尖閣騒動―蓮舫発言で戸惑う中国メディア (付:チャンネル桜の報道動画)
2010/09/15/Wed
尖閣諸島周辺で海上保安庁巡視船に体当たりした中国漁船の拿捕、船長逮捕の問題で、予想外にも解放要求を拒否した日本政府に、大きく面子を潰された中国政府の怒りは収まらない。
十三日になり日本側が、船長を除く乗員十四人を帰国させ、漁船も返還した結果、中国外交部の姜瑜副報道局長は「日本側と厳しい交渉をし、領土と主権を守る断固とした決意を示した」と「勝利宣言」。
日本側の妥協とも受け取れる措置に、ようやく面子を取り戻す格好となった中国側だが、それでもまだ「報復」をやめない。

船員は釈放。しかし中国は「報復」をやめない
姜瑜氏は十四日の定例記者会見で、国会副議長に当たる李建国全国人民代表大会常務副委員長が十五日からの訪日を延期したと発表。「厳しい事態を招いたのは日本側だ。すべての責任を日本側が負わなければならない」と付け加えている。

「すべての責任は日本側が負え」と姜瑜氏
一方的な加害者がトラブルの責任を被害者に押し付ける。中国政府の姿勢はこうしたものだが、それに対して蓮舫行政刷新担当相は十四日の記者会見で、「いずれにせよ領土問題なので、毅然とした日本国としての立場を冷静に発信するべきだと思っている」と述べた。
だがこの発言は尖閣に関して「領土問題は存在しない」との政府見解と異なっていた。そこで蓮舫氏は後に記者団に発言を修正した。「誤解を与える表現があった。尖閣諸島は歴史的にも国際法上も我が国固有のものだ」と。
蓮舫氏と言えば父親が台湾人であることから、台湾メディアからは「日本初の台裔大臣」などと持て囃されている。一方中国メディアは「日本発の華裔大臣」だと騒いでいる。

