台湾支持なら双十節(10月10日)を祝うな!ー台湾は中国の一部ではない
2017/09/27/Wed
十月十日は台湾の建国記念日に当たる双十節(国慶日)。日本でこの日に胸をときめかすのが一部の台湾支持者だ。台湾の公館が東京などで華やかに催す祝賀パーティーに嬉々として出席している。これに招かれることこそ、台湾支持者のステータスだと言わんばかりに。
しかし馬鹿馬鹿しいことである。

そもそもこの記念日はもともと国民党独裁政権が、「台湾は中国の一部である」とフィクションを台湾人に刷り込む洗脳工作の一環として導入したものだからだ。つまり一九四九年に中国内戦で敗れて台湾(当時はまだ法的には日本領土だった)へ逃げてきた中華民国亡命政権が、自らの台湾支配の正当化、効率化を図って推進した「中国人化」政策の上での残忍な道具だったのである。
中華民国建国の発端となった一九一一年十月十日の辛亥革命勃発を記念するわけだが、革命当時、台湾は日本領土だったのだ。したがって台湾とはまったく関係のないこの日の祝賀に、台湾の人々は動員され続けたのだ。
たしかに民主化後の今日も、中華民国体制が継続する以上(この体制を放棄すれば「台湾独立だ」として中華人民共和国が武力攻撃を仕掛けて来る可能性大)、総統府前では双十節祝賀の式典やパレードが行われ続けている。

しかし今時、この日を心から祝う国民はどれだけいるだう。本気で祝賀したがるのは、たとえ中共と提携してでも再び台湾を中国化せんと狂奔する国民党など時代錯誤の中華民族主義勢力ばかりだろう。
そしてもう一つが、日本の一部の台湾支持者たちだ。
日頃は「台湾は中国ではない」「台湾独立を支持する」などと口にしながら、毎年十月十日になると「一つの中国」支持者に変身するのだ。もちろん実際には理念も志もなく、ただ台湾と仲良くすることに利益を感じるだけの人々なので、「変身」「転向」というほどでもないかもしれないが。
ただ私が思うのは、せっかく「台湾支持者」なのだから、ここはひとつみんなで結集し、「一つの中国」宣伝に惑わされる日本社会に対して「台湾は台湾。中国とは関係ない」と叫んら好いのにな、ということだ。また、みんなが祝賀パーティーを欠席することで、同様のメッセージを台湾にも送り、あの国との本当の友情を育めたら好いのにな、ということなのだが、そうしたことができないのが実に残念。もったいない。
今年の都内でのパーティーは十月五日だとか。きっと国会議員を含む大勢の台湾支持者が何も考えずに出掛け、中国の内戦記念日を台湾の誕生日だと思い込んで祝うのだろう。
ちなみに、現在台湾で存続する中華民国政府は一九二八年の成立。辛亥革命の結果生まれた中華民国政府とはまったく別物。辛亥革命は孫文の指導下で開始されたと宣伝されるが、そのような事実もない。今年は「中華民国一〇六年国慶」を祝うのだろうが、こうしたウソで塗り固められたのが中華民国体制なのである。
騙す方も好くないが、騙される方も愚かだ。あの中華民国体制下で、どれほど多くの罪なき台湾人が不条理な弾圧、迫害を受け、虐殺されたかを考えれば、反吐が出る思いである。
【過去の関連記事】
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しかし馬鹿馬鹿しいことである。

そもそもこの記念日はもともと国民党独裁政権が、「台湾は中国の一部である」とフィクションを台湾人に刷り込む洗脳工作の一環として導入したものだからだ。つまり一九四九年に中国内戦で敗れて台湾(当時はまだ法的には日本領土だった)へ逃げてきた中華民国亡命政権が、自らの台湾支配の正当化、効率化を図って推進した「中国人化」政策の上での残忍な道具だったのである。
中華民国建国の発端となった一九一一年十月十日の辛亥革命勃発を記念するわけだが、革命当時、台湾は日本領土だったのだ。したがって台湾とはまったく関係のないこの日の祝賀に、台湾の人々は動員され続けたのだ。
たしかに民主化後の今日も、中華民国体制が継続する以上(この体制を放棄すれば「台湾独立だ」として中華人民共和国が武力攻撃を仕掛けて来る可能性大)、総統府前では双十節祝賀の式典やパレードが行われ続けている。

しかし今時、この日を心から祝う国民はどれだけいるだう。本気で祝賀したがるのは、たとえ中共と提携してでも再び台湾を中国化せんと狂奔する国民党など時代錯誤の中華民族主義勢力ばかりだろう。
そしてもう一つが、日本の一部の台湾支持者たちだ。
日頃は「台湾は中国ではない」「台湾独立を支持する」などと口にしながら、毎年十月十日になると「一つの中国」支持者に変身するのだ。もちろん実際には理念も志もなく、ただ台湾と仲良くすることに利益を感じるだけの人々なので、「変身」「転向」というほどでもないかもしれないが。
ただ私が思うのは、せっかく「台湾支持者」なのだから、ここはひとつみんなで結集し、「一つの中国」宣伝に惑わされる日本社会に対して「台湾は台湾。中国とは関係ない」と叫んら好いのにな、ということだ。また、みんなが祝賀パーティーを欠席することで、同様のメッセージを台湾にも送り、あの国との本当の友情を育めたら好いのにな、ということなのだが、そうしたことができないのが実に残念。もったいない。
今年の都内でのパーティーは十月五日だとか。きっと国会議員を含む大勢の台湾支持者が何も考えずに出掛け、中国の内戦記念日を台湾の誕生日だと思い込んで祝うのだろう。
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