中国恐れぬ川村純彦元海将補―各国に「台湾の重要性」を知らせることに成功/国際シーレーン会議で (付:チャンネル桜の報道番組動画)
2011/03/08/Tue
二月二十七日、都内では台湾二二八時局講演会が行われた。これは台湾で一九四七年に発生した、中国軍(蒋介石軍)による二・二八住民大虐殺を記念し、毎年都内で行われているもの。今年も在日台湾人や台湾を支持する日本人の識者らが、拡大一方の中国の軍事的脅威の前で、日本と台湾はいかにあるべきかに関するスピーチを行ったが、ここでは特に川村研究所代表で元海将補である川村純彦氏による話を取り上げたい。なぜなら全国民が聞いておくべき重要な内容だからだ。

川村純彦氏
それは、二月初めにインドで開催された国際シーレーン会議での話だった。
会議には日本、米国、インド、東南アジア諸国、オーストラリア、韓国、そして台湾など、利益を共有する国々の代表が出席し、中国の影響力拡大を抑止し、対処するかが話し合われた。
そのときの日本代表が川村氏なのである。「そうした会議が開かれるような時代になったのだ」と言っていた。
会場ではインドなど各国が、中国の海洋進出への警戒感が露にしていたそうだ。東南アジア諸国も、これまでとは「ガラッと変わった」ほど強い警戒感を示したという。
なにしろ東南アジア諸国はこれまで、中国に対して「善意」を以って交渉を続けてきたものの、南支那海はいつのまにか「中国の海」になってしまったからだ。
ところが各国の代表は、そこまで中国を警戒しながらも、大切なことに思い至っていなかったらしい。
すなわち対中抑止には欠かすことのできない戦略上の位置を占める台湾の重要性をわかっていなかったというのだ。
そこで川村氏がそれを説明した。
―――中国が太平洋に出るのを抑える位置にあるのが台湾。南支那海でも北で抑えている。
―――もし台湾が我々の側ではなければ、中国は太平洋、南支那海へどんどん進出していること。だろう」と。
次のような話もしたそうだ。
―――中国の海洋進出は資源(海底資源、漁業資源)のためだけではなく、もっと大きな戦略があるためか。それは米国と方を並べる大国になることだ。
―――中国は今は核戦力で劣っているから、米国のいうことを聞かなくてはならない。核ミサイルは二千基位で、全部が陸上配備。そのため最初に攻撃を受けただけで報復ができなくなる。そこで米国と肩を並べるには、南支那海でミサイルを発射できる潜水艦を配備しなければならない。
―――米国の潜水艦が入れないような「南支那海聖域化」を必要としている。そうなればお互い核を使えなくなる。
―――これで米国の対中抑止力は低下し、中国は普通の軍事力で「悪さ」をし始める。
―――核の傘が弱くなれば、日本も中国を抑止できなくなり、頭を下げることとなる。
―――だから台湾には南支那海の北でしっかり蓋をしていてほしい。
かくして各国の代表たちの間からは、「台湾の大切さはわかった」「一緒になって台湾を守ろう」との声が上がったそうだ。
ところで各国は、なぜ台湾の戦略的重要性を理解できずに来たのだろうか。
この不可解さには理由があるはずだ。おそらく日本もそうであるように、中国の圧力を恐れ、台湾を外交的思考、戦略的思考から台湾を外す習慣が身に付いてしまったからではないだろうか。
それにしても、話せばわかるものだ。このように川村氏が説明に立ったことは、実に有意義だった。
今後は日本の政府もこのように、台湾の重要性を各国に訴えて行かなければならないだろう。なぜなら台湾有事(中国の台湾侵略)で真っ先に危機に巻き込まれるが日本だからだ。
川村氏は尖閣諸島のことにも言及した。
―――中国は台湾をとるために、東支那海も絶対に自分のものにしなければならない。そしてその足がかりとなるのが尖閣諸島だ。
―――中国は必ず尖閣をとりに来る。日本はそれを認識した上で、対処すべきだ。
川村氏はこう述べた上で、台湾の代表に対しても「このことを認識して頑張ってほしい。またこのことを持ち帰ってほしい」と呼びかけ、激励したそうだ。
このような日本の国の台湾への激励も、何より大切なことである。なぜなら日台は運命共同体なのだから、こうした互いの激励は欠かすことができないはずなのだ。
またこれからは、尖閣諸島は日本領土であり、いつまでも台湾領だと勘違いしていては、中国の日台離間の戦略にやられてしまうということも訴えるべきだろう。
