尖閣問題―「保釣船」出航を阻止できなかった台湾は日本を敵に回すだけ (付:チャンネル桜報道動画)
2010/09/14/Tue
「来年三月に日本軍は釣魚台に進駐する!その前に我々が中国の主権を宣そう」といきり立つのが香港の保釣行動委員会。日本政府が来年三月、閣諸島の一部を含む離島を国有化するとの報道を受け、このような誇大宣伝に出た。
そして台湾、マカオの保釣グループとともに十三日午後、台湾台北県の野柳から漁船で尖閣海域へと出航することとなった。中国のグループを乗せた船も十二日に同国アモイを出発する計画だった。
七日に日本が尖閣海域で中国漁船を拿捕、船長を逮捕したことで、反日感情が中国国内で高揚する中、まさに保釣運動をアピールする絶好の機会だと喜び勇んでいたに違いない。
そこで出航に先立つ十一日、台北市近郊の図書館会議室で開催された「大集会」では、勾留中の船員、漁船の無条件解放、海上保安庁の責任者追及と謝罪の要求を声明文に盛り込んだ。
だがアモイのグループは当局から「出航は阻止されていないが、待てと言われた」(メンバー)ため、十三日になっても出航できなかった(ただし満洲事変記念日にあたる十八日に深圳で全世界保釣デモ行進を実施すると言う)。
中国政府にはそれなりに尖閣問題に関する対日戦略と言うものがあり、今のところはこれら民間人を必要としていないと言うことだろう。
野柳でも台湾の海岸巡防署(沿岸警備隊)が立ちはだかった。香港、マカオ、中国から来た八人については、出航が入国目的と異なるとの理由で、乗船を許さず、「打倒日本軍国主義」「船員釈放」「護土衛国」「釣魚台を返せ」などと叫びながら船を降りた。

出航を断念し、スローガンを叫ぶ保釣グループ
また台湾人メンバーに対しては、観光の釣船は二十四海里を越えて航行してはならないとの法律を適用することとした。そしてメンバーを乗せる予定の四隻の漁船船長に対し、出航すれば罰金、免許停止だと警告。このため二隻は辞退した。
だが中華保釣協会の黄錫麟執行長ともう一人は「漁民証」を持っており、出航目的を観光ではなく漁撈としたため、当局も阻止できなかった。
黄錫麟が持ち忘れた「漁民証」を自宅まで取りに行ったため二時間ほど遅れたが、かくして午後四時(日本時間午後五時)、二人を乗せた漁船「感恩九十九号」は野柳を出た。
そして十四日未明、魚釣島から約四十海里の水域で海上保安庁の二隻の巡視船から領海に入るなと警告を受けた。
その後、午前八時(日本時間)の時点でも、なお領海に侵入せず、接続水域で日本側の様子を伺っている模様。
十三日午後、沈呂巡外交部次長(外務副大臣)は日本の今井正駐台代表(大使)を呼び、「台湾の民衆の活動に関し、我が政府は法に従い、その安全を守らなければならない。日本側はこれを妨害せず、平和で理性的に対処」するよう求めた。
これに対して今井代表は、当局が「出航を阻止できなかったことは日台関係に悪影響を及ぼす」とし、遺憾の意を伝えた。
沈次長は「台日関係は進展しており、さらに関係が強化されることを希望する」と強調したが、このような事態を許し、いかに関係を強化すると言うのか。
すでに民主化を遂げた台湾だが、いまだに尖閣諸島を「中国台湾の付属島嶼」との蒋介石政府以来の無益な「中国人の歴史捏造宣伝」を継承しているがため、日本国民が見ればまさに台湾は「中国の一部」、台湾人は「中国人」となり、目下の尖閣を巡る日中間の騒動に台湾が中国に加担しているとしか映らない。
そもそも香港、台湾などの保釣運動と言うものは、中華愛国主義を強調したいがため(あるいはそうして中共に媚を売りたいがため)、反日を叫ぶ自己アピール運動である。中国政府から見れば、これは第一列島線上の日本と台湾を分断するための有効な道具足り得るものである。
だからこそ台湾政府は保釣運動の活発化を望まないと言うことができるわけだが、こうした愚民たちを利用した日台離間の策略に、ものの見事に乗っかっているではないか。
それにしても感恩九十九号の威力たるやきわめて大だ。しかも船の安全確保のため海岸巡防署の巡視船七隻をも付き添せているのだから、まるで台湾政府までが日本へ「敵意」を示しているかのようだ。
台湾国民は保釣の蠢動が自国にも危機をもたらしかねないことにもっと関心を持ち、反対を行うべきだ。
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尖閣海域「中国船拿捕」問題に対して台湾は冷静―メディアでは「日本支持」論も 9/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1285.html
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9月10・11日に行われた『中国の尖閣諸島侵略阻止!外国人に首相参政権を与える民主党糾弾!緊急国民行動』の模様をお送りします。
【頑張れ日本!】尖閣侵略阻止!民主党糾弾!緊急国民行動[桜H22/9/13]
9・14「日本解体」民主党代表選挙反対国民緊急大行動
9月14日(火)
12時30分 大江戸線「赤羽橋駅」赤羽橋口出口集合
13時00分 民主党代表選会場「ザ・プリンスタワー東京」前での抗議行動
尖閣侵略を許すな!中国大使館前抗議
民主党代表選反対行動に引き続き15時ごろ~
主催:頑張れ日本!全国行動委員会 草莽全国地方議員の会 尖閣諸島を国民の手で守る会
ご連絡先:頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/ TEL:03-5468-9222
※.チラシ(PDF版)はこちら
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中国政府にはそれなりに尖閣問題に関する対日戦略と言うものがあり、今のところはこれら民間人を必要としていないと言うことだろう。
野柳でも台湾の海岸巡防署(沿岸警備隊)が立ちはだかった。香港、マカオ、中国から来た八人については、出航が入国目的と異なるとの理由で、乗船を許さず、「打倒日本軍国主義」「船員釈放」「護土衛国」「釣魚台を返せ」などと叫びながら船を降りた。

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そもそも香港、台湾などの保釣運動と言うものは、中華愛国主義を強調したいがため(あるいはそうして中共に媚を売りたいがため)、反日を叫ぶ自己アピール運動である。中国政府から見れば、これは第一列島線上の日本と台湾を分断するための有効な道具足り得るものである。
だからこそ台湾政府は保釣運動の活発化を望まないと言うことができるわけだが、こうした愚民たちを利用した日台離間の策略に、ものの見事に乗っかっているではないか。
それにしても感恩九十九号の威力たるやきわめて大だ。しかも船の安全確保のため海岸巡防署の巡視船七隻をも付き添せているのだから、まるで台湾政府までが日本へ「敵意」を示しているかのようだ。
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13時00分 民主党代表選会場「ザ・プリンスタワー東京」前での抗議行動
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