの台湾、一つの中国」の宣伝に努めている。たとえば「中国の台湾統一とは、国際社会が干渉してはならない中国の内政問題」ではなく、「国際社会が阻止しなければならない中国の領土拡張問題だ」と訴えている。
教科書やマスコミ報道が台湾を中国領土と表示すれば、訂正要求運動を推進しているが、これは中国の世論戦に対抗するための、我々の世論戦である。
このような世論戦の中で必要となるのは、やはり台湾人自身の声である。もし台湾から「台湾は台湾人の国」「台湾は中国の一部分ではない」「台湾人は中国人ではない」「台湾統一は台湾侵略だ」といった声がつねに届いていれば、その効果はとても大きい。なぜなら真実を語る声こそウソの宣伝を打ち破り、人々の心を強く打つものだからだ。
■台湾人は日本政府を攻撃せよ
国民党と中共は「日本は一九四五年十月二十五日に台湾を中国に返還した」と宣伝して「一つの中国」を強調し、台湾領有権を主張するが、もし日本政府がこれに対し、国際社会にはっきりと「日本は台湾を放棄しただけであり、中国に割譲していない。台湾の主権は台湾人に帰属するべきものだ」と真実の証言を行ったなら、「一つの中国」の宣伝は世界各国の前で破綻するはずだ。
しかし日本の外務省は、それを事実と知りながらも、公の場では黙して語らない。交流協会の齋藤大使が「台湾の地位は未定だ」と指摘し、国民党や中共から攻撃された時も、政府は「斎藤氏の個人的発言」だとして擁護しなかった。
そこで台湾の人々に提案したいのは、日本政府に「真実を語れ」と要求する運動を起こすことだ。
もし台湾人が要求を行えば、日本人は真実を理解することができるし、さらには中国を恐れて真実を語らない政府への非難に乗り出すことだろう。そして台湾支持の声は高まるに違いないと、私はここで断言することができる。
国民党も対日宣伝が上手である。現在多くの善良な日本人が台湾人の震災支援に感謝していることに乗じ、「中華民国建国百年」を宣伝し、台湾の国名が中華民国であることを強調し、馬英九政権こそが日本の心の友人であることを信じ込ませようとしている。またそれと同時に、民進党は東アジアのトラブルメーカーだと罵っている。
このままでは日本人もやがては、国民党の中国傾斜政策を支持してしまうかもしれない。国民党は台湾人を騙し、日本人を騙し、そして世界各国を騙そうとしているのだ。
中共、国民党といった中国人たちはたしかに宣伝は得意だが、しかしその宣伝の弱点は、ウソの上に立脚していることだ。
台湾人は絶対に中国人に負けてはならない。勇気を以って真実の歴史を国際社会に語ってほしい。
日本と台湾を防衛するため、アジア太平洋地域の平和を守り抜くため、ともに頑張りたいと思う。

登壇者たちと。左から黄清雄(元外交官)、郭正典(台湾医社社長)、イリハム・マ
ハムティ(日本ウイグル協会会長)、沈建徳(台湾国臨時政府総召集人)、陳達成
(台湾人民監督法院協会理事長)の各氏。今後の協力を約束した
【10/21~27台湾訪問関連記事】
イリハム氏(日本ウイグル協会会長)が無事に台湾入国
http://http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1673.html
日本と台湾、そしてウイグルは連帯できる!ー台湾高雄の独立派シンポに参加して(付 動画)
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1676.html
台北で中国人観光客を前にチベット人権アピール/タシィ・ツェリン氏(長野の英雄)の銀輪部隊に参加
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1677.html
大拍手を浴びた李登輝氏とイリハム氏(ウイグル)、タシィ氏(チベット)との握手
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