日本と台湾、そしてウイグルは連帯できる!ー台湾高雄の独立派シンポに参加して (付 動画)
2011/11/01/Tue
中国の拡張に対抗するため、日本と台湾、そしてウイグルとの連帯を呼びかけようと、私は日本ウイグル協会のイリハム・マハムティ会長とともに十月二十一日から台湾を訪問。二十一日には南部の高雄市を訪れた。この日午後、台湾独立派のニュースサイトである南方快報の邱国禎社長(ペンネーム=馬非白)が、我々のために市内のホテルで開催してくれたシンポジウムに登壇するためだ。
シンポのテーマは「総統選挙下 周辺から見た台湾、中国」。台湾が中国の統一磁力に抗えるか否かがかかる来年一月の総統選挙を前に、日本人とウイグル人という「周辺」民族がそれぞれの立場から、中国にいかに対処すべきかを提言するという内容だ。
コーディネーターは台湾でも独立派に広く尊敬される黄文雄氏。黄氏はちょうど著書の出版記念会のために台湾に滞在しており、我々の訪台を支援してくれた。この日も優れた進行で、とても有意義な討論の場を作り上げてくれたのである。

さて、この日の使用言語は中国語だった。独立派の会合では通常、この言語は嫌われ、台湾語が用いられるのものだが、私とイリハム氏はそれでは話ができないため、そうなった。
そこで私は冒頭、「中国語で話します」と断ったところ、初老の男性が立ち上がり、「日本語を話せばいい」と要求してきた。場内では賛同の拍手が起こったが、しかし参加者のすべてが日本語を解するとは思えない。それで中国語を続けたのだが、話がつかえると、再び「日本語で」と迫られる。大勢の人も笑顔で、「そうしてくれ」とうなずいている。
そこで日本語に切り替えた。日本人と仕事をしているという男性が立ち上がり通訳を買って出てくれた。
私が少し複雑な内容の話をし、その人がうまく通訳できなくなったとき、イリハム氏が代わりに中国語で通訳をはじめた。それでもその人は、再び立ち上がり、みなの前で通訳を続ける。
多くの人は案の定、私の日本語を完全に聞き取っていたわけではない。拍手が通訳後に起こるので、そう思った。しかし時折、日本語を聞いただけで拍手が起こる。つまり私が話す単語の一部は理解していて、話を聞き取っている気分になっており、誰かが拍手をすると、つられて拍手をするという感じだろうか。
きっと、みなで日本語を聞くのを楽しんでいたのだ。別の言い方をすれば「心で聞いていた」。台湾との連帯を訴える日本人の話を、心で受け止めてくれていたのだ。
このことは閉会後、参加した人々からいろいろと聞かされて、初めて気がついた。そして心から感動した。台湾の人々は日本人の台湾に対する友情を、これほど信頼してくれているのかと。
それであるのに日本人の多くは、なぜこれまでこれほどの得がたい友人たちの存在に気がつかないできたのか、なぜこの人々の国との戦略的提携を考えないできたのか。そう思わないではいられなくなった。
さてイリハム氏だが、こちらは私のために日本語の通訳はやってくれても、自分が発言する際には予定通り中国語を使った。そしてこれはこれで大きなインパクトを会場内に与えたようだ。
なぜならまず第一に、多くの人はウイグル人が中国語を話すとは想像もしていなかったからだ。この民族はいまや中国の殖民支配を受け、中国国民にされているのだから、あの言語を話しても何の不思議もないのだが、それほど台湾人はウイグルの状況を、日本人ほどは理解していないということだ。
そして初めてウイグル人から直接ウイグルの現状を聞かされ、「台湾も国民党独裁時代は同じだった」「今日のウイグルは明日の台湾」と感じ取ったはずだ。そしてウイグル人に親しみを抱き始めたように見えた。
この後、イリハム氏は台北でも、中国語でウイグル問題を語り、多くの支持者を獲得し、メディアに紹介されるまでになる。
これによりウイグル人もまた、台湾人とは連帯できるということが明らかになったとはいえないか。
この日お世話になった邱国禎氏、黄文雄氏、黄茂森氏、そして台湾独立建国連盟の董進賢氏、江仲驊氏らには、ここに感謝の意を表したい。
【関連記事】
イリハム氏(日本ウイグル協会会長)が無事に台湾入国
http://http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1673.html
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動画ー「総統選挙下 周辺から見た台湾、中国」シンポジウム