「初の台裔大臣」だと台湾で持て囃される蓮舫氏
ちなみに「台裔」とは「台湾系」、「華裔」とは「中国系」の意味だ。台湾を「中国台湾」だと政治宣伝する中国では、「台湾系」はすなわち「中国系」となるわけである。そして中国系が国会議員となり、大臣にまで上り詰めたと言うことで、増加一方の在日中国人勢力が参政権を獲得し、日本の政治に影響力を行使することを期待する中国側にとり、蓮舫氏は格好の宣伝材料であり、取り込み工作の対象となっている。在日中国人の間でも、同氏は期待のホープ。支持者、支援者が多いらしい。
ところが今回その蓮舫氏が、はっきりと日本の立場をはっきりと示したのである。これを受けて台湾、中国(香港)メディアも「蓮舫氏、発言を修正」と速報した。
一部では「政府見解と矛盾」「領土問題と発言」と言った、蓮舫氏があたかも中国の側に立っているかのように誤解させる見出しも見られた。だがそれでも大方は論評抜きで事実関係だけを報じているのは、戸惑っている証拠ではないか。おそらくこの発言問題は、これ以上取り上げないのではないか。
下手に批判を加えては、蓮舫氏を中国の代弁者に仕立て上げるとの工作が失敗してしまう。
国民に大人気の蓮舫氏は、これから「上」を目指すのだろう。だから中国からは今後ますます利益誘導を受けることになるに違いない。中国では盛んに「北京で留学したことがある」などと強調される蓮舫氏だが、「留学したことがある」からこそ、中国がいかなる国であるかを承知しているはずだ。
そこで同氏にはますます「毅然とした日本国としての立場」が求められてくる。
それから「華裔」なる“称号”も即刻自ら否定した方がいい。それを聞くだけで多くの有権者は不安を抱いてしまう。また台湾国民の期待にも背くことにもなりかねない。
そして台湾に対してははっきりと言ってほしい。「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も我が国固有のものだ。台湾人は国民党や共産党などの中国人の作り話に惑わされるな。日台関係を徒に損ねれば、中国に漁夫の利を与え、台湾自体が危機に瀕する」と。
中国は尖閣問題で日台分断、台中連携を狙っている。だからこそ今台湾国民には尖閣領有権の真実を理解し、日台間に広がる東支那海を中国の膨張から防衛するため、両国の連携を深めなければならないからだ。
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尖閣海域での「中国漁船」暴走は民主党政権への試金石 9/7
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尖閣海域「中国漁船」事件で中国紙が日本に警告 9/8
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尖閣騒動―恐れるに値しない中国の反日恫喝 9/9
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船長逮捕で中国は恥辱ー武装「漁業監視船」の尖閣派遣を恐れるな 9/10
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尖閣騒動―従属しない日本に狼狽する中国 9/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1283.html
海上保安庁が東支那海で雪辱―中国の対日恫喝はまたも失敗 9/12
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1284.html
尖閣海域「中国船拿捕」問題に対して台湾は冷静―メディアでは「日本支持」論も 9/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1285.html
尖閣問題―「保釣船」出航を阻止できなかった台湾は日本を敵に回すだけ 9/14
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1286.html
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チャンネル桜報道動画
【頑張れ日本!】9.13 尖閣侵略阻止!民主党糾弾!緊急国民行動[桜H22/9/14]
9月13日、有楽町交通会館前で行われた『中国の尖閣諸島侵略阻止!外国人に首相参政権を与える民主党糾弾!緊急国民行動』の模様をお送りします。
9・17 「NHK 一万人集団訴訟」 緊急報告集会
番組出演者・藍昭光氏、パイワン族原告 陳清福氏、華阿財氏 緊急来日!
期日 平成22年9月17日(金)
内容
※ NHK「JAPANデビュー・アジアの“一等国”」出演者の藍昭光氏、パイワン族原告・陳清福氏が、華阿財氏と共に来日し、ついに、「NHK 一万人集団訴訟」の法廷に参加されます!
法廷終了後、NHK前抗議活動 及び 報告集会 を開催します!
【NHK前 抗議活動】
於 C.C.Lemon ホール 前
17時00分~17時45分
【報告集会】
於 渋谷アジアビル 501 … JR「渋谷」駅ハチ公口 徒歩6分 (タワーレコードのはす向かい)
17時30分 開場 / 18時30分 開会 / 20時30分 終了
《登壇予定[順不同]》
藍昭光(JAPANデビュー「アジアの“一等国”」出演者)
陳清福(パイワン族原告)
華阿財(パイワン族原告)
宗像隆幸(アジア安保フォーラム幹事)
水島 総(「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会 代表)
井上和彦(ジャーナリスト)
大高未貴(ジャーナリスト)
松浦芳子(草莽全国地方議員の会 代表)
柚原正敬(日本李登輝友の会事務局長)
永山英樹(台湾研究フォーラム会長) ほか
主催 頑張れ日本!全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、日本李登輝友の会、
台湾研究フォーラム、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、
日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会 ほか
ご連絡先 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/ TEL 03-5468-9222
※ チラシ(PDF版)は こちら → http://www.ch-sakura.jp/sakura/NHKsuitassembly0917_flyer.pdf
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口頭弁論
「NHK 一万人集団訴訟」 第四回口頭弁論
平成22年9月17日(金) 13時30分
於 東京地方裁判所 103法廷
※ 詳細は こちら → http://www.ch-sakura.jp/topix/1054.html
ご支援先
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十三日になり日本側が、船長を除く乗員十四人を帰国させ、漁船も返還した結果、中国外交部の姜瑜副報道局長は「日本側と厳しい交渉をし、領土と主権を守る断固とした決意を示した」と「勝利宣言」。
日本側の妥協とも受け取れる措置に、ようやく面子を取り戻す格好となった中国側だが、それでもまだ「報復」をやめない。

船員は釈放。しかし中国は「報復」をやめない
姜瑜氏は十四日の定例記者会見で、国会副議長に当たる李建国全国人民代表大会常務副委員長が十五日からの訪日を延期したと発表。「厳しい事態を招いたのは日本側だ。すべての責任を日本側が負わなければならない」と付け加えている。

「すべての責任は日本側が負え」と姜瑜氏
一方的な加害者がトラブルの責任を被害者に押し付ける。中国政府の姿勢はこうしたものだが、それに対して蓮舫行政刷新担当相は十四日の記者会見で、「いずれにせよ領土問題なので、毅然とした日本国としての立場を冷静に発信するべきだと思っている」と述べた。
だがこの発言は尖閣に関して「領土問題は存在しない」との政府見解と異なっていた。そこで蓮舫氏は後に記者団に発言を修正した。「誤解を与える表現があった。尖閣諸島は歴史的にも国際法上も我が国固有のものだ」と。
蓮舫氏と言えば父親が台湾人であることから、台湾メディアからは「日本初の台裔大臣」などと持て囃されている。一方中国メディアは「日本発の華裔大臣」だと騒いでいる。

