上海万博での鳩山「謝罪」発言が示す「籠絡された日本人」の姿
2010/06/13/Sun
菅直人首相の特使として訪中し、六月十二日の上海万博の「ジャパンデー」開幕式典に出席した鳩山由紀夫前首相。これに対して中国側は「破格の厚遇」(上海市政府関係者)で迎えたそうだ。、歓迎式典や鳩山氏の日本館、中国館訪問などの公式行事には、胡錦濤主席に近い劉延東国務委員がすべて参加している。

劉延東国務委員(左)に歓迎される鳩山氏。破格の厚遇だ
「さすがに中国人は友人を大切にする」と感動する日本国民は多いことだろう。しかしそのように感動してしまうところに日本人の危うさがある。
こうした場合、中国人にとっての「友人」には「利用価値がある人」との前提がある。「大切にする」と言うのも「籠絡する」と言い換えることができよう。
だからあの国の対日戦略上、鳩山氏はいかに従順で利用しやすい政治家だったかが、この「破格の厚遇」からもよくわかるのだ。
中国人は他者を大切にする(籠絡する)術に長けており、あまり他者を警戒しない日本人のごとき正直者民族を感激、心服させることなど簡単なようだ。
鳩山氏もそのようにして、中国への心理的な従属状態に陥ったのだろう。そのことは開幕式の挨拶での発言からもはっきりと伺える。

中国側に心服する鳩山氏。その姿勢はスピーチにはっきりと表れた
共同の報道によれば、
―――退陣後の発言があまり伝えられない鳩山氏だが、「ジャパンデー」式典のあいさつでは、首相退陣を「申し訳なく思う」とし、「(5月末の)温家宝首相の訪日は生涯忘れ得ない思い出だ」と感慨深げに述べた。
異常なことだ。鳩山氏は自らの退陣について、日本国民ではなく中国人の前で謝罪したのだ。
また、たかだか「温家宝の訪日」を「生涯忘れられない思い出」などと大袈裟に表現するのも尋常とは言えない。そもそもあの「訪日」とはどう言うものだったか思い出そう。
四月の中国艦隊による海上自衛隊への威嚇行為に関し、直後の胡錦濤主席との会談では一言の抗議もできず、非難にさらされた鳩山氏。そこへ温家宝氏が来日したのだ。「今度はどう出るのか」と国民に注視されるなか、鳩山氏はたしかに再発防止を求めたのだが、温家宝氏はそれを無視したのだ。ただ「重要問題について電話で話し合うホットラインを構築したい」と述べただけである。鳩山氏はそれに同意することで精一杯で、中国の危険な背信行為に関し、それ以上の追及はできなかったのだった。
以上のように、ここまで日本の国家、国民に不誠実、横暴な態度を見せた温家宝氏の訪日を前首相が懐かしむ発言を行うとは、何とも国辱的ではないか。
そして「申し訳なく思う」発言もそうだ。いったい何に謝ったかと言えば、実はそのホットライン開設についてなのだ。
せっかくそれで合意したと言うのに、「その矢先に総理を辞任することになり、大変申し訳ない」と温家宝氏に謝罪したのだ。
温家宝氏のホットライン開設提案に、もしや鳩山氏は感謝感激していたのではないか。そしてそうしたこともあって「生涯忘れられない」と言うことか。
仙谷由人官房長官が十日の記者会見で鳩山氏の上海万博派遣を正式に発表した際、「中国の胡錦濤国家主席や温家宝首相との友好関係の深さで鳩山前首相に勝る人はいない」と述べたことに国民は注目するべきだ。
もし国家の主権、利益を守るため、中国を怒らせることも厭わず、はっきりと「ノー」を突き付ける政治家であれば、あの国との「友好関係」が深まるはずがない。しかし仙谷氏は鳩山氏を、その深さではナンバー1だと称えている。
日本の政界では中国への屈服は常識で、屈服を屈服とも感じられなくなっているようだが、これは日本にとっては危機ではないのか。
ちなみに菅氏はどうだろう。中国では鳩山氏以上に「親中」だと報道されている。その際しばしば引用されるのに、かつて菅氏が行ったとされる発言がある。
それは「日中友好は二十一世紀だけに限定されるものではなく、千年、二千年と続くべきものだ」
子々孫々まで皇帝に仕えることを誓約する臣下のようだが、この大袈裟な表現を見ても、やはりこの人物も籠絡されていることがわかるだろう。
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劉延東国務委員(左)に歓迎される鳩山氏。破格の厚遇だ
「さすがに中国人は友人を大切にする」と感動する日本国民は多いことだろう。しかしそのように感動してしまうところに日本人の危うさがある。
こうした場合、中国人にとっての「友人」には「利用価値がある人」との前提がある。「大切にする」と言うのも「籠絡する」と言い換えることができよう。
だからあの国の対日戦略上、鳩山氏はいかに従順で利用しやすい政治家だったかが、この「破格の厚遇」からもよくわかるのだ。
中国人は他者を大切にする(籠絡する)術に長けており、あまり他者を警戒しない日本人のごとき正直者民族を感激、心服させることなど簡単なようだ。
鳩山氏もそのようにして、中国への心理的な従属状態に陥ったのだろう。そのことは開幕式の挨拶での発言からもはっきりと伺える。