もっとも日本で、川村氏のように現実を直視し、現実を語り、そして各国を説得し、激励できるような専門家や政治家が多いかと言えばその逆で、実は中国に気兼ねする者ばかりが溢れているのが現状だ。
今後日本人は堂々と物を言って国際社会を動かせ、ということ訴えるべく、川村氏のエピソードを紹介した次第だ。
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【自由台湾】2.28 時局講演会[桜H23/3/7]
国民党支配下の台湾で、本省人に対する徹底的な弾圧が行われ、数万人もの人々が犠牲となると共に、その後の台湾の歩みにも多大な影響を与えた「2.28事件」(1947年)の風化を阻止し、かつ中国のアジア・太平洋への覇権主義に対抗する方策を展望すべく開催された時局講演会の模様をお送りします。
喜安幸夫氏『日中海上決戦―尖閣・沖縄侵攻を阻止せ よ』出版記念講演会
(台湾研究フォーラム第144回定例会)
演題:日中対立―日本がとるべき道
中国の尖閣を狙う動きは序幕に過ぎない。あの国の目標は沖縄全体であり、そしてその次が日本全体。したがって日本の選択肢は中国の属国になるか、それともそれを跳ね返すかの二つのみ。そのいずれをとるべきかを、このたび近未来日中戦争シュミレーションシリーズ最新作『日 中海上決戦―尖閣・沖縄侵攻を阻止せよ』を上梓した喜安幸夫氏に語っていただく。
■講師略歴(きやす・ゆきお)昭和19年中国天津市生まれ。昭和44~47年に台湾大学政治研究所に留学。平成4~17年まで『台湾週 報』編集長を務める。平成10年、『台湾の歴史』で第七回日本文芸家クラブ大賞ノンフィクション賞受賞。平成13年、第三十回池内祥三文 学奨励賞受賞。主な著作は、評論・研究部門では『台湾島抗日秘史』『アジアの反逆』など多数。小説では『日本中国開戦-激震襲う台湾海峡』『新日中戦争-尖閣諸 島を奪回せよ!!』『日中激戦2010-東シナ海艦隊決戦』のほか、時代小説も多数。日本文藝家協会、日本文芸家クラブ会員。日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム会員。
【日 時】3月19日(土)、午後6時15分~8時15分
【場 所】 文京シビックセンター4階 区民会議室 (ホール) ※3階会議室ではありません。
(交 通)営団丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分(直接連絡)/都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩2分(直接連絡)/JR総武線「水道橋 駅」徒歩10分。
【参加費】会員500円/一般1000円
会場では『日中海上決戦―尖閣・沖縄侵攻を阻止せよ』(学研バブリッシング刊・990円―税込) の販売とサイン会も行います。
【懇親会】閉会後、会場付近で。会費3000円(学生1000円)
【申し込み】E-mail:taiwan_kenkyu_forum@yahoo.co.jp FAX: 03-3868-2101
【問合せ】090-4138-6397
● 会場では23年度会費を受け付けます。新会員も募集しま す。年会費2000円 会員は毎 月の定例会参加費(1000円)が500円にな ります。
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それは、二月初めにインドで開催された国際シーレーン会議での話だった。
会議には日本、米国、インド、東南アジア諸国、オーストラリア、韓国、そして台湾など、利益を共有する国々の代表が出席し、中国の影響力拡大を抑止し、対処するかが話し合われた。
そのときの日本代表が川村氏なのである。「そうした会議が開かれるような時代になったのだ」と言っていた。
会場ではインドなど各国が、中国の海洋進出への警戒感が露にしていたそうだ。東南アジア諸国も、これまでとは「ガラッと変わった」ほど強い警戒感を示したという。
なにしろ東南アジア諸国はこれまで、中国に対して「善意」を以って交渉を続けてきたものの、南支那海はいつのまにか「中国の海」になってしまったからだ。