10/22(六)高雄座談會主題:總統大選下,從周邊看台灣與中國(1)
10/22(六)高雄座談會主題:總統大選下,從周邊看台灣與中國(2)
10/22(六)高雄座談會主題:總統大選下,從周邊看台灣與中國(3)
シンポのテーマは「総統選挙下 周辺から見た台湾、中国」。台湾が中国の統一磁力に抗えるか否かがかかる来年一月の総統選挙を前に、日本人とウイグル人という「周辺」民族がそれぞれの立場から、中国にいかに対処すべきかを提言するという内容だ。
コーディネーターは台湾でも独立派に広く尊敬される黄文雄氏。黄氏はちょうど著書の出版記念会のために台湾に滞在しており、我々の訪台を支援してくれた。この日も優れた進行で、とても有意義な討論の場を作り上げてくれたのである。

さて、この日の使用言語は中国語だった。独立派の会合では通常、この言語は嫌われ、台湾語が用いられるのものだが、私とイリハム氏はそれでは話ができないため、そうなった。
そこで私は冒頭、「中国語で話します」と断ったところ、初老の男性が立ち上がり、「日本語を話せばいい」と要求してきた。場内では賛同の拍手が起こったが、しかし参加者のすべてが日本語を解するとは思えない。それで中国語を続けたのだが、話がつかえると、再び「日本語で」と迫られる。大勢の人も笑顔で、「そうしてくれ」とうなずいている。
そこで日本語に切り替えた。日本人と仕事をしているという男性が立ち上がり通訳を買って出てくれた。
私が少し複雑な内容の話をし、その人がうまく通訳できなくなったとき、イリハム氏が代わりに中国語で通訳をはじめた。それでもその人は、再び立ち上がり、みなの前で通訳を続ける。
多くの人は案の定、私の日本語を完全に聞き取っていたわけではない。拍手が通訳後に起こるので、そう思った。しかし時折、日本語を聞いただけで拍手が起こる。つまり私が話す単語の一部は理解していて、話を聞き取っている気分になっており、誰かが拍手をすると、つられて拍手をするという感じだろうか。
きっと、みなで日本語を聞くのを楽しんでいたのだ。別の言い方をすれば「心で聞いていた」。台湾との連帯を訴える日本人の話を、心で受け止めてくれていたのだ。
このことは閉会後、参加した人々からいろいろと聞かされて、初めて気がついた。そして心から感動した。台湾の人々は日本人の台湾に対する友情を、これほど信頼してくれているのかと。
それであるのに日本人の多くは、なぜこれまでこれほどの得がたい友人たちの存在に気がつかないできたのか、なぜこの人々の国との戦略的提携を考えないできたのか。そう思わないではいられなくなった。
さてイリハム氏だが、こちらは私のために日本語の通訳はやってくれても、自分が発言する際には予定通り中国語を使った。そしてこれはこれで大きなインパクトを会場内に与えたようだ。
なぜならまず第一に、多くの人はウイグル人が中国語を話すとは想像もしていなかったからだ。この民族はいまや中国の殖民支配を受け、中国国民にされているのだから、あの言語を話しても何の不思議もないのだが、それほど台湾人はウイグルの状況を、日本人ほどは理解していないということだ。
そして初めてウイグル人から直接ウイグルの現状を聞かされ、「台湾も国民党独裁時代は同じだった」「今日のウイグルは明日の台湾」と感じ取ったはずだ。そしてウイグル人に親しみを抱き始めたように見えた。
この後、イリハム氏は台北でも、中国語でウイグル問題を語り、多くの支持者を獲得し、メディアに紹介されるまでになる。
これによりウイグル人もまた、台湾人とは連帯できるということが明らかになったとはいえないか。
この日お世話になった邱国禎氏、黄文雄氏、黄茂森氏、そして台湾独立建国連盟の董進賢氏、江仲驊氏らには、ここに感謝の意を表したい。
【関連記事】
イリハム氏(日本ウイグル協会会長)が無事に台湾入国
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10/22(六)高雄座談會主題:總統大選下,從周邊看台灣與中國(1)
10/22(六)高雄座談會主題:總統大選下,從周邊看台灣與中國(2)
10/22(六)高雄座談會主題:總統大選下,從周邊看台灣與中國(3)
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