台北で日本被災者の為に祈祷するチベット人とチベット支援者 (付・動画)
2011/03/18/Fri
東日本大地震発生翌日の三月十二日、台北では在台チベット人やチベット支援の台湾人による「チベット民族蜂起五十二周年記念デモ」が行われた。
リーダーはチベット青年会議台湾分会前主席のタシ・ツェリン氏。タシ氏とは三年前、長野市で行われた北京五輪の聖火リレーのとき、聖火の前に飛び出して中共のチベット侵略に抗議した、あの勇敢なるチベット人だ。
この日はデモの出発に先立ち、タシ氏の「日本で沢山の人々が亡くなられ、非常に悲しい。日本が一日も早くこの災難を乗り越えられるように」との呼びかけで、日本の被災者への黙祷が捧げられた。

チベット蜂起記念デモで日本の震災被害者に黙祷を捧げるタシ・ツェリン氏
十四日夜には「二〇〇八年チベット民族蜂起を記念する祝福会」(主催=在台チベット人福利協会、台湾チベット友の会)が開催予定だったが、急遽「在台チベット人及び支援団体が日本の大地震と津波で被災された方々に祈りを捧げる会」に切り替えられた。

台湾チベット友の会の周美里会長は「〇八年三月十四日、チベット人民は大規模な民族蜂起を行い、中共軍に鎮圧され、逮捕され銃殺されたチベット人は数え切れない。そこで今日はこの事件を記念するため、当時銃殺されかけた二人の勇敢なチベット人も招いたのだが、日本で大震災が発生し、迫害されるチベット人と同様、日本人も苦難に出遭っている。ダライ・ラマ法王は今ダラムサラで日本の被災者のために祈祷なさっている。これが無私の精神だ。そこで私達も今日の集会を変更した」と説明した。
挨拶に立ったチベット流亡政府駐台代表ダライラマ基金会のタワツァイレン董事長は「今日ここでお祈りする人達は全てが日本人。心は全て日本人と同じだ。残念なのは難民であるチベット人が日本のために何もできないこと。お祈りする以外にない」と語った。
会場は中正紀念堂前の自由広場。寒風が吹くなかで日本とチベットの両国旗が立てられ、ダライ・ラマ法王の肖像画が掲げられ、発光ダイオードと蝋燭の灯で「PRAY FOR JAPAN」の文字が浮かび上げられた。百人以上の台湾人や在台日本人も参列するなか、三十名以上の僧侶が集まり、一時間半にわたって読経を捧げた。

台湾チベット交流基金会の翁仕杰前副秘書長の説明によれば、ダライ・ラマ法王は「インドで日本のために祈ってくださっており、すべての寺院の僧侶たちに十万回お経を上げるようにとおっしゃった」という。
読経が行われる途中、街宣車が音楽を鳴らしながら会場に近づいてきた。在台中国人の「愛国団体」(反日、反チベット、反台湾などで中華愛国主義を強調する異常な暴力集団)が妨害に来たのだ。これに対し、台湾人女性の参列者たちが駆けて行って立ちはだかった。それはとても勇気のいる行動だったそうだ。結局街宣車は警察官が追い払った。
参列した弁護士の何朝棟氏は「三月は台湾、チベット、日本にとって艱難辛苦の月。台湾では四七年三月の二・二八事件で、中国軍による大殺戮が展開された。五九年三月十日はチベット人民が蜂起し、中国軍に数え切れない人々が殺され、〇八年三月にも虐殺が行われた。そして今年三月十一日、日本の東北では大地震、大津波で多くの人々の生命が奪われた。今夜の法会は台湾、チベット、日本三つの国の人々が艱難を共有し、互いに声援を送る気持ち、絆の表れだ」と語っていた。
この日の開催を主導したタシ・ツェリン氏はメディアのインタビューに対し、嗚咽しながらこう語った。
「〇八年、長野で聖火隊の前に飛び出して二十一日間拘留された時、日本人から“Free Tibet”“I Love Tibet”などと書かれた手紙を百通以上受け取り、感動した。今日本が困っている。そこで在台チベット人の団体がラマ僧への供養金を負担し、日本のために何かお役に立ちたいと思った」。