「初の台裔大臣」だと台湾で持て囃される蓮舫氏
ちなみに「台裔」とは「台湾系」、「華裔」とは「中国系」の意味だ。台湾を「中国台湾」だと政治宣伝する中国では、「台湾系」はすなわち「中国系」となるわけである。そして中国系が国会議員となり、大臣にまで上り詰めたと言うことで、増加一方の在日中国人勢力が参政権を獲得し、日本の政治に影響力を行使することを期待する中国側にとり、蓮舫氏は格好の宣伝材料であり、取り込み工作の対象となっている。在日中国人の間でも、同氏は期待のホープ。支持者、支援者が多いらしい。
ところが今回その蓮舫氏が、はっきりと日本の立場をはっきりと示したのである。これを受けて台湾、中国(香港)メディアも「蓮舫氏、発言を修正」と速報した。
一部では「政府見解と矛盾」「領土問題と発言」と言った、蓮舫氏があたかも中国の側に立っているかのように誤解させる見出しも見られた。だがそれでも大方は論評抜きで事実関係だけを報じているのは、戸惑っている証拠ではないか。おそらくこの発言問題は、これ以上取り上げないのではないか。
下手に批判を加えては、蓮舫氏を中国の代弁者に仕立て上げるとの工作が失敗してしまう。
国民に大人気の蓮舫氏は、これから「上」を目指すのだろう。だから中国からは今後ますます利益誘導を受けることになるに違いない。中国では盛んに「北京で留学したことがある」などと強調される蓮舫氏だが、「留学したことがある」からこそ、中国がいかなる国であるかを承知しているはずだ。
そこで同氏にはますます「毅然とした日本国としての立場」が求められてくる。
それから「華裔」なる“称号”も即刻自ら否定した方がいい。それを聞くだけで多くの有権者は不安を抱いてしまう。また台湾国民の期待にも背くことにもなりかねない。
そして台湾に対してははっきりと言ってほしい。「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も我が国固有のものだ。台湾人は国民党や共産党などの中国人の作り話に惑わされるな。日台関係を徒に損ねれば、中国に漁夫の利を与え、台湾自体が危機に瀕する」と。
中国は尖閣問題で日台分断、台中連携を狙っている。だからこそ今台湾国民には尖閣領有権の真実を理解し、日台間に広がる東支那海を中国の膨張から防衛するため、両国の連携を深めなければならないからだ。
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【頑張れ日本!】9.13 尖閣侵略阻止!民主党糾弾!緊急国民行動[桜H22/9/14]
9月13日、有楽町交通会館前で行われた『中国の尖閣諸島侵略阻止!外国人に首相参政権を与える民主党糾弾!緊急国民行動』の模様をお送りします。
9・17 「NHK 一万人集団訴訟」 緊急報告集会
番組出演者・藍昭光氏、パイワン族原告 陳清福氏、華阿財氏 緊急来日!
期日 平成22年9月17日(金)
内容
※ NHK「JAPANデビュー・アジアの“一等国”」出演者の藍昭光氏、パイワン族原告・陳清福氏が、華阿財氏と共に来日し、ついに、「NHK 一万人集団訴訟」の法廷に参加されます!
法廷終了後、NHK前抗議活動 及び 報告集会 を開催します!
【NHK前 抗議活動】
於 C.C.Lemon ホール 前
17時00分~17時45分
【報告集会】
於 渋谷アジアビル 501 … JR「渋谷」駅ハチ公口 徒歩6分 (タワーレコードのはす向かい)
17時30分 開場 / 18時30分 開会 / 20時30分 終了
《登壇予定[順不同]》
藍昭光(JAPANデビュー「アジアの“一等国”」出演者)
陳清福(パイワン族原告)
華阿財(パイワン族原告)
宗像隆幸(アジア安保フォーラム幹事)
水島 総(「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会 代表)
井上和彦(ジャーナリスト)
大高未貴(ジャーナリスト)
松浦芳子(草莽全国地方議員の会 代表)
柚原正敬(日本李登輝友の会事務局長)
永山英樹(台湾研究フォーラム会長) ほか
主催 頑張れ日本!全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、日本李登輝友の会、
台湾研究フォーラム、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、
日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会 ほか
ご連絡先 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/ TEL 03-5468-9222
※ チラシ(PDF版)は こちら → http://www.ch-sakura.jp/sakura/NHKsuitassembly0917_flyer.pdf
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口頭弁論
「NHK 一万人集団訴訟」 第四回口頭弁論
平成22年9月17日(金) 13時30分
於 東京地方裁判所 103法廷
※ 詳細は こちら → http://www.ch-sakura.jp/topix/1054.html
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