中国メディアが伝えた「10・2中国の尖閣諸島侵略糾弾行動」―日本国民の怒りを報じる (付:東京デモ記録動画)
2010/10/03/Sun
「10・2 中国の尖閣諸島侵略糾弾!全国国民統一行動」における東京での行動は盛大だった。
代々木公園での集会では二千人に迫る人々が集まり、熱気に溢れた。渋谷、原宿界隈におけるデモ行進のときには、参加者は二千七百人にも膨れ上がり、大変な迫力だった。その後の街頭演説会も熱気は覚めやらず、会場の渋谷駅ハチ公前広場は多くの人々で埋め尽くされた。
この日の模様が一部英字紙を除き、国内のマスコミに報じられなかったのは奇妙だが、その代わり海外の多くの主要メディアが報じてくれたのはありがたかった。日本では政府だけは弱腰だが、国民までは腐っていないということが、これで各国、各民族に伝わるからだ。

ウォールストリートジャーナルが報じた東京デモ

こちらはAFP
もうひとつ気になったのは、中国メディアがこれをどう報じたかだ。日本の世論が中国の恫喝に屈することなく、怒りの声を上げているとなれば、それはそれで中国政府は対日戦略の誤算に気付き、それなりに大きな抑止力となるのだが…。
実は報道は香港のいくつかの御用メディアが行った。ただこれらは事実捏造、印象操作に満ちるものだった。
たとえば成報は、こう報道する。明らかに「右翼」の大騒動といった感じの伝え方だ。
―――頑張れ日本全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、台湾研究フォーラムなどの右翼組織は二日、東京、名古屋、札幌、京都など十八の都市で統一行動を行い、数千人が参加した。
―――右翼分子の反中情緒は高まり、一部の者は紺色の制服を着用し、ナチスのマークを見せ、街頭で国土防衛を訴えた。主催者は明らかに計画的で、秩序を維持しながら「桜新聞」を配っていた。
たしかに主催者は「桜新聞」を道行く人々の配布した。だが「紺色の制服・ナチスのマーク」は作り話だろう。同じく香港の中国評論新聞も同様の報道を行ったが、これに至っては、ナチスのマークを付けた紺の制服の右翼グループが警察と揉めた現場写真を十枚も掲載した。それらの出所は中共の環球時報の提供らしい。もっともそれらは「10・2」とはまったく無関係。時期は不明だが都内の別の場所で撮影したものらしい。どうも中国評論新聞は、それらの写真を手がかりに、作り話をしたかに見える。

中評社が「10・2」デモの一幕として掲載した嘘の写真
これら香港メディアの記事は直接現地取材したものではなく、主に英BBCの報道などを引用したものだったが、そのBBCの報道はとても客観的だった。東京でのデモの特徴として、「政治に冷ややかな若者の参加者が目立ち、意外にも全体の三分の一を占めた」「また女性やインテリ風の人も多く、現地は冷静な雰囲気だった。ただ拍手喝采から日本社会の中国への不満感情が感じ取れた」などと、従来の右翼団体の行動との違いを強調しているのだが、そうしたところが香港メディアにより、見事なまでに書き換えられた。
またBBCは「中国政府はさきごろ、訪日する観光客に注意を呼びかけ、香港でも放置にキャンセルを伝えるニュースが流れた」とも伝えている。そのためだろうか、香港ではこうした日本旅行自粛の動きと日本の反中デモを結び付ける報道もいくつかあった。
たとえば中国評論新聞の報道にはこうある。
―――日本の右翼組織が日本全国十八の都市で発動した数千人の反中デモは民主党政府の中国への軟弱姿勢に抗議した。彼らは中国政府が釣魚島の主権を主張する以外、さらに沖縄の支配権確立を企図していると指摘した。前航空幕僚長(空軍司令)の田母神俊雄や多くの地方議員がデモ行進に参加した。マカオ政府は日本に滞在し、あるいは近く渡日する観光客に安全の注意を呼びかけた。香港の旅行業会議の総幹事は、日本観光の際にはデモに近づくなと訴えた。
中国のメディアがよくやるのは、日本での反中行動は一部の「右翼」のものであって、一般国民には相手にされていないとの印象操作だが、今回の行動は大規模だったため、香港メディアもついつい面白おかしく、日本全土に怒りが広がっていると強調してしまったか。
ただこうした事実捏造、印象操作のおかげで、逆に日本国民が真に国防意識を高めているということだけは向こうの国に伝わったことだろう。日本のマスコミが何も動かなかった代わりに、こうした低俗メディアがやってくれたことはありがたかった。
ただ残念なのは、これら香港メディアの報道が台湾メディアに引用されていることだ。こちらは同盟国とするべき国だから、「右翼」「ナチス」云々で日本国民への不信感が高められるのはあまり好ましくない。
だがいずれにせよ、日本民族の気概を国外に向けて宣揚できた「10・2」は大成功だったといえる。
これは熱誠溢れる国民が一致団結して立ち上がり、それによって生まれた威力の成果だ。この日の光景がいかに力強く、感動的だったかを、参加できなかった全国の同胞に伝えたい。

国思う国民の熱誠が結集された「10・2」。戦いはこれからだ
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動画 10.2 中国の尖閣諸島侵略糾弾 全国国民統一行動 1~制作中
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1 田母神俊雄会長
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中評社が「10・2」デモの一幕として掲載した嘘の写真
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