長野の警察がタシ氏を長期間釈放できなかったのは、中共がこの正義の士を「テロリスト」と言い張ったためだが、その間大勢の未知の日本人から手紙が寄せられたことが、タシ氏を大いに励ました。そして今回、同氏はそれに応えようとしたのである。
チベット人、台湾人の真心に心から感動する。そしていつか日本人として、これら善良で心の優しい民族のため、何かお役に立ちたいとの思いを強くした。
私と同じ気持ちの日本人は間違いなく、全国に遍くいるはずだ。
■参考:「台湾魂と日本精神」 http://twnyamayuri.blog76.fc2.com/ (写真も)
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動画―3月14日の祈祷会の模様
主催者挨拶(日本語通訳有り)
僧侶読経
19日の開催を予定していましたが延期します。
喜安幸夫氏『日中海上決戦―尖閣・沖縄侵攻を阻止せ よ』出版記念講演会
(台湾研究フォーラム第144回定例会)
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リーダーはチベット青年会議台湾分会前主席のタシ・ツェリン氏。タシ氏とは三年前、長野市で行われた北京五輪の聖火リレーのとき、聖火の前に飛び出して中共のチベット侵略に抗議した、あの勇敢なるチベット人だ。
この日はデモの出発に先立ち、タシ氏の「日本で沢山の人々が亡くなられ、非常に悲しい。日本が一日も早くこの災難を乗り越えられるように」との呼びかけで、日本の被災者への黙祷が捧げられた。

チベット蜂起記念デモで日本の震災被害者に黙祷を捧げるタシ・ツェリン氏
十四日夜には「二〇〇八年チベット民族蜂起を記念する祝福会」(主催=在台チベット人福利協会、台湾チベット友の会)が開催予定だったが、急遽「在台チベット人及び支援団体が日本の大地震と津波で被災された方々に祈りを捧げる会」に切り替えられた。

台湾チベット友の会の周美里会長は「〇八年三月十四日、チベット人民は大規模な民族蜂起を行い、中共軍に鎮圧され、逮捕され銃殺されたチベット人は数え切れない。そこで今日はこの事件を記念するため、当時銃殺されかけた二人の勇敢なチベット人も招いたのだが、日本で大震災が発生し、迫害されるチベット人と同様、日本人も苦難に出遭っている。ダライ・ラマ法王は今ダラムサラで日本の被災者のために祈祷なさっている。これが無私の精神だ。そこで私達も今日の集会を変更した」と説明した。
挨拶に立ったチベット流亡政府駐台代表ダライラマ基金会のタワツァイレン董事長は「今日ここでお祈りする人達は全てが日本人。心は全て日本人と同じだ。残念なのは難民であるチベット人が日本のために何もできないこと。お祈りする以外にない」と語った。
会場は中正紀念堂前の自由広場。寒風が吹くなかで日本とチベットの両国旗が立てられ、ダライ・ラマ法王の肖像画が掲げられ、発光ダイオードと蝋燭の灯で「PRAY FOR JAPAN」の文字が浮かび上げられた。百人以上の台湾人や在台日本人も参列するなか、三十名以上の僧侶が集まり、一時間半にわたって読経を捧げた。


台湾チベット交流基金会の翁仕杰前副秘書長の説明によれば、ダライ・ラマ法王は「インドで日本のために祈ってくださっており、すべての寺院の僧侶たちに十万回お経を上げるようにとおっしゃった」という。
読経が行われる途中、街宣車が音楽を鳴らしながら会場に近づいてきた。在台中国人の「愛国団体」(反日、反チベット、反台湾などで中華愛国主義を強調する異常な暴力集団)が妨害に来たのだ。これに対し、台湾人女性の参列者たちが駆けて行って立ちはだかった。それはとても勇気のいる行動だったそうだ。結局街宣車は警察官が追い払った。
参列した弁護士の何朝棟氏は「三月は台湾、チベット、日本にとって艱難辛苦の月。台湾では四七年三月の二・二八事件で、中国軍による大殺戮が展開された。五九年三月十日はチベット人民が蜂起し、中国軍に数え切れない人々が殺され、〇八年三月にも虐殺が行われた。そして今年三月十一日、日本の東北では大地震、大津波で多くの人々の生命が奪われた。今夜の法会は台湾、チベット、日本三つの国の人々が艱難を共有し、互いに声援を送る気持ち、絆の表れだ」と語っていた。
この日の開催を主導したタシ・ツェリン氏はメディアのインタビューに対し、嗚咽しながらこう語った。
「〇八年、長野で聖火隊の前に飛び出して二十一日間拘留された時、日本人から“Free Tibet”“I Love Tibet”などと書かれた手紙を百通以上受け取り、感動した。今日本が困っている。そこで在台チベット人の団体がラマ僧への供養金を負担し、日本のために何かお役に立ちたいと思った」。

長野の警察がタシ氏を長期間釈放できなかったのは、中共がこの正義の士を「テロリスト」と言い張ったためだが、その間大勢の未知の日本人から手紙が寄せられたことが、タシ氏を大いに励ました。そして今回、同氏はそれに応えようとしたのである。
チベット人、台湾人の真心に心から感動する。そしていつか日本人として、これら善良で心の優しい民族のため、何かお役に立ちたいとの思いを強くした。
私と同じ気持ちの日本人は間違いなく、全国に遍くいるはずだ。
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