中国側に心服する鳩山氏。その姿勢はスピーチにはっきりと表れた
共同の報道によれば、
―――退陣後の発言があまり伝えられない鳩山氏だが、「ジャパンデー」式典のあいさつでは、首相退陣を「申し訳なく思う」とし、「(5月末の)温家宝首相の訪日は生涯忘れ得ない思い出だ」と感慨深げに述べた。
異常なことだ。鳩山氏は自らの退陣について、日本国民ではなく中国人の前で謝罪したのだ。
また、たかだか「温家宝の訪日」を「生涯忘れられない思い出」などと大袈裟に表現するのも尋常とは言えない。そもそもあの「訪日」とはどう言うものだったか思い出そう。
四月の中国艦隊による海上自衛隊への威嚇行為に関し、直後の胡錦濤主席との会談では一言の抗議もできず、非難にさらされた鳩山氏。そこへ温家宝氏が来日したのだ。「今度はどう出るのか」と国民に注視されるなか、鳩山氏はたしかに再発防止を求めたのだが、温家宝氏はそれを無視したのだ。ただ「重要問題について電話で話し合うホットラインを構築したい」と述べただけである。鳩山氏はそれに同意することで精一杯で、中国の危険な背信行為に関し、それ以上の追及はできなかったのだった。
以上のように、ここまで日本の国家、国民に不誠実、横暴な態度を見せた温家宝氏の訪日を前首相が懐かしむ発言を行うとは、何とも国辱的ではないか。
そして「申し訳なく思う」発言もそうだ。いったい何に謝ったかと言えば、実はそのホットライン開設についてなのだ。
せっかくそれで合意したと言うのに、「その矢先に総理を辞任することになり、大変申し訳ない」と温家宝氏に謝罪したのだ。
温家宝氏のホットライン開設提案に、もしや鳩山氏は感謝感激していたのではないか。そしてそうしたこともあって「生涯忘れられない」と言うことか。
仙谷由人官房長官が十日の記者会見で鳩山氏の上海万博派遣を正式に発表した際、「中国の胡錦濤国家主席や温家宝首相との友好関係の深さで鳩山前首相に勝る人はいない」と述べたことに国民は注目するべきだ。
もし国家の主権、利益を守るため、中国を怒らせることも厭わず、はっきりと「ノー」を突き付ける政治家であれば、あの国との「友好関係」が深まるはずがない。しかし仙谷氏は鳩山氏を、その深さではナンバー1だと称えている。
日本の政界では中国への屈服は常識で、屈服を屈服とも感じられなくなっているようだが、これは日本にとっては危機ではないのか。
ちなみに菅氏はどうだろう。中国では鳩山氏以上に「親中」だと報道されている。その際しばしば引用されるのに、かつて菅氏が行ったとされる発言がある。
それは「日中友好は二十一世紀だけに限定されるものではなく、千年、二千年と続くべきものだ」
子々孫々まで皇帝に仕えることを誓約する臣下のようだが、この大袈裟な表現を見ても、やはりこの人物も籠絡されていることがわかるだろう。
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