尖閣問題―中国には反論し台湾には説得を/台湾人の理性に期待し
2016/02/06/Sat
台湾南部で二月六日未明、大規模地震が発生。一刻も早い被災者救助を祈る。
民進党の蔡英文主席が一月十六日、台湾総統選で当選した直後の記者会見で、「東海(東支那海)問題については、私達が何度も言ってきたように、釣魚台(尖閣諸島)の主権は台湾に帰属している」と発言(読売新聞から中国の海洋進出についての見方を聞かれ)。それで日本国内では「台湾は反日だ」との怒りや失望の声が聞かれた。

台湾は1970年代から、尖閣諸島を「釣魚台」と呼び、その領有権を主張し続けているが・・・
そこで私は本ブログで「台湾は反日か」なる文章を連載し、「怒るな」と訴えた。
台湾は反日国家ではなく、中国人の如き領土的野心が希薄な台湾人が「尖閣は中国台湾の一部」との中国人(国民党)のウソ宣伝から抜け出せないのはなぜかといえば(その一方で「日本領土だ」との認識も広がってはいるが)、台湾に対して「尖閣諸島は日本に帰属している」との説明を、日本側がきちんと行っていないのも大きな原因の一つであるとし、真心を以って事実を伝えれば、台湾人なら理解できるはずだと主張したのである。
ただ単に怒り続けるだけでは何も変わらない。日台分断工作に余念なき中国を喜ばすだけである。
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台湾新政権は反日か(上)―波紋呼ぶ「尖閣は台湾領」発言
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2750.html
台湾新政権は反日か(中)―なぜ国民党の「尖閣」捏造宣伝から脱却できない
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2751.html
台湾新政権は反日か(下)―実は日本人の真心が通じる国であると知れ
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2752.html
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そして、その連載をフェイスブックでも載せてみたのだが、なかなか通じないものである。多くの日本人や台湾人は、「台湾は反日か」とのタイトルだけを見て、「台湾は反日だ」と批判する文章だと早とちりした模様(特に台湾人は日本語の内容を読むに読めないため)。
そこで誤解を解くべく、今度は漢語を使い、台湾人に向けて文章の主旨を説明した。説明をすると同時に、「尖閣は日本領土。そのことを台湾人には理解してほしい」と訴えた。
そして、そうしたことをあれこれやって、台湾からもらったいくつものコメントを読んでいてあらためて感じたのが、「日本領土だ」との事実は、やはりすでに台湾では広く知られているということだ。
それはそうだろう。ネット時代である今日、反日ナショナリズムとは無縁の台湾人が、中国の大胆なウソに気付き始めないわけがない。


台湾の総統府直轄の国防研究院が1959年から72年まで発行していた『中華民国全図』『世界地図
集』は「尖閣群島」の名で沖縄の一部で表示していた。写真は65年発行の『世界地図帳』。こうした
ことも台湾国民の間で知られつつある
民進党内でも、そうした認識は結構持たれているらしい。同党内の事情に詳しい人からのコメントでそれを知った。
だからこそますます思うのだ。尖閣の真実については、中国に対する場合、あの国に負けないくらい大声で、そしてあの国のウソを天下に知らしめよういうくらいの気迫で主張を続けることが必要だが、しかし台湾に対しては、冷静な説得に努めるべきだと。
中国の影響、操縦を受けながら、尖閣問題で対日抗議に狂奔するごく一部の在台中国人勢力は別として、一般の台湾人の理性に期待しつつ、「中国のウソに踊らされ、あの国のペースに乗せられ、日本人の不信感を煽って日台関係を損ねるより、早く日本領土であることに気付き、領有権の主張を取り下げ、日本と共に東支那海の平和を守ってほしい」といったようにだ。
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