ところが各国の代表は、そこまで中国を警戒しながらも、大切なことに思い至っていなかったらしい。
すなわち対中抑止には欠かすことのできない戦略上の位置を占める台湾の重要性をわかっていなかったというのだ。
そこで川村氏がそれを説明した。
―――中国が太平洋に出るのを抑える位置にあるのが台湾。南支那海でも北で抑えている。
―――もし台湾が我々の側ではなければ、中国は太平洋、南支那海へどんどん進出していること。だろう」と。
次のような話もしたそうだ。
―――中国の海洋進出は資源(海底資源、漁業資源)のためだけではなく、もっと大きな戦略があるためか。それは米国と方を並べる大国になることだ。
―――中国は今は核戦力で劣っているから、米国のいうことを聞かなくてはならない。核ミサイルは二千基位で、全部が陸上配備。そのため最初に攻撃を受けただけで報復ができなくなる。そこで米国と肩を並べるには、南支那海でミサイルを発射できる潜水艦を配備しなければならない。
―――米国の潜水艦が入れないような「南支那海聖域化」を必要としている。そうなればお互い核を使えなくなる。
―――これで米国の対中抑止力は低下し、中国は普通の軍事力で「悪さ」をし始める。
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ところで各国は、なぜ台湾の戦略的重要性を理解できずに来たのだろうか。
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それにしても、話せばわかるものだ。このように川村氏が説明に立ったことは、実に有意義だった。
今後は日本の政府もこのように、台湾の重要性を各国に訴えて行かなければならないだろう。なぜなら台湾有事(中国の台湾侵略)で真っ先に危機に巻き込まれるが日本だからだ。
川村氏は尖閣諸島のことにも言及した。
―――中国は台湾をとるために、東支那海も絶対に自分のものにしなければならない。そしてその足がかりとなるのが尖閣諸島だ。
―――中国は必ず尖閣をとりに来る。日本はそれを認識した上で、対処すべきだ。
川村氏はこう述べた上で、台湾の代表に対しても「このことを認識して頑張ってほしい。またこのことを持ち帰ってほしい」と呼びかけ、激励したそうだ。
このような日本の国の台湾への激励も、何より大切なことである。なぜなら日台は運命共同体なのだから、こうした互いの激励は欠かすことができないはずなのだ。
またこれからは、尖閣諸島は日本領土であり、いつまでも台湾領だと勘違いしていては、中国の日台離間の戦略にやられてしまうということも訴えるべきだろう。
もっとも日本で、川村氏のように現実を直視し、現実を語り、そして各国を説得し、激励できるような専門家や政治家が多いかと言えばその逆で、実は中国に気兼ねする者ばかりが溢れているのが現状だ。
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【日 時】3月19日(土)、午後6時15分~8時15分
【場 所】 文京シビックセンター4階 区民会議室 (ホール) ※3階会議室ではありません。
(交 通)営団丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分(直接連絡)/都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩2分(直接連絡)/JR総武線「水道橋 駅」徒歩10分。
【参加費】会員500円/一般1000円
会場では『日中海上決戦―尖閣・沖縄侵攻を阻止せよ』(学研バブリッシング刊・990円―税込) の販売とサイン会も行います。
【懇親会】閉会後、会場付近で。会費3000円(学生1000円)
【申し込み】E-mail:taiwan_kenkyu_forum@yahoo.co.jp FAX: 03-3868-2101
【問合せ】090-4138-6397
● 会場では23年度会費を受け付けます。新会員も募集しま す。年会費2000円 会員は毎 月の定例会参加費(1000円)が500円にな ります。
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